第八話 Cの衝撃/男はひとり河を行く
何が~あるのか知らないが~。
さて、そろそろ読者がほぼいなくなってきた、俺の独壇場ってやつだな!
みんな働いてんだから、そんな暇ないっての。
本日は何しに来たかよくわからなかった桂林から、バスで揺られること一時間にある、陽朔に。
観光ガイドとかだと、桂林からの川下りでの終点となっていますが、高いんで、お金ないんで、カモられた影響なんで、バスで来ました。超安い。
さて、荒れ果てたバスターミナルが、ここどこやねんとメダパニること一時間、WiFiありの飲食店になきながら入店し、場所把握。なんだよ、あとちょっとだったか。
思った以上に未整備&観光客に優しくない入口。
そこらにウジャウジャいるタクシーやバイクタクシーの売り上げを伸ばすためという戦略的な狙いが透けて見えるので、使いませんでした。
さて、入店して食べたのが、この土地の伝統料理、ビールフィッシュです。
要はビールで煮た川魚ですね。
店の若い……若いお姉さんが英語喋れ、
「1キロ当たりの金額でここは出しているので、1匹のサイズによって価格変わります。どれにするか見ますか?」というので、そりゃそうだろう、と後に着いていくと、
「お一人だから小さいのがいいですよね。これなんかどうですか?1.6キロ」
「ああ、それでいいです」
「わかりました」
で、活きのいい魚をその場で打ち殺しました。
ちょっと惚れそうでしたwww
そして登場した料理はデカい。
見た瞬間に食いきれないと思ったほど。
「ライスいります?」
「あ、はい……」
生返事で、いざ食べ始める。今回はスパイシーな「紅~」というのを、よくわからないまま何となく選んでいたため(紅がつくと基本辛いようです)、
トマトのほかにニンニクと青唐辛子が。
骨は気になるが、ウマい。川魚特有の臭みがビールで消えていて、ほぐれる身がスパイシーなソースと絡んで箸が進む進む。これでビールを飲んだら大変なことになるぞ。
とかやってたら、ライス登場。
待て、なんだそのサイズは。
ビールフィッシュの皿が洗面器。ライスの皿がカレー食えそうな皿で出てきた。
姉ちゃん、儂一人でこれ食うの無理やで!とか思いながら完食しました。
は?ライスお替り?いるか!
満腹を抱えて何とか宿に辿り着き、予定時間を2時間オーバーして到着。
迷ったのと、量多かったのだな……
序盤に書いた桂林~陽朔の川下りは高いけど、陽朔で周辺を見て回ることもできると言う情報があったため、日も落ちかけていたが、一か八か河原へ。
そこで運よく、英語が喋れる客引きのおカアさんにつかまり、値段も手ごろだったので、手を打った。
バイクの後方に乗っけられ、移動。このお母さん、日本ではできないような危険なライド(中国では普通)で、すごい気持ちがよかった。そうか、メットしてないからだわ。
さて、そこから川下りスタート。
水墨画の世界といわれる光景をご覧ください。
おそらく歴史的建造物らしいことを、漕ぎ手のおば様(ライダーとは別)が中国語で教えてくれた。つまり不明。
曇っていたのですが、逆に水墨で描いたような、味わい深い景色になってました。
もしかすると、桂林から下ってくると、もっといい感じの、パオズ山みたいのが撮れるのかもしれませんね。
すごく、よかったです。ションテンガリアーでした。
左から、ニート、船漕ぎおば様、ライダー。
さて、もう一つのイケてるスポット、西街にやってきました。
観光用にいい感じに整備されており、テンション上がります。
というか、川下りがよすぎて、もう「中国最高じゃん!」となっていたので、ここもテンション高めです。
なんでも、西洋っぽく作られており、確かにこれまで見た上海や桂林の繁華街とは、
様相が異なっていて、接しやすかったです。沖縄的な?
調子に乗って二往復。
わかりづらいですが、建物の後ろにライトアップされた山が。
いくつか同じようになっており、昼間とはまた違う、幻想的な景色に。
いやーいいわ、陽朔。これまでで一番いいわ。
日本にはない自然の景色って、最高ですね。来た甲斐あったわ。
さて、今日は六人部屋なのに、今のところ部屋は僕一人。
なにしてやろうかな。
フッフッフッフッフ……。