新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百話 Sの巣の上で / 天空の城へ

出立57日目(通算220日目) ハンガリー5日目~スロバキア1日目 コシチェ~スピシュ城

 

 

早朝、5時半に起き出して、S君と出掛ける。

今日は1泊2日でのショートトリップだ。

荷物は宿に置き、一路、東駅へ向かう。停電は未だ回復しておらず、戻るときには直っているといいなーと思いつつ、駅に着くが、チケット発券機が通電していない!ま、まさか影響が?

 

そのまま乗れと言うので乗ったが、チケット確認は問題なかった。

懸念は戻りの時だな。スロバキアの文化度がわからないが……

 

電車は国境を越え、約3時間後、コシチェという町に着いた。

何気に電車での国境越えは初めてだが、EU圏だからか、パスポートチェックすらなかった。例の条約のおかげだろうか。

 

さて、ここはユーロ圏。駅前のバスターミナルから、目的地へ向かうのだが、状況がわからないので、地元の子に聞いてみた。

ちなみに、スロバキアっ子、ほとんどの人間が英語通じない。

そのため、ジェスチャー含めて教えてくれた。ありがとう。

 

こうして、経由地・レボチャの街を目指して、バスは走る。

1時間ほどの移動だが、うつらうつらとしていると、左手に目的地と思しき遺跡が見えてきた。

……アレ?ここで降りればよくね?

さすが地球の『迷い方』。目的地すっ飛ばした先で乗り換えさせようとは、なかなか素敵な検証をしていらしゃる。

 

レボチャ行きを買ったので、少し高いが、4.8€位だ。

 

さて、目的地のスピシュ自体は小さま街で、観光地化もさほど進んでいない。つまり、すれていない。

丘の上に見えるスピシュ城を目指して歩き出す。

 

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おおっ!これが!

 

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1209年にタタール人(モンゴル)を迎撃するためにロマネスク様式で建造が開始された、中央ヨーロッパ最大の城塞だ。その後、ルネサンスバロックの各様式を加えつつ完成。

1780年に火災で焼失し、このような廃墟になっている。

 

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うーん、それにしても見事。来てよかった!

S君曰く、天空の城・ラピュタのモデルになっているとも言われているらしい。

一体いくつあるんだ、ラピュタのモデル。

 

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模型。

空想物に言っても野暮だが、適当に言い張っている説も捨てきれないんだが……。

しかもS君、ラピュタの映画、見たことないらしい。

なんでや!毎年やってるやろ!その日だけは早く帰ろうと頑張るやろ!

先程からラピュタのネタフリしても反応がないと思ったら……まぁ、いいが。

 

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うーん、この小高い丘にあるのがいいんだろうなぁ。

丁度曇っていて、竜の巣の中にいるみたいだ。あれって中は晴れていたっけ。まぁ、い。

 

ぽつぽつと道を上る人影があるが、上に着くと駐車場があり、まずまずの人の入りだ。

とはいえ、アクセスがあまりよくないからか、規模の割に人は少ない。

 

内部見学は6€。

 

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大砲やら

 

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鎧やら

 

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拷問部屋やらも面白いが、何と言っても外の眺めだろう。

 

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うーん、見事。

 

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1時間ちょっと見て、バス停まで戻る。女子高生?みたいな子たちが挨拶してくれる。

 

帰りは直でコシチェに行くバスが時間通りに来ず、途中の街・プレショブまで行き、そこから乗り換えればいい、とバスの運ちゃん。もちろん、英語は通じないぞ!

 

着いてからも、何番の停留所か、超丁寧に教えてくれる。

うーん、スゲー親切。英語通じないとかいったが、よく考えたら、日本もこんなもんに感じるんだろうなぁ。

 

コシチェに戻る。小雨ぱらつく中、ホテルへ向かう。

アジア人が珍しいのか、めっさ見られる。

 

ホテルに着くと、「いいニュースと悪いニュースがある」という、よく聞くアレをやられた。

「悪いニュースは?」

「部屋がいっぱいだ」

(予約したのに―)

「いいニュースは、プライベートルームを用意する。もちろん、同じ料金だ」

マジかwww

ただ、入って来る宿泊者のバラエティを見るに、ドミの方が絶対楽しいじゃねぇか!

 

おまけにかなり離れた場所へと移動になった。いいんだか、悪いんだか。

 

荷物を置き、街の散策へ。

 

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おお、結構面白いもの建ってるじゃん!

 

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ミサの途中の教会も。

 

夕飯は、トリップアドバイザーで「飯はいいが、接客がひどい」という店へ。

いや、微笑みかけたら笑い返すし、悪くないぞ?

 

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つきだし的に出た甘味噌とトルティーヤチップ。

甘味噌は挽肉の様だが、基本ベジの店なので、ひょっとしたらソイミートかもしれない。

 

今回は黒ビールを頼んだが、よく見たら度数10%。後ほど買った缶ビールも同じ度数。ここいらのスタンダードなんだろうか。少し重めだが甘い。

 

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こちらはニョッキ的なポテトパスタの中に羊のチーズを入れサワークリームをかけた逸品。

揚げたオニオンのアクセントで、かなりうまい!一応、スロヴァキア料理の様だ。

S君の豚肉の煮込みも分けてもらったが、これもイケる。

 

満足して店を出た。これは当たりの店だな。

 

明日の朝も早いので、ビールを飲んでから床に就く。

 

コシチェは小さい街だが、雰囲気も静かだし、店も割とある。そのくせ観光客は滅多にいないので、気に入った。時間が許せば、数日居てもいいくらいだ。

そしてよく調べたら、スロヴァキア第二の都市であった。マジか……。

 

さて、明日はブタペストに戻るが、果たしてホテルは復旧しているのかな??

(ま、アップ時には当日か昨日になっているだろうが……)