新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百五十八話 Cの時代の愛 / 遠きエルドラド

出立53~4日目(通算303~4日目)コロンビア1~2日目 ボゴタ1~2日目

 

 

ざっくりしたサンドイッチとお菓子が出たが、つまみとしてはよかったな。

 

さて、入国も問題なく終え、ここから市内への移動だ。

当然の様にタクシーはあるが、やはりそれ以外の方が安い。それがトランスミレオンである。

 

これまた詳しい情報は他のサイトに譲るが、

ゲートを潜ったら右側の両替かATMで資金調達

→ 6番出口と7番出口の前辺り、通りを一本渡ると緑の看板があり、そこから緑のバスで終点まで(これは無料)

→ 窓口でカードを購入し、チャージ(緑のカードのみ、3,000+チャージ額)

→ Jの位置にある(Jはない)、1の「Universidades」で終点まで行くと、バックパッカー蠢く旧市街に着く。

 

そしてこの国のコロンビアペソは、現在100円=約2,700ペソ。ベトナムかよ、って感じだ。1,000をスペイン語で言えなくて、書いて伝えたよ。。。

 

さて、このコロンビア、スリや強盗の話が絶えず、外務省のページでも全土が黄色以上~濃いオレンジというデンジャーカントリー。前年も大学生が強盗に殺害されましたね。

 

なんで、超ビビッてスマホ使わないように頑張りましたが、周りの現地人めっさ使っているという、まだ感覚掴めない状況でホテルに到着。遂に英語じゃなくなったか。まぁ、キューバもそうだったが。

 

もうすぐ日が暮れるので、取りあえず飯に向かう。

 

地元民で賑わう店に入り、鶏のものを注文。字面を見ても何が出て来るか全くわからないので、必要以上にワクワク。ナイフとフォークとサルサが出たぞ。な、なにが来るんだ?

 

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なんじゃこりゃぁあああああっ!?

いや、そこまで騒がなくてもいいか。

直径15cmといったところか。とりあえずナイフとフォークで崩してみる。うむ、どうもこれはコーンクレープとでも言おうか、具材の汁気でかれいい潤びにけり的な感じで食いやすく、サルサでおいしく仕上がる。うん、総じて言うとタコスの方がうまい。

 

 

4,200ペソだから……160円くらい……安いな。また安い国に来た様だ。

メキシコにもあったコンビニ「OXXO」があり、なんか品揃え的にメキシコか、それ以上の雰囲気だな。ここでビールを購入し、ホテルに戻る。

20時前でも暗いが、女性が一人で歩いていたり、危機は感じない。というのがいいのか悪いのか……。

 

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ホテルで軽い晩酌。コロンビアのビール「Club Colombia」と、メキシコで購入した「KARATE」という豆菓子。

Club Colombiaはメキシコやキューバのよりガツンと来て、日本のに近い感じ。調べてみると、割と高価格帯らしい。納得。そして気に入りました!KARATEはカリカリとして取り立てて特徴のない塩味だが、コスパのいい飽きない味だ。

 

朝食はパンとゆで卵、コーヒーにフレッシュジュースが無料で付いた。

ビビっていても仕方ないので、散策へ出掛ける。

 

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ボゴタアンデス山脈の東部、標高2,640mという高地に広がる大盆地に建設されたコロンビアの首都だ。

16世紀半ばにスペインの侵略が始まるまではチプチャ族の都があったという。部族の首領が就任の儀式の際に、純金を体中に塗りたくり、黄金の装身具を身に着けて神に黄金の貢物を送る習慣があった。それ故に、エルドラド(黄金郷)の伝説が生まれたとされている。モンタナジョーンズ思い出すね。

つまりボゴタジパングは似た様なもん、兄弟だな!

どうでもいいが、街の中央たるこのボリバル広場、ハト多すぎない?今まで見た都市で一番ってくらい集まってんだけど。

 

早速観光だ。

 

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「Museo del Oro」は日本語訳すると「黄金博物館」。上記の歴史に纏わる黄金の装身具や供物などが集められている。4,000ペソ。

 

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宗教的な意味や、権力や権威、美の象徴であったという黄金。途中で飽きるくらいにたくさんの展示物が並ぶ。

 

 

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人型の他にも鳥や蝙蝠、ワニ、魚といった動物系も多く存在している。これらにも権威などの意味が込められていたという。

 右下は二首の鳥……パンドンかっ!?

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こんな感じで身に着けてたんだろうね。

 

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真っ暗な円柱形の部屋に閉じ込められたと思ったら、光と音の演出で見せられる黄金の品。

イヤ本当、余るほどあるんじゃないかしら。

 

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こちらの博物館のポスターにもなっている「黄金のいかだ」の展示は厳重。高さ4cmくらいなんだから相当細かい。

 

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黄金博物館の横の広場を、歩行者天国を通って抜ける。ここは完全に都会の様相だが、

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一本入るとこんな感じでコロニアルな街並みが見られる。

これが富士山の五合目以上の高さにあるというんだから、大したもんだ。あ、つまりここらは朝晩冷えるくらいの温度。昼間も張るくらいなので、蚊もハエも見当たらない。うむ、最高ww

 

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通りの途中にレストラン街があり、一番地元住民で溢れている店に。

 

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「Pochuga」というのを頼むと、まずスープが出てきた。魚とジャガイモに、パクチーの効いたパンチのある味で、これは旨い。レモンを絞るあたり、メキシコからのつながりを感じる。最初これだけかと思ったが、メインがやって来た。

 

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皿からはみ出す鶏肉に、ポテト、平たいのは潰して揚げたバナナだ。コロンビアは鶏とジャガイモの文化というから、まさしくその通りのものだ。バナナ揚げたヤツとポテトは若干被ってるけどな。

鶏は胸肉だろうか。派手な味はないが素朴で決してマズくはない。うむ。この感じなら今後も何とかなりそうだ。それにしても……多いな。

なお、残りを持ち帰る人は結構いるみたいで、店で袋を用意していた。袋?

11,000ペソという字面でなんか高い気もするが、実際は400円ちょっと。イマイチこの国の基準を掴み切れていないが、多分安い。

 

同じ通りを南下し、上記のボリバル広場へ。

 

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カテドラルとCapilladel Sagrarioなど。残念ながら改修中で中には入れなかった。

ボゴタはスペイン侵略が始まってすぐに最初の教会が建てられたと言われ、1823年に完成。お隣は1660年に建てられたものだ。

 

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広場の中心のボリバル像もハト塗れだ。エサやる奴も多い様で、丸々超えている。

後ろは大統領府。 

 

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少し歩くと何やらウォーリーみたいな教会が見えて来る。「Nuestra Senora Del Carmen」だ。

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内部も同様の模様で、美しい。

 

そこから少し歩くと「Casa de la Moneda」に着く。

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スペイン統治時代から現在に至るまでの紙幣や硬貨、製造用の機械が展示されている。

ここに併設されているのが「Museo de Botero」

 

メデジン出身の画家「フェルナンド・ボテロ」の作品と、彼のコレクションとしての多くの美術品が並ぶ。

ボテロはなんでも膨張したような作風を特徴とした様で、

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人も

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馬も(ガンダマンみたい

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猫も

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ギターや本や果物、骸骨さえもこの通りという、何でも太らせちゃう、まるでメキシコ料理みたいな画家である。

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モナリザまでやりやがった!ボテロという名前からしてもうなんか太ってる感じだもんね。「ボテラされたの?」って使おうかな。ま、流行らんだろうな……

 

上記二つはともに国立銀行が所有・管理している。そのため、無料というのが凄まじい。

しかも各部屋に行員なのか警備員なのかが常駐。厳重で安心だ。

 

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少し疲れたのでカフェで一休み。コロンビアといえばコーヒー。朝ホテルで出たのはこちら仕様の濃い淹れ方だったが、こちらの「Juan Valdez Cafe」にはきちんとドリップもある。ちなみに、この店はボゴタの至る所にあり、スタバ的な存在だ。スタバは見かけないけど。

小サイズで3,800ペソ。50,000ペソ出したら「大きいね」と兄ちゃんが笑う。うむ。そうだね。0何個か切り捨てた方がいいと思うな。

コロンビアの人たちはそんなに笑わないというが、そうでもない気がする。

ホテルまで歩く道すがら、英語勉強中の女学生3人組にインタビューを受ける。

 

言い忘れたが、コロンビアは南米きっての美形揃いの国だ。スペインの血が混じるメスチソ系が多くを占め、あまつさえスマートな人が多いので、大変に目の保養になる。わざわざ危険を冒してきた甲斐が……いや違うから!コーヒー目当てだから!

しかし逆に、イケメンが多い状況では「ぷっ、平たい顔族だ。マジ不細工」とか思われている可能性もあるのか!くそっ!(自爆)

 

一休みし、遅いとアレだし、夕飯を……と思ったが、昼のボリュームを引きずっていたので、軽い晩酌で。

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昨日のよりもポピュラーらしい「Aguila」は確かにさっぱりテイスト。南米ビールって感じだが、やはり年間通して春の気候だからか、これまでのものよりは濃い目な印象。

ポテチはコロンビア生産のもので、豚ステーキのペッパー味で、めっちゃうまい。日本でも売ってほしいくらいうまい。ビール(473ml)2,600+ポテチ1,700。安い国は最高である。

 

明日はちょっとした遠足に出掛けようかな。何やら面白そうなところも多いし、楽しくなってきた!

 

コーヒールンバが、我を呼ぶ!