第十話 Cの衝撃/中・華・爆・裂
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出立7日目 中国7日目 陽朔3日目~広州
スラマッパギ!
といいつつ中国である。
この日は前日の疲れもあり、起きてすぐに12時発のバス移動へ。
朝食はこの蒸しパン(虫食いですが)
見た目ほど甘くなく、と言うか甘くなく、無味に近い甘さ。
しかし、よく考えたらこれでいいのかも。
中国のペットボトル飲料は、やたらに甘い。
着後初めて買ったアイスティーは殺人的な甘さだった(日本のリプトンにガムシロ2個くらい入れた感じ)。
そういえば、以前会社の上司が中国出張したときの話として、
「緑茶も甘い」という話をしていたのを思い出し、ほかのボトルのラベル裏も見てみると、ジャスミンティーにも糖類がぶち込まれていた。
以後、私は水だけを買うことになったのだが、この激甘茶と一緒に摂取するなら、蒸しポンの甘さはこれで正解だろう。
さて、バスで陽朔~広州は6時間といわれた。
前日切符を買ったのはターミナルの近くの小さな店。店員さんがプリンちゃんだった。よし!
ここに30分前に行くと、店員さん、自前の原チャリを出してくる。お?ここじゃないのか?乗れと?デカいソフトタイプのトランクを無理やり足元に押こみ、店員さんの後にまたがる。やっぱりノーヘルで出発。
店員さん、髪が長く、きちんとブラッシングした上にカチューシャでおしゃれに決めているのが見て取れた。やはりノーメイクだが。
この髪が靡いて顔に当たりまくり、くすぐったい。そしてなぜか甘酸っぱい。
あー、ヤバいわー、いろいろ。
で、バスターミナルからバスに搭乗。
桂林から出たバスのようで、すでに満員状態。バスの一番奥の席に寝転がる。そう、寝転がる式の席なのだ。
途中2回の休憩をはさみ、時計が18時を回ってもまだ着く気配がない。
何度も停車すると思ったら、都度客を下して、また高速に乗っていた。
これはまだいい。
その後、妙に長い停車だと思ったら、バスの腹から大量の小麦粉を運び出し、トラックに積み替える作業を展開。終わると金を渡し、トラックの男たちは走り去った。
時間過ぎてる上に、客待たせて副業に精を出すとは、いい度胸じゃねぇか。
ほかの客に動揺がないところを見ると、これがデフォルトのようだ。
一時間以上遅れてバスは到着。19時を回っていた。
ここから地下鉄に乗れればいいのだが、駅が見つからず、一時間さまよって別のバスに乗り、地下鉄最寄り駅で降りて、ようやく目指す駅に。
駅を出ると目の前に広州タワーが。
デカいなぁ。
しんどかったけど、もう少しで宿だ、頑張ろう。
と思ったが、まだ追撃があった。
予約した宿の場所に行くと、更地だった。
サイトを通じて予約し、そこの地図通りに来たはず。な、なぜだ!
周辺を一時間以上さまよったが見つからず、仕方なく、WiFiあるとこで情報再検索作戦。
場所は中国(広州)の定番?チャイニーズファストフード店「72街」。
中華風どんぶり系と麺類を扱う店、のようだ。
スープとレタス炒めつきで21元。
正直、個人商店のほうがうまいが、まぁ、いい経験です。
さて、再度検索した結果、宿は更地の近くにあり。
しかし、その場所は、表向きはビル街、その一部にある門番が立つ仕切られた箱庭的空間の中を進んだ、郵政公社の社宅的な団地の一室にあったのだ。
わかるわけねぇだろ。
若い友人同士でやっている個人商店的な宿だった。
かくして恐ろしいチャイナクオリティに翻弄された一日であった。
さて、翌日(日付的には今日だが)はついに香港編でござる!