第八十四話 Iが止まらない / ブッタガヤ、その意味するところ 2
出立94日目 インド9日目 ブッタガヤ5日目
久方ぶりなので、3日分くらいまとめて行くぜっ!
ナマステー。
だいぶ慣れてきたブッタガヤ。
私の名前を呼ぶインド人も増えてきた今日この頃が、旅立ちの日である。
いつもの屋台に行くも、何故かやっておらず、仕方なくホテルに戻る。
やり残したことの一つ、印度山日本寺の住職に話を聞きに行ってみた。
中目黒の祐天寺から派遣されている住職は、歳はほとんど変わらないが、こちらに来てもう2年になるという。旅行はいいが、住むのはキツイなーww
さらりとブログに書くのもアレなのだが、三つのことを教えてくれた。
・身口意 行動と言葉と心の一致
・縁起 原因と結果の間にあるもの
・無常 移り行くものに心捕らわれず、素直に生きること
これらの教えは、かなり思い悩んでいた身には一つの導となるものであった。
「マハボディ寺に参詣している方を見てみてください」
曰く、様々な思いを持ったさまざまな方が、ここだけを目的に来ているから、と。
日々の実践を積み続けることが、答えにつながるという仏教の教え。再びマハボディに向かった。
言われてみれば、国も年齢も大きく異なるたくさんの人々が、皆熱心に参詣している姿がある。人との縁なしには感じ取れないのだから、彼らに思いを馳せることが答えにつながりうるのだろう。
ホテルをチェックアウトし、先日会った吉村さんの経営する「元気カフェ」にお邪魔した。
インドは確か9回目という彼が、ブッタガヤ初となる日本料理店をオープンした。
2月の初めにオープンしたばかりで、まだ試行錯誤中ということだったが、遠く離れたインドで、日本米とおでんを食べられるとは、思ってもいなかった。
うーん、やはり日本の米!そして漬物!だし!醤油!
こういうもんですよ、俺がほしかったのは。
値段にして100R。インドでは安くはないが、原価やら考えて、しかも日本円に置き換えて200円以下なので、かなりリーズナブルだ。
そりゃあ、道端で合った欧米人の姉ちゃんが興奮して、「行ったか?」「あんなに安く日本料理が食べれるなんて!最高だった!」とか言ってくるはずである。
気を良くした私はその足で仏心寺を目指す。と、日本寺から出てきたNさんを発見。
聞けば昼食に向かうところだと。別れを惜しもうと、同道させていただいた。先日と同じチョーメンである。大ボリューム。うまいなー。つーか、やっぱ多少カレー味だったんだー(←日本料理を食ったことで、舌がニュートラルに戻っていた)。
最後だからと驕っていただいた。ゴチです!
ここに来て、かなり名残惜しくなってきた。
チケットを買った後から次々ともう少し居たい様な理由ができてきてしまったのだ。
仏心寺に行くと、K女史がラウンジにいた。
最近の話をしているうちに、どうにも離れがたい心を見抜かれてしまった。
「たかが165Rでしょ?後悔残してるんだったら、残ったら?」
そうなのだ。今の僕を縛るものは、165Rの電車のチケットのみ。日本円にして……300円、だと?
ここまでもう一度来るのにいくらかかる?つーか、そもそもこれまで高めてきたものを断ち切るほどの理由か?バカなの?
チケット断捨離。
ということで、仏心寺の宿坊にそのままIN!
コルカタであったH君もいた。ま、寝込んでるけどな!お腹を下してしまったらしい。Moon Villageでもらった柑橘の皮をあげてみた。これ、実際効くんだよなー。
日本寺の図書館に行き、Nさんに数日残ることにしたことを報告し、ブッタを読み続ける。
閉館時間前に日本寺を後にし、仏心寺へ。
こちらでも夜のお勤めがあるというので、参加。
正座で読経40分。途中から足の痛さとかいう次元ではなくなり、実際終了後に生まれたての小鹿状態だったが、時間の流れは早く感じた。というかリアル木魚を叩いていいという状態にテンションマックス、っていう恥ずかしい状態でしたwww
終了後、K女史と住職の清水さんとでお食事に。タイ料理レストランへ。
155Rでグリーンカレーを、3人でソムタムをシェア。
まぁ、正直タイ料理とかまだ欲するレベルに達してなかったんだけどね。
帰りに元気カフェに興奮した姉さんに遭遇したり、Nさんに会ったり(ついでにインド人が日本語で声かけてきたり)と、やはりこの街は小さい。
しかし時間の流れがゆったりしている点、そして仏教の聖地である点が、強い引力になっているようだ。
ということで、もうしばらくブッタガヤ―。
ブログは数日分続きますよwww