第七話 Cの衝撃/マリ、武王に心眼を見る
寝台列車での目覚め。
列車内には中国歌謡が流れ、時折ジブリの曲が流れる、中国語ですが。
唯一、ナウシカの曲だけは変わらなかった。不思議だなぁ。
長丁場ということもあり、車内販売が充実している。
フルーツとか、麺類とか。
が、本当に売る気あるのかというくらいのスピードで歩いていき、しかも車内放送もだが、中国語オンリーのため、手を出しづらい。いいぞ、俺、試されているwww
どうにか目的地の桂林に到着。
ここは風光明媚な景色が有名らしい。
へぇ、そうだったんだ。
何でここに来ようと思ったのか、思い出せない・・・
仕方なし、観光地を確認しよう、という行き当たりばったりっぷり。
到着が午後ということもあり、今から大きく動くのも、体力的にも嫌!
ってことで、歩ける範囲の散策でお茶を濁し、明日に備えた。
昼食:チンジャオロースと白飯 14元とか。辛い。やばい。でもうまい。やすいし。
夕食:屋台で辛いイカとちきんを食べ、追っておかゆ(大きい窯から取り出した、)小さい瓶入り!)とレタス炒め。生菜でレタスらしい。
夜の近所の川がライトアップキレイ。そして、中華風。
なんか道端でおっさんがカラオケしながら物乞いしていた。
さて、今日はどうしても思うところがある。
中国ということで、某武王に倣うが、「プリンちゃんがいない」問題である。
圧倒的な数の人民がいるのに、なぜなのか。
駅の広告では微笑んでいるのに、街中で見かけない。なぜだ!
「検索を開始しよう。
知りたい項目は、なぜプリンちゃんを見かけないのか。
最初のキーワードは「民族の差」、次のキーワードは「嗜好」……。
ダメだ、絞り切れない。年齢も若い子はいるし、これといった違いは…」
「そうか……フィリップ、最後のキーワードは……「化粧」だ」
「ビンゴだ、翔太郎!」
というわけで、彼らは化粧っ気がまるでない!すっぴんで肌荒れ丸出しだ!
……許してください、旅先でちょっと心細いんです。
目の保養がほしいから、そんなこと言ってるんです。
こうなると、出かけるときにメイクしているのがおかしい気がしてくるな。人口比考えると……
しかし、これには私が斜めに構えているからという可能性がまだある。
言葉が通じない状況で、心の内を見れないのであれば、如何にしてその人の美醜を問おうと言うのか。それが紳士のすることであろうか。
うむ。知った風でいるのが一番よくない。
現に親切にしてくれた人の笑顔で心洗われたではないか。
その上でこのような言い草……大いに反省すべし!
はっ!
友人のMさんはかつてすっぴんとTシャツで職場に行っていたというが、おお、ここなら何ら問題ない!見つけましたよ、いいところ!ここなら圧勝です!
……えっ?旦那の都合で外交問題になる?
残念だなぁ。
残念と言えば、上の検索云々というやり取り、
マジで独り言でやっていました。
ほ、ほら、最近日本語で話す相手いないから、その……
残念だなぁ。