新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第百七十話 さらばGの陽 / オーシャン・メモリー

出立17日目(通算180日目) トルコ16日目 カシュ3日目

 

 

朝食を同じ宿のコリアンボーイと済ませ、いそいそと港へ向かう。

申し込んでいた船に乗り込む。目指すはギリシャ領、メイス島。

 

ここカシュの街からフェリーで40分程度で行ける隣国で、めんどくさいイミグレ関係も、この島に限っては船会社でやってくれるというありがたいシステムだ。

前日に預けていたパスポートには、既にトルコ発、ギリシャ着の印が押されていた。

 

船は10時発で16時に帰りの便が出る。

宿では75TLと言われ、別の会社では70TLと言われたが、探してみると60TLのところを発見。

数年前の他人様のブログでは、50のところがあったようだが、もうめんどくさいし、最初よりだいぶ下がってるから良しとしよう。

 

乗船時に日本人女性のNさんとYさんに会った。

海外で仕事されていて、その休みを利用してトルコに来られたという。

以降、行動を共にする。

 

船から見える海は相変わらずキレイなディープブルー。風を切り、潮風が鼻をくすぐり、髪を靡かせる。やはり船はテンションが上がる。

 

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遂に見えてきたメイス島の入り江。

 

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うむ、さすがギリシャ領。トルコとは違う、雰囲気で、何かかわいいぞ!

 

上陸後、すぐにおっちゃんが「青の洞窟」への旅へいざなう。

 

そう、ここメイス島には、イタリアにもある「青の洞窟」があるのだ。しかも、まだマイナーだから観光客も少ない!得したね!

 

1人10€。

 

小さいボートに、欧米夫人が他に3人乗り込み、6人の乗客を乗せて発進。待て、速くね?

水しぶきをあげ、波でジャンプし、高速で走行。気持ちはいいが、会話もままならん!つーか、こんな激しいなんてどのブログでも書いてなかったぞ!!

たまりかねた欧米婦人の言葉により、船の速度は落ちる。そして、全員が船底にへばりついて、細い入口からイン。おおっ!!

 

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どうやらわずかな隙間から入る光が、もともと透明度の高い、青い海に移ることで、神秘的な青さを演出してくれるようだ。それにしても、ブルー!

 

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海に入っていいかと聞くと、早くしろ、みたいな感じ。速攻で脱いでイン!水温はいい。っつーか足元も全面このブルー!スゲー!気持ちいい!

 

しかしこのオヤジ、早く上がれと急かす。いや、周りにはまだ入っている奴が多い。何だこいつは?

入れなかったという話も聞いていたので、まぁ、仕方がないと上がろうとすると、無理やり引っ張り上げられ、水揚げされたマグロ状態に。

テメェ……

 

オヤジはここから少し行ったところに、いい感じのビーチがあるからそこに+5€で連れていく、と言い出した。多数決でそれに同意、船は来た時と同じ速度で戻る!

どうやらこのオヤジ、少しでも金を稼ぐため、早く戻って次の客を連れてきたいようだ。うーむ、財政破綻したし、仕方ないか。

でもな、ギリシャ人、そういうとこだぞ。

 

 

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ビーチは孤島の様な所にあり、水の透明度も抜群!おお、これは来てよかった!

Yさんから水中眼鏡を借りて潜ってみると、魚もよく見える!浅瀬にはエビもいたとか。

うーむ、それにしても、気持ちがいい透明度だ!!

 

ここで数時間を過ごし、港へ戻る。

ビールを飲み、昼食を3人でシェアする。

 

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エビのからあげにタコの炒めもの、ポークステーキ。

前二つはこの海で撮れた鮮度抜群のもので、「スーパーフレッシュ!」と店員のおっさんがわめいたのが納得の味。エビジューシー、タコ滅茶苦茶柔らかい!!

豚はNさんとYさんはこれからイスラム国家に戻るということで、たっての希望。

あと1年半ほど食べれないとか……。これもうまし!

 

しかし、地中海のレストランで潮風に吹かれながら、ビールとシーフードを楽しむって、何この優雅さ?最高ですけど?

 

とか言っていたら、足元の海にウミガメ出現。えぇっ!?ウミガメっ!!?

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野生のが突然現れたため、観光客はシャッターラッシュ。そりゃそうだ。

この後、あまりにも現われすぎて、新鮮度が低下。お前も少し、考えような?な?

 

船が出るまで1時間を切り、最後は丘の上の遺跡へ。こいつはともかく、ここからの眺めがまたよかった!

 

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メイス島付近の青い海を一望。ひゃーこりゃあスゴい!

 

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船の入ってきた入り江も見渡せる。何かかわいいな。

 

大満足で船へ戻る。ここには国境らしく、免税点があり、欧米人共が買い漁っている。おかげで入ることすらできなかったが、よく考えたら買うものがない。

 

海水浴を挟んだおかげで、全く退屈せずに済んだ。この島は、確かに6時間もあれば十分に堪能できそうだ。

船が去った後の港のレストランは、当然ながら閑古鳥。ああ、あいつらの今日の仕事終わりかぁ。

 あー、なんかギリシャ満喫したわー。

 

もどってパスポートを受け取り、次の街へ移動する2人をオトガルまで見送る。

実に充実した一日だった。

 

再び、宿でビールタイム。

 

さて、そろそろやりつくしたな、カシュ。でももう一日くらい、海水浴しようかなー。