第二十五話 サインはV/旅立ちと洗礼と
出立24日目 中国21日目~ベトナム1日目
というわけで、ついにまぁ、自治区を除いて、2か国目に突入だっぜっ!(ミサオ風)
昨日確認していた国境の橋にえっちらおっちら、汗をかきながら向かう。
信じられないかもしれないが、半袖である。
昨日も、中国国内とはいえ、川を挟んだだけだったため、出発地に合わせて着ていたヒートテックが致命的な暑さ!着いた瞬間から脱ぎたくて仕方なかった。いや、前日の街がアレなわけだが、そういう意味じゃなくてな。
そしてこの日、まさかのゲート閉まってるぅううううううっ!!
そう、土日は閉まっているのだ!ま、まさかこの色町に後二泊!?い、意味わからん!!と混乱する私に、タクシー運転手が声をかける。
何でも、別の地点には空いているゲートがあるらしい。
信じて乗り込むと、ありましたよ、ホテルの近くに。
この数キロの歩行は何だったんですかね。
そして事前交渉しなかったため、タクシー代を盛られる。おのれ、こちらがゲートに気を取られていたのがよくなかっ……
無事に国境を超えると、今度は両替商が大声で声をかけてきた。
ちなみにベトナムの通貨ドンは、インフレ起こしているのか、~万ドンという子供銀行みたいな紙幣になっている。
これが災いして、レートがわからぬまま、いたずらに大きい数字に惑わされて両替されてしまった!おのれ!またしても!
ベトナム、いつか泣かす。
バイクタクシーの運ちゃんに、今度は値段交渉したうえで、乗車。
当初、駅からの夜行で10時間かけて、国境の町ラオカイからハノイ入りを目論んでいたのだが、「バスのほうがめっちゃ早いでー」とバイクタクシーの運ちゃん。
どうもそっちに連れていきたいようだな。
しかし、バスなら4時間とは、一体どういうことだろうか。
普通に考えれば電車の方がはやそうなものだ。そうでなければ、バスが相当無茶してるのか、電車が相当やる気ないかである。
安牌を、と駅に連れてけと言ったのだが、着いたのはバス亭。曲げねぇな。強気だな。
きっと上記の文字サイズ大きくした私と同じこと考えている国に一度打ち勝っているからだな。
値段は25万ドン(ちなみに、1万ドンで約50円。もう単位変えろ)で、電車と変わらない。それなら、早く着くし、他に乗客も殺到してるし、こっちでいいか。
なんだかんだでいろいろお世話してくれたタクシーの運ちゃん。
結局代金ひと悶着あったけど、ありがとよ。
走り出したバスは序盤に人拾ったり、なんか整備場入ったりで一時間くらいロス。
と思ったら、そこから休憩なしでぶっ続けで走る。トイレ行きたいなーと思っていたら、途中で降りる兄ちゃんに合わせて運転手下車、近くの溝に立ちション。
お前はそれで済むかもしれんが、女子はどうするんだよ。
そもそも、SAやPA的なものが道路に見当たらない。100キロ以上出す車の路肩に止めて、人を下す始末なのだ。怖いなー。事故とかないのかなー。
そんなこんなで、5時間ほどでハノイに到着。
ロス時間はあったが、確かに鉄道よりも早い。相当遠回りしてるのか……謎は深まるばかりである。
バスは訳の分からぬ路肩に止まり、ここがどこだかわからない。マジかよ。
運よくWi-Fiアリの喫茶店を近くに発見。飲み物は怖いのでヨーグルトを注文。お腹にもいいはずだ。まぁ、店についた時点でトイレ速攻で借りていたわけなんですが。
ホテル予約と現在地調べたところ、8キロ以上離れている。
ホテルは観光地の最寄りのため、これは仕方がない。今回は近場にバスの駅があることはわかっていたので、バスターミナルへ。
しかし、ストレートに行く路線がないではないか。しかも、どこにも路線図がない。
中国もだが、どうも知っているヤツ以外には厳しい気がする。
さすが、○○主義、崩壊してんな。
さまよった挙句、最後はバイクタクシーを利用。やれやれ……
チェックイン後は繁華街へ。またしてもナイトマーケットが開かれており、香港と同じ雰囲気だった。
夕食にはチキンフォーを
屋台でポテチタワーを購入する。
つーか、あとはベトナム料理って思いつかない。調べとくか。何かあったら教えてください、氷以外で。
帰り道に、ビールをジョッキ一杯2万ドン(つまり100円くらいですね。)で出す店を見つけたので、滞在中は毎日行ってやろう、しかもビールだけで