新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百四十六話 M・オブ・デス / 小さな町のメロディー

出立22~3日目(通算272~3日目)メキシコ20~1日目 サン・クリストバル・デ・ラス・カサス1~2日目

 

過酷な長時間移動も、腰が…とか、眠れない…とかでなく、単純に冷房効き過ぎが主要因になるとは思わなんだ。

「えっ?こんな寒いの?そんな気候変わる?」と停車のタイミングで外に出れば、あったかい。一体誰のためなんだ…あっ!そうか!俺合わせのはずないだろ、メキシコ人は皆デ…(サポテコ人の言葉で、皆さん元気ですか、の意味)

 

取りあえず預けた荷物から防寒着取り出しましたよ、ええ。皆さんも移動の際はご準備を。

 

そんな訳で夜7時発のバスは朝6時半過ぎに駅に到着。空は白み始めているが、一応明けるまで待つ。」あ、OCCのバスは640ペソくらいだったかな。ADOならジュースとかも付くみたいだけど、200ペソ高いしね…。

 

そういうわけで、次の移動先への切符を購入し、街へ。

ホテルは入れるかなぁ、と不安になりつつ、8時くらいに着くと、快く迎えてくれた。一緒に入ったオランダ人の子が朝飯を食ってたので、「僕も食べていーい?」」と聞くと、オーナーさんが「いつもはダメだけど、いいよ」と応じてくれた。

いい人だな。きっとこうやって付け入られて…いかんいかん。ケサディージャに軽いサラダが付いたもの、あとはコーンフレークやコーヒー、フルーツもあって、おいおい、スゲーサービスだな。相当いい宿だぞ、コレ!

 

今回止まったのはイグアナホテルというトコ。日本人宿もある街なんですが、遠いとか、連絡先も見当たらないとかもあって、見送りました。メールアドくらいどこかに入れればいいのにね。

 

荷物を預けていざ!

この近くに先住民の村=チャムラがあるとかで、宿のお姉さんに行き方を聞き、向かう。

 

メルカドから西に一本入った通りに、乗合バンがあり、片道18ペソで行ける。

 

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はいドーン。

この村の人は明治の日本人みたいに「写真撮られると魂取られる」みたいな思いがあるとかないとかで、撮られるのを嫌うとか。

でも盗撮か…

「ウエクサさん!タシロさん!透視の力、お借りします!!」フュージョンアップ!

ということで、ミラージュ・オクトパスの力を使った結果、左下に移っているのが原住民です。テカテカの上に羽毛の様なスカートを履き、さらにカーディガンや革ジャンを羽織っている。男はマタギみたいな感じ。

 

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この街の唯一の観光地が、こちらの「Cathedral San Juan Bautista」。

今まで見たことのない可愛らしい模様入りの建物だ。

 

カトリック教会ではあるが、現地の人たちが土着の文化を完全には捨てておらず。そのため内部はかなり他の教会とは異なる。25ペソを支払えば見れるが、撮影は禁止。流石にミラージュ・オクトパスの力を以ってしても撮影不可。ま、そら二人とも捕まったしな。

内部を簡単に伝えると、下の図のようになる。

 

白い壁に外観の様に緑に縁どられた窓やらがあり、奥には十字架等が。天井からは横断幕の様なものが、左右に斜めになるようにかかって5つほど並んでいる。

地上には松葉が敷き詰められて所々床が見えており、そこに蝋燭やグラス入りのキャンドルを立ててお祈りされている。

蝋燭はその後係の人に撤去され、グラス入りのものは左右のテーブルに置かれる。

床と左右、正面のろうそくの炎が独特の空気を生み出し、幻想的な風景が広がる。

土着の文化を捨てきれなかった彼らは、この異国の神に何を祈るのだろうか。

 

彼らが真摯に祈る場を撮影するのは、遠慮してしかるべきなのかもしれない。町中の教会であっても、同じなのかもしれない。日本じゃ撮影禁止なんてざらだし。

 

なにかそんなことを思わせる場所であった。

 

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あとは民芸品くらいしか見るところがないが、

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この民族が作っているものとかも結構あり、かわいいものも多い。イイねぇ…

とか思っていたら、腹が……減った…。

ポン

 

ポン

 

ポーン

 

店を探そう!

サンクリの街に戻って来た私は、メルカド内に安い飯屋があると睨んで突撃。

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ここはどちらかというと食料品や日用品が並んでいて、お土産はなさそう。

 

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お、現地人で賑わうところ発見!で、よくわからんが、市場にエビが並んでいたので、エビが入ってる奴「Caldos de camaron」をチョイス。

 

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おお!ぱっと見トムヤムクン!エビがこれでもかと入っていて、ライスを付けて40ペソ。お得だ…。後は味だが……おおっ!

 

エビの量も相まって相当に出汁がきいている。しかも塩味が濃すぎず、他のもので誤魔化していないためか、エビ本来の味がガンガン出ていて、ことによるとトムヤムクンよりおいしい!?

付属の玉ねぎや青唐を入れ、ライムを絞ればトムヤム感もますが、うまい。サルサぶっこむと更にトムヤムだ。

これをライスと一緒にトルティージャで包み、サルサをかけて…ああ、最高!先日のモーレの半分以下でこんなうまいもの食えるなんて!

サンクリ、何故1日しかいられないんだ!!(←お前のせい)

 

宿に戻ると、チェックインできた。客が多く、男は離れに、って感じみたいだ。ただ、本来はこっちの方が高いらしく、確かにベッドも一段だし、ラッキー。

ここのオーナーはカナダ人らしく、滞在中にスペイン語を学び、宿を開くに至ったらしい。日本人宿と同じ経緯だな。ほとんどが欧米人だが、過ごしやすい。また、ボランティアスタッフみたいのがたくさんいて、彼らも欧米人。

 

さて、腹も満ちたところで移動を開始しよう。

 

ここ、サン・クリストバル・デ・ラス・カサスは、マヤ文明崩壊後に原住民が移り住んだ街だ。1528年にスペイン人マサリゴスが周囲を統治する拠点として、コロニアル都市を建設。のちに州都が他に移るまで、政治や文化の中心地として栄えた。

午前中に見たチャムラの様に、原住民が多く暮らしているのも特徴だ。

 

さて、ここも小さい街ということもあり、さほど見るものもない。

 

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ホテルのすぐ横の「Iglesia de Santo Domingo」は、この街最大の教会。1560年に完成したが、外観の壁面は17世紀に作成されたものとか。

細かい装飾は確かに見応えがある。左右下の像は首がないように見えるが……

 

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中も何か豪華というか荘厳。

 

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ここら辺一帯は民芸品の市場が所狭しと並び、観光客や地元の人でにぎわっている。

メインの歩行者用の道は多くの人でにぎわっている。この通りには土産物は少なく、レストランなんかが並んでいる。もちろん、路上の物売り入るので、買える。

そしてどう見ても例のアレにしか見えない草を小袋に詰めて売る男が。

実はこの街は数少ない、「許されている街」らしく、宿の主がガンガン吸ってたりするらしい。ウチの宿にはいなかったが。

 

そして「マリファナクリーム」なる、緑色の軟膏状のものを売る男が。

「何に効くの?」

「そりゃ、何にでも効く」

……まぁ、そうだろうな。なにか困ったことがあっても、これでキマり、ってわけだ。

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カテドラルはソカロの前に。

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この周りにも原住民の物売りが多く、市民の憩いの場にもなっている様だ。

 

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「Templo de Carmen」は16世紀の建造。正面のアーチ状の鐘楼はグアテマラの意匠だとか。

 

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「Iglesia de San Cristobal」は丘の上に立つ。これは街が見渡せるぞ!と意気揚々と、つっても相当しんどいが、登る。いやー、サンクリも山の上だからな。空気薄くて大変だぜ。

よし!

 

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そんなんに見えねぇ!!

 

なんか祭り中なのか、楽隊が演奏していたり、屋台が並んでいる。

地元のお菓子と思われるものには、大量の蜂がたかっている。相当、甘い様だな。

 

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更に進むと「Iglesia de San Francisco」。カステラを彷彿とさせる。

 

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「Iglesia de Santa Lucia」は青と白のエクスタシー。

ああ、インスタ映えしそう。

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中も統一した感じに仕上げ、徹底した様子がうかがえる。

 

ここでカフェ休憩。この街はカフェも多いらしく、ものすごく長期滞在向け。スペイン語でわからなかったので、敢えて全く分からないのをチョイスしたら、めっちゃ濃い。多分、リストレストだったんだね。。。

 

宿に戻ると、バーベキューパーティだー!1人100ペソで食い放題だぜ、ヒャッハー!みたいなことがあるらしい。そ、そうか。しかし100ペソ分食うほど腹減ってないからいいよ!と思っていると、サウジ出身のM君は当然参加しないし、ということで、そこにやって来た日本人のKくんを伴って、メルカドの食堂を目指す。

 

お昼食べた横の店へ。両方とも閉店間際だったらしいが、快く引き受けてくれた。

めっちゃ日本人かな、こっちは何人かな、みたいな感じで楽しそうなメキシカンガールズ。

 

メニュー内でまったく内容が想像できなかった「Cochito Adobado」をチョイス!35ペソ。

何が出るかなぁー。 

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はいキター!

チキンをトマトベースのサルサで煮込んだ感じのシンプルなもの。トルティージャで巻いてもおいしい。これは当たりだな!

 

宿に戻るとM君が「よし、本館のパーティに乗り込むぞ!」というので、3人で向かう。

しかし、肉が焼かれる横で、彼らは静かに映画を見ていた。。。

おい、どうした欧米人共!お前らの大好きなBBQパーティだぞ!!はしゃげよもっと!!

 

「ダメだ、俺は他のホテルのパーティに行く」というM君を見送り、別館でしっぽりと旅の話を肴に飲むK君と私。

彼は1年半くらいの世界一周中らしい。肴に差し出したチャプリネスは、その強烈なビジュアルから、ほぼすべての人に拒否られる。おいしいのに。

 

翌日の朝食は衝撃だった。

 

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フレンチトーストという既に甘いものの上にこれでもかというほど載せてできたカロリーの申し子。欧米人、頭おかしい。

 

オランダガールやニカラグアボーイなど、まこと国際色豊かなテーブルである。

 

チェックアウトして街へ。

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ソカロはどこの街も同じかな。自然もあって目の保養に。憩いの場だね。

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カテドラル前には土産物売りや観光客が。

 

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全日登った「Iglesia de San Cristobal」とは街を挟んで反対側に、小高い丘がある。淡い期待を胸に登っていく。

街並みは石畳だったりコロニアルだったりで、とても歩いていて気分がいい。

 

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あー、やっぱり見れない!

 

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麓にはなんかよさげなカフェがあり、今日はここに入ることにする。

 

「Karita」というコーヒーが。あー、日本の器具のカリタかな。ということはドリップしてくれるのか。ということでこちらで。40ペソ。

 

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おお、いいぞ!浅めのローストで酸味もばっちり。香りがいい。

カウンターでじっくり入れていたが、他にもフレンチプレスといった「スローコーヒー」の他にもEspressoマシーンを使ったものもあり、そっちは安い。

 

昼も過ぎたので先日のメルカド内の食堂へ。

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今日はビフテックメキシカン。肉食いたかったので。30ペソ。

肉は硬そうだがスプーンで崩せるほどよく煮こまれている。返す返すも滞在しやすい街である。沈没したかったぜ……

 

宿で荷物をピックアップし、バスターミナルへ。

ここから果てしない、16時間近い大移動である。

 

そしてサンクリとパレンケという今回通過する街の間には強盗が出るという噂がある。

過去には3等だけでなく、1等も襲われたことがあるという。だ、大丈夫なのか!?

荷物と命は!?

 

カリブの海が、我を呼ぶ!!

第二百四十五話 M・オブ・デス / 旅or墓の分岐点

出立21日目(通算271日目)メキシコ19日目 オアハカ4日目~

 

日本時間では本日2本目かな? 

 

宿の朝食は洋食で、パンの他、ハムやスクランブルエッグなんかが付く。

さて、移動日なのでチェックアウト後、荷物を預けて街へ出る。

純粋に街を見て回るのは初めてだ。最終日にして。

 

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オアハカはメキシコの魅力を凝縮した街として名高い。前2日の様な歴史的な遺産の他、先住民族の暮らしも見れ、穏やかな気候もあってのんびりした雰囲気が特徴だ。

 

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幾度となくJちゃんと待ち合わせ場所にもなった「Iglesia de Santo Domingo」。

1575年から1世紀の歳月をかけて築いた大教会。

 

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金箔や宝石をふんだんに使って聖ドミンゴを称えて作ったこちら。うーむ、たしかにすごい。

これが世界文化遺産に登録された地区の象徴的な建物というわけだ。

 

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ゲートやテープで道が封鎖されていたと思ったら、白バイと共に駆け抜ける自転車。そういう競技の大会だったらしい。

 

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「Iglesia de la Soledad」は1682年~90年にかけて建てられたバロック様式の教会。

先日はこの前にお祭り会場があった。

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こんな感じの。

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内部にはオアハカの守護聖母「Virgen de la Soledad」像が飾られている。

らしいのだが、ミサ中のため、あんまり近くで見れない……。

 

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他にも教会が多数。

 

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Guelaguetzaの関係か関係ないのかわからないが、何か豪華。そういえば、洗礼を受けてるっぽい赤子がいた。泣いてたけどな。

 

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楽隊が教会前で演奏し、その横に食べ物屋さんも。というかどこもかしこも食べ物や民芸品の屋台だらけ。いつもこうなのかどうなのか、最早わからない。

 

屋台もブラブラしてみるが、イマイチ面白くない。

そういえば、この街じゃいつもJちゃんたちがいたな。一人で見る街が寂しくなるとは、妙な話だ。

 

「昨日ありがとう、今日出まーす」的なメッセに、「お別れを言いたい」と健気なJちゃんと、再びIglesia de Santo Domingo前で落ち合う。

 

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オアハカの至る所で見かける……名前忘れた。かき氷的な感じのところにシロップよりも薄いジュースをかける。今回はハンドメイドなので個性が出る「エンジェル・キス」というものをJちゃんがチョイス&おごってくれる。早い!相変わらず男前だな。

 

イチゴミルクをほのかに酸味を足した感じで、意外に甘すぎない。メキシコなのに(よく知らんが)。イチゴやメロンなどの果肉が入った一品だ。

今日は妹のKちゃんがパーティでいないため、通訳なしで四苦八苦だ。途中でパーティに呼ばれてない男子から連絡が入るという、生々しい事態もあったが、なんというか、女の子はどこでも女の子だね。

 

彼女に解説を聞きながらお土産を見繕う。食べ物にしろ、お土産にしろ、現地の人間に聞くのが一番早い。というか、今回の度、大切なことは全てメキシコ人が教えてくれた、と言っていいくらい、助けられている。これまで行ったどの国よりも人がいい気がする。マフィアとかいるけど。

 

ついでに例の虫料理、チャプリネスを買いたいというと、これまたぐいぐい手を引いてメルカドまで行き、場所を聞き出してくれた。

 

「ホテルからバス停まで2kmくらいあるし、ここで……」

「え、近いから送るよ」

Jちゃんが男前すぎるww

 

バスの待ち時間もあり、日本の写真を見せたり、彼女の学生時代、ダンスをやっていた頃の写真を見せてもらう。

……ん?

全然ちゃうやんけ!!

いや、確かに今もメキシコ人の中では結構美人さんだと思う。しかし、痩せていた頃……スゲー、超スゲーなメキシコ料理。人をわずか4年で変えてしまうなんて……恐ろしい子

 

ふー、その頃会ってたら旅が終了してたな。危ない危ない。

 

かくして、このブログ始まって以来の(ちょっとした)ロマンスに胸を焦がしつつ、12時間の過酷な夜行バスの旅が始まるのだった。なげー!!

 

カリブの海が、我を呼ぶ!!

第二百四十四話 M・オブ・デス / オアハカ・フルアクセル!

出立20日目(通算270日目)メキシコ18日目 オアハカ3日目

 

 

さて、「Guelaguetza」の影響で日本人宿はいっぱい。事前に取って置いたところまで移動である。ちなみに、4日前には押さえていたが、もうどこのホテルもいっぱいのようだ。恐るべし、Guelaguetza。

その前に翌日移動のバスのチケットを購入。2日間だけど、「たなばた」はいい宿だった。まず価格がね。安いし、キレイだし。まぁ、現地の人は場所認識してなかったけど。

 

そこから2km近く下ったところにあるホステルへ。この時点でもう昼回っているが、大急ぎで本日の目的地へGO!

 

本日は「モンテ・アルバン」という遺跡に向かう。

2等バスそばの市場の近くに往復のシャトルバス乗り場がある。55ペソ。だいたい30分かからないくらいで到着し、坂を上って到着。って、めっちゃ混んでるww

14時に着いたが、結局買うまで20分かかった。

 

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博物館が併設されており、野晒しにできないものはこちらに。

うむ、よくわからんがなんか人物?おそらく後に出て来る「踊る人」の一部だろう。

 

ここ「モンテ・アルバン」は紀元前500年ごろから建設が始まった、中米最古の遺跡だ。先日のミトラ遺跡を築いたサポテコ人が、それ以前に使用。山の頂上を平坦にして祭礼センターとし、最盛期の500~750年には25,000人も人口がいたとか。マヤ文明よりも早く、高度な文明を築いていたことになるわけだ。

850年ごろから段階的に他の都市への移行が進み、放棄後はミステコ人が埋葬の地として、ってまたか、ミステコ人。何なんだお前らは。古代都市見つけると死体埋めなきゃいけない決まりでもあったのか。

サポテコ人がなぜ放棄したのか、具体的な理由はわかっていないらしいが、まぁ、平城京と。か、そんなのと一緒だろ。

 

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さて、前置きが長くなったが、ここは球戯場。革の防具を着て鉄の輪にボールを入れる競技らしいのだが、全然ピンと来ない。H字型だし。

 

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大神殿。おそらくここでなんかしてたんだろうな。生贄がどうとか。これの向かいには宮殿跡があり、ここにシャーマンとかの高位の人々がいたと思われる。

 

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天文台。他の建物に対して45度傾けて作っていることから、その用途が推測されたとか。宮殿から見ると、春分秋分の際にはちょうどここに日が沈むらしい。

 

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南のピラミッドから見た「踊る人々のピラミッド」(奥のやつね)

なんか楽しげな雰囲気の名前。

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踊っている様な人々のレリーフが多数発見された最古の建造物だが、そのほとんどが裸人で、目を閉じて口を開け、血を流している様子が見て取れるらしく、拷問や死体を表すことで権力や軍事力を表現していたのではないか、と言われている。

ええ……そんなん普段から居たくないですよね?

 

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北にもピラミッドはあり、ここからも全景が見られる。奥が南のピラミッド。

北のピラミッドの背後にも最古の施設と思われる遺跡があり、広場もあって、縮小版というか、おそらくここからどんどん広げていったんだろうなぁ、って感じ。

 

木陰で昼寝する人や、お弁当を持ち込んでいる人もいて、地元の人のピクニック先みたいな印象も。実際かなり広いし、雰囲気もまったりしているので、時間があればそんな過ごし方がしたかったなぁ。暑いし、やはり朝からがいいと思う。

 

帰りのバスは17時になっていたが、他の時間帯のも利用できるらしく、16時ので戻る。

宿にチェックインし、18時からのパレードに向かう。

 

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ああ、いいね。町中で行われる最大規模のものらしい。

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実はオアハカは原住民をはじめとした多数の民族が居住する地域で、それぞれの民族の伝統衣装で伝統の踊りをしているんだと思われるww

花火が舞い、呼びかけに答えて群衆も声を返す。メスカルが振る舞われたりと、もう大騒ぎ。

 

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こんなイロモノ?も多数。

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はっちゃけてて楽しそう。

 

通過後は他の通りに向かってパレードを追いかけるが、まぁ、最初のとこ程は見れないね。

 

夕飯を食べようと20 de noviembreメルカドに向かう。

「たなばた」にお勧めとあった店「abuerita」で「Mole negro」の「con arroz y piena」(お米ともも肉)を注文。95ペソ。

 

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値段があれだが、もはやモーレリベンジはここしかない。見た目めっちゃうまそうだが…

うぉっ!?なんだこれ!滅茶苦茶うまい!

 

チョコレートは甘すぎず、カカオの苦みが程よくコクを生み出し、チリがわずかに辛味を添える。簡単に言うと、ホテルのカレーみたいなものからカレー要素を抜いた感じの、コクと旨みの化身。トルティージャにのせてもうまいし、サルサをのせてもうまい。

ああ、ティオティワカンで食ったのは何だったんだ…というレベル。めちゃウマフードを生みまくるメキシコ。やはりそうなるよな!

 

ホテルに戻ると、遭遇出来たら、ということにしていたJちゃんから、教会のとこにいるよー、とあったので、向かう。

結構待たせてしまって、悪いことをしたが、コンサート等に連れてってくれる。

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屋外ステージではオアハカ出身の歌手がめっちゃええ声で熱唱し、ダンサーが舞う。客を立たせて躍らせたりと、パワフルなステージだ。

 

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街中ではスペインの音楽が。客から女性を引っ張り出し、彼女に捧げる愛の歌、みたいのを演奏。終盤では二人を囲んで屈んで演奏。大盛り上がりである。

 

さて、前日のブログ記事を読み返してみると、Jちゃんらが迷惑であったようにも読めるので、ここで訂正しておく。

メキシコ人の例に漏れず親切なのは言うまでもないが、幼稚園だか小学校低学年の先生らしく、面倒見もいい。たとえば、道を渡るときとか、公園にいる男に「ああいうのは危ないから近づかない方がいい / ちょっと離れよう」とか。

何か買うのも「ここは私が出すから。次は貴方が出して」と支払いをスマートに終える。文化の違いですけこまされた感もあったが、終始気遣ってくれ、こちらの不安を感じ取ったのかこの日はホテルまで送り届けてくれるという男前っぷり。

……ここまで書いて気付いたが、これできる男のHow toですよね。勉強になるわーwww

 

明日は夜のバス移動。この街ともお別れですが、というか通常の街を回ろう!まだやってないやんけ!

 

カリブの海が、我を呼ぶ!

第二百四十三話 M・オブ・デス / ミトラレ!恋の当て逃げ娘!

出立19日目(通算269日目)メキシコ17日目 オアハカ2日目

 

 

起きれたが、若干の二日酔いだ。むしろ若干で済んだ理由が謎だが、取りあえずシャワーを浴びる。ドライヤーまであるのはさすが日本人宿、と言うほかない。

朝食付きなので、これをいただく。味噌汁付など、日本食はありがたいな。

 

泊ままっているキラキラ女子たちだが、意外にタフな人が多そうで、まだまだ世界は広いなぁと思う。つーかメキシコ人に慣れ過ぎて、なんでこんな細いんだろうとか、よくわからん感想を抱く。

 

さて、多少宿で休憩した後、お昼前にノロノロと出撃。今日向かうは「ミトラ遺跡」だ。

1等バスのステーションからさらに先に行った場所にミトラ行きのバスや乗り合いタクシーが止まるとかで、そこで待って乗り込む。20ペソ。

 

1時間ちょっとかな。長閑な道を走っていくと、バス停に到着。そこからトゥクトゥクも出ているっぽいが、15分くらいなので歩いていく。静かな街で、壁のアートが意外といい感じ。

 

ミトラ遺跡はサポテコ人がAD100年ごろに建設した宗教の中心地だ。9~12世紀に祭祀センターとして栄え、生贄の儀式等も行われていたとか。

 

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ああ、いいね。サボテンがまたいい。

 

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こんな感じで壁面のモザイクの装飾が特徴だ。小さく切断した医師の組み合わせで、かなり凝ったデザインを何種も作り出している。

 

ミトラの名前自体は古代ナワトル語の「死者の場所」を意味するMictitianから取られている。

14世紀にミステコ人がやって来て、埋葬地として利用したのがその理由らしい。

 

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南の中庭。

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地下に墓室の様なものがあり、そこにもモザイクがばっちりある。

 

f:id:haruki0091:20170723233834j:plain北の中庭。

 

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モザイクの中庭には14種類もの模様があるとか。よく見ると当時の赤い塗料が隙間に残っている、と現地のおっちゃんが教えてくれた。これもおそらくサボテン由来だろう。

 

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チケット売り場の横には教会が。遺跡を破壊し、その石材で作ったってたか、スペイン。メキシコさんごめんなさいって言え!!

ただ、スペイン人宣教師が初めて来たときは既に墓になった後のため、めっちゃ人骨とか生贄の死体が出てきてビビッて埋め直したとか。ざまぁ!

 

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歩いていくと、遺跡の外にも遺跡があることがわかる。今は十字架が中にあるが。

 

小規模なこともあり、うぉーすげーっ!って感じではないが、モザイク模様のキレイさや街の長閑な雰囲気など、ちょっと郊外にお散歩的な気分には持って来いの場所であった。

 

さて、オアハカに戻り、昨日のメキシコガール姉妹との待ち合わせに向かう。JちゃんとCちゃん(かな?)は25歳と14歳だから、年の離れた姉妹だ。英語のできる・出来ないがどこで別れるんだろうと思ったが、日本人も似た様なもんだったな。

 

ちょっと手間取ったが、何とか合流。歩き出す。

 

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例のコーンにマヨ塗りたくってチーズ振った奴を食べよう、ということになったが。しかしこれが重い。「多いね」と言おうとした横でJちゃん食い切っていたので、コーンと一緒に飲み込む。

 

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おお、遭遇した。実はオアハカは今、「Guelaguetza」というお祭りの真っただ中。故に混んでいて宿も取りにくい有り様だ。要は踊りの祭りで、パレードもやっている。

前後一週間の最初と最後の日曜日には本会場で有料で(まぁ無料もあるが超混む。有料も結構高い)ダンスが見られるわけだが、それ以外では街中でダンスが見られる。

 

日本でいうところの宝船よろしく、お菓子や日用品が舞う。しかし飴が弾丸のように飛んできて、めっちゃ痛い。Cちゃんが拾うの早い!

私はぷらのコップと飴を少々。というか、ピコハンが舞っているのが一瞬見えたが、アレはどうすればいいんだ……。 

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こちらはカカオを使った飲み物。白いのは油っぽい感じの粉末だが、チョコレートドリンクよりもすっきりしている。これは旨い。

他にもガンガン進めて来るが、コーンを引きずっている!っていうかなんでそんなに食えるんだ!それでそんな感じになるんじゃ(以下略)。

でも子どもは別に痩せてるんだよなぁ。Cちゃんも。何がどうなってんだろうなぁ……。

 

貰った飴は酸っぱ辛いアフター甘いみたいなクレイジーな奴もあり、これもヘビー。もうおじさん食べれないよ……。

 

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町の広場では踊っている女性が。これはパイナップル踊りだな。

色んな民族がいろんな踊りを披露するとかで、見ていて飽きない。

ここでJちゃんが踊ろう、と手を取って来る。組んだ瞬間、御嶽海の今場所の戦績が気になったが、ラテンな踊りでガンガン体をくっつけて来る。周りを見回してもそんなスタイルは見当たらんぞ!?

 

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そうして他の場所も見て回る中でL君と会ったりしながら、公園で一休み。本当に祭りなんだな。街全体が浮かれている。

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最後にバルでビールを。

ここでも踊ろうと言われ、最終的に強烈なのをもらった。まー凄いのなんのって……。

 

宿に戻ると、Jさんと女子たちが談笑していた。メキシコ人男性からのアプローチも相当に激しいらしく、「ゲイを探して友達になるのが一番安全」、「しかしゲイバーにはそういう女子を狙った男も現れる」といったあるあるネタ?が展開される。

女の子って、大変だなぁ……。

 

そういえばイスラエル人のS君が、知らずに入った場所がゲイバーで「お前どっちなんだ」「どっちってなんのだ?」ってなったと言っていたな。彼はどうしてるかな……。

 

カリブの海が、我を呼ぶ!