第二百三十九話 M・オブ・デス / 絶望が俺のゴールだ(言い過ぎww)
出立14~5日目(通算264~5日目)メキシコ12~3日目 サンミゲルデアジェンデ4日目~メキシコシティ6日目~プエブラ1日目
ちょっと調子悪い感じ(風邪かなぁ)を抱えて宿を出る。次の街への移動のため、いったんメキシコシティへ戻る。
時間的に頻繁に出ているのは恐らく2等のバス。324ペソで、1等バスとは100ペソ違う。
どうでもいいけど今の文章、「バスとは」と打とうとした「バストは」って出てきたんですけど、何なんですかね。
1等なら寄り道しないので3時間半とかなんだろうが、5時間以上かけて到着。こういう差があるんだね。トイレはありだけど他は何もなし、座席もグレードが落ちる。まぁ、でも、このくらいなら別に。本当かどうか知りませんが、「地球の歩き方」には「夜乗ると強盗に会うかも」みたいのが書いてある。えぇ……。まぁ、大げさではあるんだろうけどね。
ちょっとありそうな熱を抱えて、先日も泊まった「ペンション・アミーゴ」へ。
同じ部屋にチェックインする。おお、YさんもY君もいるじゃないか、と思っていたら「今日出ます」ええっ!?
何ていうか、微妙に送り出せてよかった?かな?
朝以来なので食事を摂りに。オヤジさんのタコス屋は閉まっており、屋台でトルタスを。12ペソ。
骨付きのもも肉を特製のたれで煮込んだ仕様で、これをタコスと同じような具と一緒に小ぶりなフランスパンで挟むのだ。おお、うまい!肉の感じももちろんだが、パンがうまい。こんなちゃんとしたパン食ったの久しぶりだよ!
スゲーしつこく、明日も来るかおっさんに確認されるww
体調のこともあり、7時前には布団へ。その前に家から持ってきた梅漬けを食べる。弱った時は生まれた土地のものが一番……っておやっさん!ペーストになってる!水分入れてないって言われてたのに!土地に合わせてサルサになってやがる!
同じ部屋には新たにKさんが入室。10年近く務めた企業をやめてやってきた人で、「いやー、ニート最高っす!」と言っていた。まぁ、ニートも続けると疲れるけどね。
Kさんはドローンとか持って旅を始めたとかで、動画で旅の記録を付けていた。これも大変だなー。
翌日も移動日。市場を冷やかしてKさんと昨日のところで飯を食い、宿を出ることに。
その場にいた人たちからこの先の国のことをいろいろ聞く。経験があるのでわかるのだが、行った国のことは教えたくなるもので、情報過多で頭がパンクするかと思った。
取りあえず、南米の南の方はそろそろ観光地が閉鎖されて(冬に入るので)、行っても見られないものが多いらしい。
そうか、じゃあまぁいいや……。
食傷気味になりながらバスで。プエブラ行は東バスターミナルからになるので、これまでとは場所が違う。何社も何便も出しているが、一番時間の近いAU社にした。170ペソ。
これで2時間ちょっと。しかし悲劇はここからだった。
バス停でソカロ行きと書かれたものに乗り、実際に運転手にも確認したのだが、待てど暮らせどつかず、気付いたらバス停と街を挟んで正反対のところまで来ていた。な、何故だ!
折り返していく場所だったのか……と思っていたが(実際、「ソカロだな、ここに座っとけ」と前の席を指示されたので、教えてくれるもんだと思っていた)、結局最後までそんなことはなく、GPSを頼りに「ここ?」ときいたら「あっちだ」と返されて、降りて歩いた。
これで2時間時間を無駄にしてしまった……。路線バスではなく、ミニバスやタクシーの方が確実かもしれない。もしくはGPSを使って、近くまで来たらためらわずに降りること。
そんな訳で7時過ぎにようやくチェックイン。しかし、この宿はおかしい!
なんだこれは!貴族の家の一室みたい。
実際図書室みたいなのとか、昔のバスルームみたいのが同じ様に並んでおり、なんだかリッチな気分だ。
街を軽く散策するも、何だか今日は疲れたので、さっさと部屋に引き上げた。
しかし南米も南の方はいかないとなると、またいろいろ計画を変えねば。というか、メキシコ出国が迫りすぎてるし、チケットの日付、変更しようかなぁ。
カリブの海が、我を呼ぶ!