第二百二十話 Iと共に去りぬ / ロックン・アイス・ヒーロー
出立80日目(通算243日目) アイスランド4日目 ヴィーク~ホフン
ようやくタイトル通りに、世界の果てまで来たと噂のこのブログ。
つまり、こっからがクライマックスだぜ?
朝の天気は悪い。天気予報が雨だから仕方ないのだ。
ホテルから歩いていける、『黒の海岸』へ。
要は砂浜が溶岩が砕けた砂でできた、黒いもの。
うん、黒い。
彼方に奇岩も見える。しかし、寒い!!
そこから数km、「レイニスフィアラ」。
そこの穴と棒状の岩。何でもない。
多角形の石柱が折り重なるような形の構造が興味深い。パズルのようなイメージだ。
波が相当に荒く、思わぬ勢いに足元が飲み込まれる人続出。
ああ、波の中に三脚とカメラが!
……ドンマイ。
そこからさらに移動。
しかしアイスランドの道は、少し進むたびに全く違う様相を呈して、見ていて飽きない。
絨毯の様な苔むした地。ふわふわ新触感が、獣の毛皮を彷彿とさせる。
そうこうするうちに、スカフタフェットル国立公園に到着。
雄大な自然、特に滝が見どころの国立公園だ。
雨で寒いけどな!
スヴァルティフォスは、パイプオルガンの様な周囲の岩肌の中を落ちる滝で、この公園随一の見どころだ。
そして、生憎の天気の中、丁度運よく晴れ間がのぞき、虹が!
上の山にも見どころがあり、そこを登っていく。
辺り一面を見渡せる大絶景。
ここでお昼のサンドイッチ。
左から大興奮の私、Eさんと、そんなことより頬張るMさん。
下る過程では清流も。水の透明度も高い。妙に日本のせせらぎを思い出させる。
Aさんに躍りかかろうとする暴漢。
この公園を右に入っていくと、巨大な氷河に遭遇する。
ヴァトナヨークトル。
アイスランド最大の氷河である。
ガリガリ君ソーダ味とか、ダブルソーダとかを想起させる、青い氷の塊。
圧倒的な大きさに言葉を失う。
移動中、山の上に見える巨大な氷河。
これもヴァトナヨークトルの一部だ。
そして、宿への道すがらで「ヨークロスアゥロゥン」へ。
ヴァトナヨークトルから崩れ落ちた一部が、流氷となって流れている。
映画「007 ダイ・アナザー・デイ」や「バットマンビギンズ」、「トゥームレイダー」と言った作品のロケ地にもなったとか。
先程よりも距離が近く、興奮度も高いが、こっちの熱が上がる一方。当たり前だが氷が浮いているので気温は下がる。寒い。あと、スイカバーの匂いがする。流氷はスイカバーの匂いでした。
アザラシも泳いでいた。
満足した我々は、宿でラーメン。
その後。少し天候が良くなったため、外に出てみるが、オーロラを見ることはかなわなかった。
どうやら呼ばれていない様だ……。
ここまで来た以上は、何としても見たいのだが……。