第百八十五話 グッド・ウィルB / Sofia 街
出立34日目(通算197日目) ブルガリア10日目 ソフィア 2日目
ホテルの朝食付は、ちょっと凝ったチーズのパイがついていた。
たしかトルコでも見たことがあるが、作り立ての様で、おいしい、
その後、市内観光に乗り出す。
といっても、メインの通りにいくつかある程度だ。
聖ネデリャ教会。
ブルガリア正教のもので、元は小さな教会だったが、オスマン帝国からの支配解放後に周辺の同宗教施設が集まってこうなったようだ。
内部にはいくつもの宗教画で、これまで見たものよりも劣化なのか古いのか、くすんだ印象だ。
かつての中央市場であった、セントラル・ハリ。
1階は食品、2階はそれ以外という感じだが、あまり流行ってはいない。
建物は荘厳?
シナゴーク。平日しか入れない様なので、明日に回す。
何かの地下遺跡だろうか?
教会もあるが、よくわからん。
バーニャ・バシ・ジャーミィ。
イスラム施設だ。オスマン朝時代のもので、トルコ系住民が集まるらしい。
確かに、集まっている人も違う印象だな。何か改装中で、ちょうどお祈りの時間であった。
ゲオルギ教会。
ホテルに囲まれるように建つ4世紀はローマ時代のもの。
手前は浴場跡と言われるが、お前ら、そればっかりか。
そして来ました、共産党本部。
かつてのソ連統治時代に使われていたものらしく、デカし。
そうか、この国ちょっと前まで共産圏だったんだな。さすがはヨーロッパの火薬庫と呼ばれるバルカン半島の国である。
聖ニコライ・ロシア教会
その名の通り、聖ニコライを祀っているが、同じ正教系でも国が違えばここまで様式が違うのか、と唸りたくなる。中はほとんど一緒だけどな。
解放者記念像
露土戦争時にオスマン帝国から祖国を開放した、アレクサンドル2世の像。
アレクサンダル・ネフスキー寺院。
ソフィアのハイライト。5,000人を収容できる、ブルガリア最大で最も美しいとされる寺院だ。
露土戦争で死亡したロシア兵を20万人慰霊の目的で作られたとか。滅茶苦茶デカくて、豪華。もちろん、クソ広くて、宗教画も多い。
この後の聖ソフィア教会で、少し日本語が話せるブルガリア人に遭遇。
彼が英語で教会の案内をしてくれた。地下に都市があり、火曜日には見られるそうだ。
そして近く人は、日本人が送った桜と記念碑があり、先ほど見たアレクサンダル・ネフスキー寺院も再度解説してくれた。
インドなら金を要求されるので身構えていたが、そういうことはなく、去っていった。ほ、本当にいい人やんか!首都は多少危険みたいな情報もあったので警戒していたが、そんなことはなかった。
この辺は市の中央に集まっており、本当に歩いて回れば3時間くらいで見られてしまう。まぁ、博物館系は飛ばしているが、それにしてもコンパクトだ。
本当にこれで終わり?とか、ほかに見るとこあるんじゃないの?みたいな、街はまたいくつも戸惑いを投げかける。
それでもここに沈没する人がいるのは、トルコてすぐに来ると、物価が安い点と、ホテルがいいから、という理由のようだ。
行こうとしていたホテルその1は「バックパッカーズイン」という、日本人とギリシア人共同経営のところだったのだが、本日再度行ってみて確信。多分、もうやっていない。
住所地にはそれらしきものはなく、看板も見当たらないし、HPにもアクセスできなかった。
誰も掲載していなかったが、これは消滅だな。
2つ目、ホステルモステル。
朝食&夕食付で夕食にはパスタもつく、という素敵なところだが、もういっぱい。
ハイシーズンというわけでもなさそうなのに、なぜ?
ちなみに個室は空いていたが、1泊50レフはなぁ……
昨日入ったのは、ブッキングサイトで安い方に入る、ホステル44というところだったが、ここも悪くないので、ここで滞在だな。とはいえ、日本人宿ではないので、情報は収集できない。残念だ。
部屋のポーランド人と話しながらゆるりと過ごし、夕食は昨日と同じ所へ。
国内外のビールが数十種も置いてあるのだから、行かずにはいられない。
今日は「Starobrno」だ。
ホップの香りものど越しもいい。ま、昨日飲んだのと大きな差はないけど。
そして、食事はチキンとマッシュポテトをチーズをのせて焼いた、ブルガリアの伝統的な料理(らしい)だ。
濃いめの味だが、
チキンとマッシュポテトが合わないわけがない。マッシュルールと濃厚なソースの組み合わせで、ビールがすすむだけでなく、
白ワインもすすむね!「No man’s Land Wine」のドラフトワインだ。口当たりが柔らかく、嫌みもない。素晴らしい。
が、何故か氷が一緒に運ばれてきた。こっちの人はさらに冷やして飲むのだろうか?味薄くなるんじゃ……。
ほろ酔い気分だが、13.6レフと1,000円もいかないのだから素晴らしい。
さて、早く起きられれば、明日は遠出しよう。