第五十三話 Lの危険な香り/Four Foreigners Fall
前々日、前日と、夜ホテルに向かう道すがら、中心街から離れた住宅地のような場所を通るのだが、近隣住民の迷惑とか考えないのか?と疑問に思うほどの爆音で音楽を鳴らしたり、カラオケをしている家が散見されたが、その他はもう落ち着いたものである。
一部にホテルのロビーにクリスマスツリーがあるが、本場欧米でも、あれはいつまで残しておくのが正しいのだろうか。
そんな正月気分はイマイチないルアンパバーンである。
今日はカオソーイ(担々麺的なもの)とクレープ(マンゴー+バニラクリーム)でスタートである。そうか、本来ならおせちとか食ってる時期だよな。全く食事に変化がない。
明日の移動用チケットを購入し、H女史と待ち合わせたカフェへ。ここでホテル予約を……と思ったが、思いのほか早く合流。彼女がホテルで知り合ったS氏(もちろん日本人)も加わり、4人でコーヒー。
ううむ、初対面とはいえ、まさか、ここまで大人数で海外で過ごすことがあろうとは。半月前まで想定すらしてなかったぞ。いやはや不思議なご縁である。
だべってるうちに2時半とかになってしまい、せっかくだからと出掛けることに。
10キロほど離れた滝に行くことにしたが、バイクレンタルの時間は終了し、自転車だと時間がかかる&体力差モデルだろうということで、トゥクトゥクと交渉に。
ラオス語で交渉できるH女史、身振り手振りを交えながらドライバーと交渉。
探るうちに、どうやら一人40,000Kip、計160,000Kipが妥当となり、交渉成立した。
最初は合計2,000,000Kipとかなりぼってきたが、やはり4人いると交渉も金額的負担も楽になる。ナイスだ。
およそ30分ほどで河原に着き、そこからボートで対岸へ。
シー滝という、街から東へ10キロの位置にある観光名所だ。
入っていきなり象ライディングが可能なコーナーあり。他にも日本でいうところのターザニア的なアスレチック施設もあるが、後者は受付に誰もおらず、やっていない模様。そんなんありか。
そして見えてきた滝。
棚田のような細かい滝がいくつも組み合わさっており、奥行きのある景観が広がる。
一つ一つはタイドプールというか、そこまで大きくない集まりで、浅い。
相変わらず水は透き通っており、深くなるにつれて、青い色を見せる。足を入れると冷たいが、水着で遊んでOKという、かなり懐の広い施設だ。今日は風が冷たいのであれだが、暑い日ならなお楽しいだろう。果敢な欧米人はいたが。
雨季にはもう少し増水するようで、打ちっぱなしのコンクリート壁に、高い時の水位の跡がついていた。
しかし雨季の雨の後だと水が濁りそうだし、どちらがいいのか微妙な気がする。
実際に奥行きが広いため、山道をかき分けて進むこともできる。さらに進めばアスレチック施設の階段にもつながり、ちょっとした冒険気分だ。
泳ぐことがなかったため、1時間半程度で満足できた。
帰りの道すがら、象ライディング終わりの象に遭遇。成長しきっていない象のようだが、それでもデカい。というより、柵もなく象を身近で見たのは初めてだ。
砂煙を巻き上げるトゥクトゥクに乗って街に戻ると17時半。
昨日と同じビュッフェで食事し、バーでラオビール。
4人もいると居酒屋気分も出て、なんだか楽しい夜であった。
明日はタイに向けて出発。2日かけて国境に向かう。
明日の宿はとっていないので、ここを更新できるか微妙だが、今回の移動手段は、これまで取ったことのない方法なので、正直ワクワクしている。
ではまた!
寝正月にならないよう、気を付けてね!あと、餅のどに詰まらせないでね!餅食いたいな!