第二十八話 サインはV/Long Long Ago, 20century
つーことで、ハノイ3日目です。
トラフィックはクソですが、ベトミンに対するイメージは悪くない今日この頃。
本日はハロン湾……乗り換えて、パゴダです。
今日はフエに移動のため、19時半発の夜行列車の乗る必要があり、そのためには20時ホテル何てのに行くわけにはいかないんです、ええ。
そういうわけで、バスは問題なくパゴダ行、休憩を挟んで着きましたが、またしても、川!!
今回も船で移動。前日と違うのは、座席付きで6人乗りな点。オーストラリアの家族たちとガイドさんと乗り込む。
少々のトラブルを越え、出発。
昨日のタムコックは目の前に山がある様な近さが魅力だったが、今日はやや遠景。周りを水草や木々でおおわれているため、落ち着いた雰囲気の中を進んでいく。
猫に例えられた岩。他にも象とか言ってたが、無理がないか。星座と同じ楽しみ方が必要。
小一時間ほどかけて観光地・パゴダの麓に到着。
かなり静かな雰囲気だが、それもそのはず。2月までは祭りが休みのため、観光客もそれ相手の店舗も閑散期なのである。ここまでの水路のイメージを考えると、今でよかった感が半端ない。
今日も寺である。天厨禅寺。
千手観音と思しきものがご本尊のようだが、やはり武器と共に祭られた像もある。
やはりベトナムの特徴のようだ。
動物系が多いのも特徴。後背にもモチーフが多いが、ここはライオンやら何やら、ほとんど動物園で、もちろん富士サファリパークの曲が頭に流れていた。
ここでランチ。
大皿を複数人で囲む形。スウェーデン母子とフランス老夫婦と一緒で、生意気そうなスウェーデン娘以外は、それなりに箸を使いこなしていた。あくまでそれなりにだが、ある種の嗜みなんだろうか。アジア圏はそこそこ使う国多そうだもんなぁ。
大皿のおかずは残っていた。バイキングではないので、仕方ない。しかし私は「モッタイナイ」精神を打ち出す国として看過できないため、残りを平らげる。コメは無理だ。お百姓さんごめんなさい。
次はいよいよメインへの移動だが、山頂までの移動となる。
ホテルで見たリゾート紹介ではケーブルカーの写真が載っていたが、別料金である。
歩くか、といわれたので、その言葉をかけられた以上は、もはや頷くしかない。サムライの国なので。
前述のご飯食べきり作戦決行中に、オーストラリア家族の父子が出発しているらしく、あとはケーブルカーを使用する模様。
この時点で5キロ程度しか歩いていないし、腹ごなしにはちょうど良い。30分ほど、の行程で、寺も見つける。
断崖に寄せて作り、壁面も一部として使用する形式が多いようだ。
ようやく到着した。
自然に開いた鍾乳洞的な洞穴を利用した仏教施設で、僧侶も数人いた。日本や中国、チベット僧とも異なる衣装だったが、写真は撮っていなかった。ぬかったな。
中へ。既に他のメンバーはおり、解説が始まっていたので、あとから来た別団体の説明を横耳で聞いた。
仏像の手(千本くらいが上に伸びてるイメージというか、超速で手を挙げまくっている漫画のイメージをそのまま立体化した形状といった方がわかりやすいだろう)とか頭を彷彿とさせるということらしい。
奥には仏も複数安置されており、麓と似たような構成だ。
出口付近は龍の口と言われているらしいが、この施設、全体的にゴルゴムの基地にしか見えない。
この出口の感じなんかは特に、最終回でブラックが脱出したときの出口っぽい。
帰りの道で日本留学経験のあるベトナム人に話しかけられた。日本語が超うまい。
これからのプランを話すと、「ホイアンに行かないとこの国に来た意味がない」と後押しされた。翌日フエに着いたら、再度明日を確認する必要がある。
久しぶりの日本語に安心しつつ、道を降りる。この際もケーブルカーの話が出たが、以下略。
再び船で水路を戻る。
霧が出てきており、幻想的な光景に変わっていた。
バスで戻ると、18:30前。ホテルスタッフの言葉を信じてよかった。
荷物を整理し、駅の道を再度確認。
ここのスタッフのお姉さんにはお世話になった。つたない英語を話す私に手を尽くしてくれた。部屋も悪くなかったし、旅行代理店と一体でかなり動きやすかった。
ハロン湾は夏に来れば泳げるので、またリベンジに、と言われた。どこの観光マップにも載っているハイライトなだけに、今後の行くべきスポットができたのは、逆にうれしい限りだ。
余裕があったので、歩いて駅へ。
前述のベトナム人T君から、「ベトナムの寝台特急は中国のものとも違う。とりあえず食い物は買って行け」と言われていたので、屋台でパインミーを購入。
小さめフランスパンにソーセージ&卵+例の匂いが強い草。昼食いすぎ分もあるので、これで十分だろう。
味は特に問題が生じるほどのものでもないが、こちらではどこにでも入っている、嫌いな人も多いこの草が意外に洋食系とマッチするのが新鮮だった。
寝台列車へ。
一番下の座席は、下に荷物を置けるし、動きやすいため、高くて人気。
しかし、中国でも他の客の座席にされていたのを見ていたので、一番上にしておいた。幸い荷物置きがあったため、足を延ばして眠れそう。
やはり下段はお姉ちゃんの横におっさんたちが座っている。こいつらいる限り寝れない。
中段は吊ってある式なうえ、荷物置き場に置くのも一苦労という、踏んだり蹴ったり仕様。
中国。ベトナムの寝台車は上か下かをおすすめしたい。
で、食品の車内販売のワゴンが来た。
「高いの?」と聞いたところ、T君が「いや、汚いから」と言っていた理由がわかった。
おかゆがふた付きとはいえ、いい感じに使い込まれた、原色のプラスチックバケツから供給されている。屋台も散々見てきたが、確かにこっちの方が、衛生面でアレな気がする……
一度しか車内を駆け抜けないらしいので、利用の際はご注意を。
明日の朝にはフエに着くので、そちらもこの後すぐくらいにUPします、多分。