新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第三百五話 Pのボレロ / 大人げない大人

出立115日目(通算365日目)ペルー11日目 リマ4日目

 

 

お、ついに累計1年か。

 

さて、今日は滞在最後の日ということで、後悔のないように新市街を散策しよう。

 

ベジサンドイッチで優雅に始めた1日であった。今日は急ぐ必要もないので、皆を見送りつつ、優雅にネットと記事を書く。いやー朝は早いww

 

10時過ぎに宿を出る。

 

海岸まで出てから少し登ると、「天野博物館」というのがある。

ここは日本人の天野さんが収集した、チャンカイ文化をはじめとした、プレ・インカ、インカの時代の土器や織物が見られるという博物館。

7年前の情報では「無料だが、維持のためにお土産を買おう」となっていたが、行ってみたら30ソル。30ソルっ!?

 

天野さん、ごめんなさーいっ!!!

 

次は新市街にあるリマ時代の遺跡、ワカ・プクヤーナへ。

 

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おっ?なんだこれ?面白いな。

 

入場料12ソル。手持ちが10と50だったので、50を出したら「おつりがないから無理」だって。

おいおい、そりゃねぇだろ。他のとこなら周りのスタッフに崩れるか聞いて回るところだが、この兄ちゃんは動かない上にごめんの一言もない。いや、日本語で言ってほしいんじゃないんだよ?

「申し訳ないけどないから……」とか言ってくれれば、こちらも仕方ないと納得するところを、仏頂面で「持ってないお前が悪い」とでも言わんばかりの態度にカチンと来た。

ま、字面にすると大人げないよね。偶に大人げなくなっちゃうんだよなぁ。まぁ、相手の態度によるところが大きいとはいえ、言い訳ですわ。

仕方ないので、気付いたら後ろに並んでいた人々に譲り、仏頂面で支払ってチケットを無言で受け取って去る私。

でもね、このおつりでも8ソルを全部0.5のコインで寄越しましたからね、あっちも。多分1ソルとか5ソルあるけどわざとですよ。財布が武器になってるんですけどぉおおおっ!!

 

という、大変どうしようもないバトルを繰り広げ、施設内へ。

英語の解説が始まるまで待つ間に、入り口の博物館へ。

 

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「Huaca Pucllana」は紀元後600年ごろまでに栄えた、リマ文化の遺跡。

そうです、前日に行ったチャパカマックでも出てきた、あの海洋文化です。

 

こちらも古代の宗教施設としての色合いが強い様で、例によってワシ、イチマ時にも利用されていた様だ。

 

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海洋生物、特に鮫を大切に捉えていたようで、壺などの土器のモチーフになっていたり、食べてもいたとか。

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まぁ、これが鮫に見えるかっつーとアレだが、本人が言うんだから、自分の子どもの描いた絵を見るつもりで見てあげてほしい。

 

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こっちはアザラシだかアシカとウミヘビ。スゲーな、水族館のお土産かよ。

 

ツアーは11時半過ぎに開始。英語のツアーは滅多にないのか、続々合流してくる。

 

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人形も置かれた、リアル思考の屋外展示だ。服が布製だけど、雨の日は回収するのか、一定時期が来ると取り換えるのか不明。着せ替えするのかな、やっぱ。

 

エクアドルのマネキンは作る必要のないところまで作り込んだ挙句に色までついていたが、こっちはどうなんだろうな。どうでもいいか。

特徴的な本棚状の組み方がここでも見られる。

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結構広い敷地内に、いくつもの建物があったようだが、生活スペースではなかったようだ。

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レンガを作る場所の後が。足でこねて作っていた頃の足型も発見されたというから、大したものだ。ここにも人形があるが、ふんどしの中が若干気になる。

 

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模型。木のサイズ感から、結構大きいことがわかるだろう。これを1個ずつ日干し煉瓦を作ってくんだかと思うと、気が遠くなりそうだ。宗教的なモチベーションだろうな、やっぱ。じゃないとできないわ。

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中央のピラミッドには、登ることもできる。

 

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遺跡全体を見下ろすことも。

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てっぺんは広場になっていて、ここで先祖の霊がどうとか、やっていた様だ。

途中で急速に興味を失って、ガイドの英語を聞き流し始めたので、ふわっとしてすいません。やっぱ遺跡系2連チャンにしたのがいけなかったです。

 

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ワシ時代になると、ここを墓地としても使いだしたらしく、前日も見た特徴的な墓が。そう、仮面付けるやつね。実際にミイラも発掘されているらしい。

 

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こっちは更に下ってイチマの頃。お、パチャカマック神や!そうそう、祭壇はこんな感じだったらしい。結構質素だが、当時採れた畑のものをすべからく祀っていたんだから、立派なものだ。

遺跡内には伝統的な野菜の畑もサンプルとして作られているので、名前だけ聞いて訳わからなかった野菜もここで知ることができた。

 

1時間ほどでツアーは終了。まぁ、こんなもんかな、って感じだ。

 

お昼は前日と同じマーケット近くのエリアで、カフェっぽい外観の店に入ってみた。

かなり混み合っていて、現地のお婆さんと相席に。やはり10ソル。

 

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スープは鶏肉と、パスタ入りのもの。なんか穀物入れたがるな、ペルー料理。これで腹が膨れるのはいいことだが。

お婆さんがスープの鶏肉をくれた。よくわからんが、残すつもりだった様だ。ありがとう。

 

そしてメインが「ミラネサ」。カツレツですね。中南米的な言い方なのかスペインの言い方なのかわからないが、「ちょっと洋風なものが食べたい!でもご飯欲しい!」という私のわがままを見事にかなえてくれる、理想の一品ですww

 

味は思ったよりもしっかりしていて、ご飯に合う。結構熱々で来たので、辛味やマヨネーズで味変して、最後まで楽しめた。ごっつあんです!

 

そして昨日も行ったマーケットのある通りへ。

 

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こんな感じの大きなものがいくつもある。売っているものはほとんど変わらない&今後行くプーノという街で買った方が安いとどこかで見た気がするので、荷物増やさないためにも冷やかしにとどめる。

いや自分用のハットは買った。髪中途半端に伸びて広がっちゃうので。

 

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そこから海岸まで下っていくと、「Larco Maru」というモールに出る。

何故か7年前の地球の歩き方にも紹介されている商業施設で、ほとんど日本と変わらない。ここはトイレも無料。マジ日本と変わらない。高い。アイスも買いたくない。f:id:haruki0091:20171026221757j:plain

海岸伝いに宿の方へ向かい、再び恋人たちの公園へ。

心なしか、先日よりも恋人たちが増えた気がするが、言うてもって感じだ。そして上空にはパラグライダー的な影が。そういうアクティビティがあるんだろうなぁ。高そう。

 

ボーっとするのも飽きたので、買い物をして宿へ。今日はパスタにしよう。

キッチンが大変狭いため、ワンちゃんのご飯の調理が終わるのを待っていると、当の本人がテンション高めに絡んできた。屈んでみたら顔から耳からまぁ―全部舐められる。何か、認められたんだろうな。風呂入った後だったが、まぁ、いいや、こんだけ丁寧に舐めてくれたわけだし。

 

この宿の人合たちはオーナー含めて夜は遅いが朝も遅い。明日出るとき寝ている気がしたので、先にお支払い。4日で73ソル。や、安い……。

 

さて、明日は移動日だ。次の街も物価は高いが、その分のオモシロ要素が満点。今から楽しみだ。

 

古代の夢が、我を呼ぶ!