第六十五話 Tより永遠に/SPAと登場、SPAと解決！
出立71日目 タイ12日目 パーイ2日目
猛烈な寒さで目が覚めた。
流石は山の街パーイ。日本ほどではないが、振えるに余りある気候である。
昨日の夜更かしで、のろのろスタートとなった。
まずはホテルの移動。
まぁ、出会いはともかく、ホテルはクソすぎたので、前日に見ておいた、街に近いコテージへ移動。
↑左のコレ。
4つの部屋が一つになったタイプ。中はダブルのベッドで一人一部屋。しかも入口にハンモックついてるんだぜ！やった！明日使おう！
これで一泊200THB（約680円）で朝食付きなら安いだろう。
もちろん今日は付かないので、朝食兼昼食に街の食堂へ。タイ入国から10日以上経って初めてのトムヤムクン。
いや、なぜかタイ料理だと思ってなかったのよね、前半は……。
カフェでぼやぼやしていたら、あっという間に13時。郊外に行くために、レンタルバイク屋へ。
これがものすごい混んでいた。この街、ぼーっとする以外は郊外に観光に行くしかなく、見たところさほどタクシー類も走っていないため、バイクは必須。
順番待ちやらで30分くらい手間取った。そして二人ともかわいいピンク色の原付である。昨日かわいいって言いまくったから、そういう呪いか。
100THBのものが出払っており、140THBのもので。
ヘルメット（返却時にデポジット分戻る）100THBや保険40THBで、3日間。
さっそく出発した我々が目指したのは、温泉である。
そう、ここタイは何でか知らんが各地にやたら温泉施設がある。出国から2カ月以上。暖かいお風呂になんかもちろん浸かっていないので、もちろん浸かりたい。
ここパーイの街には、有名な温泉施設があり、ガイドなんかでもそこが載っているのだが、リョウ君が（またリョウ君が、だが）、もっと安くて穴場があると見つけてきたところがあったのだ。
原付を飛ばすこと10～15分。
うーん、風が気持ちいい。自転車よりも圧倒的に楽だし、何というか、ダメになりそうだよな！
途中で象に乗った観光客を追い越し（！）、その象ライディング施設の奥にありましたよ！
↑エントランス（人いないけど……）
↑浴室。泉みたいというか、
……まぁ、プールなんですが。
こっちは基本的に水着来て入る方式なんで、プールみたいな感じなんですね。
チェンライにある所だと、独房のような個室に息苦しくなりながら入る、何てところもあったのですが、こちらは圧倒的な解放感。
しかも有名なところがガイドブックでは200THBですが、こちらは120THB（かつては80THBだったそうな）でタオル、冷たい水付。
しかも、誰もいねぇえええええええっ！！俺らの貸切ぃいいいいっ！！
あとから数人来たんですが、髭の男二人が特に会話するでもなく、思い思いに浮かんだり漂ったり（一緒か）していたら、帰っていった。威嚇効果抜群である。
そこまで熱くなく、しかし温まる程度の温度で、テンション上がりまくり。
日本なら怒られるプールでの水泳も、やーってやったぜ！！
あー、なんて幸せなんだろう。
旅に出るまでは、旅に出たらもう死ぬくらいの覚悟だったけど、そっちの方が考えが甘かったわ。
人生そう簡単に詰まんし、どこで何しても生きていける。そう思った方が楽しい。
つーか今楽しい。誰が何と言おうと、今のトコの幸福度は半端ない。
しっぺ返し？あるかわからんものに怯えて下向いて生きるなんて御免だね。
話が逸れた。
二時間ほどダラーっと滞在した我々は、お腹もすいたので街へ戻る。
ヌードル食ってナイトマーケット。やはりここのナイトマーケット楽しい。
昨日も食ったこの赤米の餅がうまい。
平たいのを焼いてからコンデンスミルクをたらし、ゴマとナッツの粉を振りかけて巻き、カット（撮る前に二つイート済み）。
程よい甘さがおいしい、何と10THB（約34円）。コスパｗｗｗｗ
チャイもよかったが、こちらのベジタブルサモサも。
ジャガイモメインの揚げ餃子的インド料理。揚げたて、ボリューミーで1個5THB（約17円）。コスパｗｗｗｗ
他にもココナツミルクのお汁粉やら串焼き類やら、ナイトマーケットの食べ物は食欲を異常に刺激する。ラブハンドルが再び厚くなってきた！ヤバい！
インドに行くと食物的に痩せるらしいので、だったらおいしいうちに食いまくってくれるわぁあああっ！！！うわぁああああああっ！！
