第五十五話 Tより永遠に/オーバー・ザ・ボーダー
出立60~61日目 ラオス14日目、タイ1~2日目 チェンカーン1~2日目
サワディークラップ!
さよならラオス、こんにちはタイ。
皆様の仕事始めに合わせたわけではないですが、こちらも新しい国に出ました。
タイです。
前日のパクベンの街から、再びスローボートで出発。
サンドイッチ×2、チョコレートマフィン×1、バナナ6個付き装備。こちらの準備も万端だ。
8時半に出発したボートは、ほとんど前日と同じ顔ぶれ。
途中、巨大なレストラン船など見ながら、過ごす。
斜め前に座っていたおばちゃん。自分の席と私の目の前の席を行ったり来たりしながら、両岸の写真を撮影しまくっている。視界が遮られるのも面白くないけどまだ許容として、席が固定されていない(ただ長椅子が並べられているだけ)が毎回ガタガタして膝にぶつかったりと、眠りも妨げられる。おのれ。
しかし何百枚単位で、携帯とデジカメ両方で撮影しまくりでパー子もびっくりの量だ。そんなに撮ってどうするのだろう。もしかして、生涯一度きりの旅行なのだろうか。だとすれば見守るしかないが、一緒に来ている女性たちも、何度も目の前動くから若干イライラしてるけど、大丈夫?
そんなことしているうちに、国境の町フエサイへ。巨大な橋を通過して、さらに数キロ。
この辺りは左側がタイ、右側がラオスという素敵な状況。そして半分で区切るなら、現在国境侵犯中www
港に到着する。18時ちょっと前で、イミグレは18時まで、というのが『地球の歩き方』情報。
ラオス側のイミグレ通過後、船で向こう岸に渡る、というのが『地球の歩き方』情報。
時間経過しても、追加料金あれば行けるという話を聞いていたので、とりあえず目の前のトゥクトゥクに乗り込む。
タイ側でホテルを取っているし、つまらんところで時間を食って、イミグレを通過できなければシャレにならない。先ほどのおばちゃんたち、トゥクトゥクの運賃でもめている。
ここは25,000Kip(300円ちょっと)くらい、目をつぶろうよ。やはり、一生に一度の旅行なのかもしれない。
スウェーデン人の老婦人と一緒にイミグレへ。しかしトゥクトゥクは船着き場を大きく通過。ええっ!!?
確かに船は18時まで、と記載があったことを考えれば、他のルートがあるのかもしれない。も、もしかして、さっきの橋か?数キロ離れてるぞ!!?
予想通り、その端まで下って、向こう岸にイミグレあり。
何でこんな離れたとこに作ったんだよ。
観光客から金を巻き上げるシステム、構築順調です。
タイまでの間のシャトルバスとかもありつつ、無事に国境通過!なんか疲れた。。。
5か国目タイランドやぁああああああああっ!!!!
対岸の街・チェンコーンまでも当然のごとく数キロ離れており、『ソンテウ』だかいう、トラックの荷台を座席に改造した、ちょい豪華版トゥクトゥクに乗って移動する。
うーむ、うまいこと巻き上げてくるなぁ。まぁ、合計しても日本円で1,000行かないから、別にいいんだけどさ。
このソンテウだか、ホテルまで送迎とか言っていたが、この運ちゃんの提携先みたいなトコでのみ、停車するという阿漕さ。まぁ、こっちじゃあ、よくあるパターンだ。
しかし残念だったな。我々の予約したホテルはその向かいにあるのだ!!!
無事にチェックインした我々は、夕食に出かけた。
パットタイとガパオのタイ料理コンビ。前者は甘くて後者は辛い。この辛さ、タイに来たって感じですな!!!!
翌朝、我々が動き出すころには、既に他の客の姿はなかった。
どうもチェンラーイの街からここに来て、翌日速攻でラオスに渡るのが彼らのパターンのようだ。確かに、観光案内を見ても、これといって何もない。
ホテルはバンガロータイプで、裏にプールまでついたリゾート使用だが、まるで人気がないと寂しいな。
朝食後に明日の下見をした我々は、日本人女性・ひろ子さんが経営する、民宿・カフェのパパイヤビレッジに足を延ばす。街の中心から離れた場所にあるが、かなり雰囲気がある。
ラオスの旦那様と結婚され、10年ほどになるらしい。家屋は旦那様のご親族お手製。南国の香りがする気がするぜ。次は泊まりたいなぁ。
ここでバナナシェイクを飲む。30Bで、生バナナを使うせいか、ラオスで飲んだどのシェイクよりもうまかった、マジで。
タイの情報を仕入れ、ハンモックでゴロゴロして犬と戯れる。ああ、素敵な過ごし方。
この街はスルーされる率が圧倒的に高い街だが、2泊して正解だった。
昼食後、暫く休憩して、ひろ子さんに教えてもらった、月曜夜の市へ。
食品中心に展開された市場。
ここで紹介された、千巻の様なものと、ライスケーキ、豚肉ともち米のソーセージを購入。特筆すべきはソーセージ。千切ったキャベツと唐辛子と一緒に袋に入れてくれたが、これがうまい!日本で店でも開きたいくらいうまい。付け合わせもいい。生唐辛子をかじって食うとうまいが、明日のお尻が心配です。
その奥では、音楽をかけて近所のおばちゃんたちがエクササイズしている。タイではよく見る光景らしいが、確かにその後、川岸でも見かけた。
ヌードルを締めに食う。地元密着型の店で食ったのだが、19時前ですでに閉店間際。前日の夕飯時には多くの店が閉まっていたので、どうやらここいらではそれ系の店は夜には閉まるらしい。
大きい都市は違うといいが……
タイに入った感想としては、何といっても物価が安い。特に飯代!
そして、ごみが道に捨てられていない点も先進国っぽい。
ラオスで会ったH女史もタイで働いていると言っていたし、どうやらこれから先も多くの移住した日本人に会えそうなのだが、納得。なんか住みやすい雰囲気。
これからの旅にもよるが、私も移住したく……んなことはない。
そして……正月はやっぱ日本がいい、というのが、詩集的な結論www