第三十五話 サインはV/大河の流れは国境を越えて
メコン川はラオスやカンボジアを流れ、最後にベトナムに辿り着くため、ちょうど私はこれからっていることになるのだが、まぁ、それはそれとして。
前日にホステル下で申し込んだツアーは、破格の20万ドン(1,000円ちょっと)。
これまで4,000円程度のツアーが多かったので、わが目を疑ったが、ともかくスタートである。
ホステル前でバスに乗る。参加者がかなり多く、大型のバスだ。
残念ながら、今回も日本人は一人なので、英語のガイドを何とか聞き分ける必要がある。
最初の訪れたのは、中国寺で、巨大仏像が三体もある。
涅槃仏と立像、そしてこいつ。
日本では見たことないが、中国では必ずいる、曰く、「ハッピー・ブッダ」。
初めて見たときは冗談かと、悪ふざけかと思ったが、かなりフェイバリットなやつらしい。
……いや、何と言われようと、不気味だよ。
バスは川岸に着くと、そこから大型の船に乗り換え。船の日なのに晴れている!
しかしおかげで気温は30℃。汗が止まらない……
昼食後、ココナツキャンディーの製造工場へ。つっても野外。周りにはフルーツがわんさか実っている、密林地帯である。
味見すると、ほぼキャラメルだが、風味はココナツ。粒が残っているのも特徴だ。
一通りの説明が終わった後、商品の販売が行われた。
そうか。妙に安いと思ったが、要は商品販売ツアーと抱き合わせだったのか!
ここでは、ハブ&サソリ酒も販売されており、試飲。
味はウイスキーに近く、大きな衝撃はなかった。が、久しぶりの強い酒に、少し酔ってもうた。。。
そしてこんな蛇とのふれあいショーも。
ツアー参加者のおっさんがワイルドすぎて写真撮ってもうた。
このおっさん、船乗ったあたりからずっと上半身裸。欧米人は上半身すぐ裸になるな。ホテルでもパン一で歩いてるし、女性もちょっとどきりとする格好で歩いている。
くそう、態度デカいな。
4人乗りの船に乗り換えて、水生植物の間を進む。これがハイライトである。
木漏れ日もさして気持ちいい。右端に映っている傘もかぶらせてもらった。
この三度笠みたいなの、ベトナムでは現役の道具である。
ココナツもなっている。まぁ、ココナツキャンディー作ってるんだから、当たり前だが。
船がたどり着いた先は養蜂場で、はちみつティーという、原液に柑橘系の果汁を絞って、同量のお茶で溶くという、のどが焼けるほど甘い飲み物を飲んだ。
そしてやはりはちみつの販売スタート!
さらに、地元のミュージシャンが登場、演奏を開始し、南国のフルーツがふるまわれた。
二品ほど、日本では馴染みのないフルーツがあったが、クセが強いものだった。
だから我が国で流通してないのか、と何となく納得。
当然、演奏はDVDが、フルーツは実物が販売されたが、みんなほとんどココナツのところでお土産を購入していたため、売れ行きはイマイチのようだった。残念だったな。
これにてツアーは終了、戻ると17時半だった。
ホテルにはこの日、日本人の若者T君が来ており、久しぶりにガッツリ日本語で会話。
彼はタイ~カンボジアと来たらしく、逆ルートになる。
どうでもいいが、なぜ出会う人出会う人みんなイニシャルTなんだwww
そして今日は奇跡的に部屋がアジア人だらけ。まぁ、ほぼ韓国人だけどな。