第四十九話 Lの危険な香り/ツイン・ドライブ
出立53日目 ラオス7日目 ヴァンヴィエン2日目
大雨の影響は今のところありません、ラオスです。
今日はヴァンヴィエン2日目ということで、アクティブにいくぜ!
とマウンテンバイクをレンタルママチャリは半額だったが、行く場所がおそらく悪路だろうと仮定し、20,000Kipで。町中の至る所、同じ値段である。
本日行くのは「ブルーラグーン」という場所で、7キロほどの道のりである。
町から向か唯一の橋で、料金を徴収される。しっかりしてんなぁ。
案の定、道はガタガタで、お尻が痛い!!長距離バスの時も思っていたが、ケツの肉薄くなったんじゃないだろうか。いや、そんなことはどうでもいいが。
未舗装のため、車が通れば土煙が舞う。今は乾季ということもあり、空気はからっからで気温は30度。日陰なら、ますますというところだが、野晒しで汗が滴る。
途中、トゥクトゥクや原付、バギー(つーかマリカ)も通るが、あるトゥクトゥクの天井には、ママチャリが積まれていた。
ああ、あきらめたんだな。気持ちはわかるけど、お前ら、そのママチャリどこで乗んの?
とにかく、今はこのマウンテンバイクだけが頼り。Wapon, I have it allである。
悪戦苦闘しながら、ようやくたどり着いたブルーラグーン!
あ、やっぱり金取るんだ。それはそうか。
さて、このブルーラグーン、簡単に言えばため池なのだが、注目は水の透明度である。
恐ろしくきれい!そしてブルー!限りなく透明に近いブルー!
よく見ると魚も大量に泳いでいるではないか!
そしてここ、遊泳可である。
欧米人たちはもちろん、やはり異様に多い韓国人たちもキャーキャー言いながら、遊んでいる。
ため池から延びる大きな木には、1.5メートルと5メートルの位置から飛び込めるようになっており、さらにブランコやロープが括り付けられ、遊べる施設になっている。
しかも年末年始の日曜日だから、人がめちゃくちゃ多い。特に韓国人。
我々も高い位置からダイブを決行。鼻から水が!とかあったが、まぁ、二人なんでね。
ほかの人たちみたいに、高いとこから飛んだら仲間が歓声みたいな、そういうのないんですけど、まぁね、別にさ、そういうのほしいわけじゃないじゃん。
もう少し孤高の旅人っていうか、なんかただの観光客と一緒にされても迷惑っていうか、もう、耐えられないんでほかのトコいきます。
その施設内に別料金で、別料金で!入れる洞窟があり、中を探検。
ヘッドライトを借りて険しい道を進む。鍾乳洞のような箇所もあり、中に寝姿の仏像が安置されていた。
高低差もなかなかあって、10~15メートル程度は下れる。別にきちんとした道があるわけでも、監視員がいるわけでもない。大丈夫か不安になる作りだ。「
そして進んでいいのかわからないが、とにかく広い空間の奥までいってみる。ライトを消せば真っ暗になる、ドーム程度の広い空間。自然の力とは恐ろしい。
そんなちょっとした冒険が味わえるこんなホラ穴が、そこかしこに開いているのヴァンヴィエンらしく、行の道や帰りの道でも見つけた。さすがに、同じような感じだろうから……さ。
自転車は街へ向かう途中に、頂上まで20分で行けるとうたう山の麓に。
いってみよう!えっ、おか……
この山が思った以上に険しかった。
確かに、下から見た時点で、例のパオズ山的な形状だし、岩肌丸見えだったし、マジで登れんの?みたいな感じだったけどさ。古い日本家屋にあるような急な、しかも砂で滑って不定形な階段(つーか岩だが)が延々と続く。
さらに頂上に近づくにつれ、明らかに人殺せるレベルの鋭利さを持った剱山のような岩肌というか地面になっており、転んだら並みの流血じゃ済まなそうな状況に!
い、いやだ、かっこ悪い死に方したくない!まぁ、転んだけどな。
結果的にこの登山はよかった。
時間通りに頂上に着き、山々の間に広がる田園と小さな町、その間を縫う未舗装の道が見渡せる。ラオスらしい絶景が見渡せる、ナイスなポイントだった。
帰りの道さらにしんどかったけど。まず
時刻は17時を回り、帰路に就く。この時間から山に入る人間がいたが、あと30分もすれば日没だろう。山道もかなり怖いが、でこぼこ道もかなり怖いぞ。大丈夫か、姉ちゃん!?
転んだケガもあって苦戦しつつ帰ってきたその足で、夕食の店を目指す。4キロ先!しかし、道は舗装されているんだ!!
……今日はもう、やってなかったorz
何かにつけて、二人いると頼もしい。普段一人じゃやらないことやできないこともできる。ツーリングとかいう単語も使える!
これで年末年始はさみしくないぞ!
もうすぐ大晦日~お正月のコンボですね。雑煮とか食いたいです。あの世界的にも例を見ないキラーフードを食わんことには正月が来ない!!
皆さま、くれぐれも寒さにお気を付けいただき、お体ご自愛ください。