新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百七十一話 Cの時代の愛 / 仮にも狩りには会いたくない

出立69~70日目(通算319~20日目)コロンビア17~8日目 サレント5日目~カリ1~2日目

 

 

雨は上がり、気持ちのいい朝だ。宿は朝食付きで、それを待つ間に庭を見ながらのんびりと飲むコーヒーもいい。少し肌寒いのもいい具合だ。

 

f:id:haruki0091:20170911215713j:plain猫は他にもいるが、取りあえずソファー組を。前夜に携帯のストラップにじゃれついてきたのが茶色い方

 

 

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大型犬。ドイツとスウェーデンの大型犬のハーフ、アレキサンダー。メータークラスでマジでデカい。小学生の時「バスカヴィル家の犬」を読んで「犬ってwww言うてもwww」とか思っていたが、これなら納得。

ここの息子(調理担当)を父親と思っているらしく(オヤジさんの話)、そう言え昨日の夜も息子相手にはめっちゃ子犬の様な声を出してじゃれついていた。大男がキャンキャン言っている様なもので、若干引くww

「彼らの関係はよくわからない、不思議な感じ」というのもうなずける。

 

一日の滞在では短い気もしたが、これから行くのは修羅の街。気を引き締めて、日が暮れる前に行かねば。

 

本日の移動先カリまでは、サレントからアルメニアに出て、そこから向かう形になる。

 

サレントのバス停に行くと、丁度出るところだった。4,200ペソ。

50分くらいでアルメニアのバス停に。

 

ここにはコーヒーと遊園地を一緒にしたテーマパークがあると聞いた。それはそれで面白そうだな。

 

さらにバスを乗り継ぐ。これは何社かあるようだが、おばさんの呼び込みに向かう。

22,000ペソ。多分競合しているから価格に差はないだろう、と値段は聞かなかったが、暇なら尋ねてみるといい。

11:30とチケットにはあったが、人数が集まったからなのか、15分前くらいに出発。

宿のオヤジさんから聞いていた通り、大体3時間で到着。途中休憩もあったように思う。降りてないけど。

地味に山道なので、酔いやすい人は酔い止めがいるって感じだった。

 

ちょっとふらつきながら下車。ここからが問題だ。

日本人の場合、情報はネット上のものに限られるが、ぱっと見た感じバスステーションからの移動方法を乗せているブログが見当たらない。

そしてカリはコロンビア随一のクライムシティ。一歩間違えればデンジャーゾーンと脅す記事ばかり。そういうことじゃねぇだろ!

 

取りあえず宿からのメールでタクシーを手配してくれることはわかったが、Wi-fiないと…だし、流しのタクシーは危険だから配車サービス使うべし、というが、まぁこれも高い。

 

そこで一応、「MIO」という、ボゴタで言うところのトランスミレニオ的な専用レーンを持ったバスがある、と聞いたので、これを使うことにした。Maps.me上では宿の近くに駅あるし。

 

しかし、これも考え物だった。

まずバスステーションの最寄り駅が遠い。結構歩く。

しかもうっかりちょっとヤバそうな方に行きそうだった。

ヤバそうかなーと思っていたところでおっさんに話しかけられ、警官のとこまで連れて行ってくれた。

彼からMIOの駅の場所を聞き、そちらに歩いていく。

ただ、MIOは路線バスがメインの路線(Estacion MIO)を走り、枝葉で普通のバス(Parado MIOとか)がその先をカバーする形になっている。

そのため、宿まで行くのはどの路線なのかガッツリ事前に調べておかないと、利用できない。

バスターミナルから「Las Americas」まで歩き、そこからどのバスがどこの駅に停車するかを路線図で確認し、乗り継ぐ。

さらに路上でバスを拾っていくわけで、恐ろしく手間だ。

 

しかも、メイン路線は都度チケットを買えばいいが、基本的には専用カードがないと利用できない。多分駅で買えるんだと思うが、私はこれを知らずに枝葉のバスに乗ったため、かなりどうしようもなかった。

運転手が情けで無賃乗車させてくれたおかげで助かったが、復路は歩こうかな、悪いし。。。

 

ただ、降りるまでは1,900ペソで乗れる点はデカい。

宿で後ほど日本人にあったが、タクシー出来た彼は10,000ペソした、というから、乗り継ぎ分合わせて4,000くらいなら、半額以下で来られる。まぁ、時間と手間がものすごいから、お勧めしないけど。

 

というわけで、16時過ぎにチェックイン。

安い宿で郊外にあるため、周りは住宅街。遅くに出歩くにはビビる。まぁ、レストランもバーもプールまでついているので、ここだけで事足りるといえば足りるのだが。

 

偵察もかねて近場を回ってみたが、あまり飲食店はない。パン屋で食べることにした。

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ポテト揚げたヤツにソーセージ乗せたヤツと、ピザっぽいパンにビール、7,500ペソ。

 

前者の味はご想像通り、後者はパイナップルトッピングで、アイスランドの首相がキレるタイプのやつだ。嫌いじゃないけどね。

 

宿で過ごしている時に、前述の日本人Kさんに会った。

メデジンから来たというが、日本人コミュニティで過ごしたていたという。

何でも、今はなき日本人宿「シュハリ」も、1か月以上滞在する場合は宿泊できるんだとか。他にも有名な日本人「かおりさん」なる人とのつながりで、計2カ月滞在していたという。

はえー、すごいなぁ、2カ月って。

まぁ、しばらく日本人宿はイイかなぁ、という感じだったので、一応そんな話もあるよ、ということで。

 

移動でヘトヘトだったので、この日はもう寝る。

 

翌朝、朝食をとって宿でのんびり。ちょっとカリの観光を調べてみるが、これがまぁ、ほとんどないww

ま、目的があってきたので、外出する。

 

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カリはコロンビア第三の都市(人口的には2位?よくわからん)。

ただし、都市機能としてはボゴタメデジンに大きく溝を開けられている状況だ。

 

なによりも治安。ここ数年で大きく改善されたが、世界の都市の殺人発生率ランキングでワースト10入りの常連(シリアやイラクを除いたランキング)だった経緯がある(2016年には確か25位)。

それも近年は富裕層の生活地域での犯罪が多く、スラムに行かなければOKというのでもない。

 

事前情報では警官も2都市に比べると少ない、と聞いていたが、週末だからなのか、そこそこ見かける。思ったよりも雰囲気も悪くないので、結構改善が進んでいるのかもしれない。

 

同じ部屋だった欧米人は、昨日の夜パーティに出掛けたというから、奴らの感覚も含めて、何とも言えない状況だ。

 

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観光名所その一、「Igresio San Antonio」は、中に入れない、っと。

カリ遠景の画像はこの近くから。チャラ付いた兄ちゃんたちの横を通るときは緊張感が増すね。

 

そこから市街に向かって歩く。サレントでは見なかった路上生活者が復活している。

 

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教会だ。日曜日だし、ミサ以外は閉まってるんかなぁ。

 

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その前の広場。手前は……トラか?なんでトラなんだ?

よくわからんが、背中の鞍みたいのは、家族連れが子供を乗せて記念撮影してい居たので納得。そうやって楽しみタイガーするのね。

 

髭反りを前の前の宿に忘れたため、それを買いにマーケットへ。

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日曜日でシャッターの閉まった店もあるが、露店は溢れている。

 

ここらの街の定食屋に入る。

 

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お馴染みの定食「DEL DIA」。安い食堂はもうこれのみなので、絵面は似て来るねww

スープはコンソメかサンコチョ(コロンビア家庭の味。多分ww)か選べ、サンコチョに。あとはメインと付け合わせが選べるので、チキンカツとスパゲッティに。ちょっとお子様ランチみたいだな。これにジュースが付いて7,500ペソなんだからお得だ。

ちなみに、ジュースの氷は今のところ当たっていない。

 

コロンビアの飯はマズいと聞いていたが、今のところおいしくいただけている。チキンカツもジューシーで、レモンを絞れば丁度いい感じ。

サンコチョは骨とか煮込んでるんかな、獣系の風味で、ラーメンのスープを単体で成り立つように昇華したイメージが近いか。

 

結局スーパーでお買い物を済ませ、帰る。

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宿には大型犬が二頭いて、帰るたびに玄関まで来る。不審者なら追い出そうという、誠に頼もしい&かわいい。

 

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もう一個見忘れた観光名所。何か多分、地元のアーティストの作品かな。通りの隅にポツンとあるが、これがトリップアドバイザーの上位に入ってくるあたり、観光資源のなさがヤバい。

 

そしてこの誰も写っていない像を撮るのが案外大変だった。それくらい観光資源が(以下略)

 

他にもないかなーと思ったが、大きなキリスト像が山の向こう、7km先にあると聞いて断念。もういいよ、信仰してないし、なんか、ハバナで見たし。

 

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鳥?のモニュメント。

そういえば鳥コンセプトのホテルがあったり、町中のアートでもやたら鳥モチーフが多かったり。なんかあるんかね、そういう。わからんが。

 

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と、既にこの街への興味が薄れてきた状況で丘の上の像。英雄なんだろうなぁ。

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彼の目線の先には、カリの街並みが広がる。市民が溢れており、子どもが私に「チーナ!チーナ!」という声が。おい、性別違うぞ。

 

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宿にはプールがあり、日が沈みかけていたがせっかくなので入る。

ちょっと寒いが、湯船のない生活をしていると、無性にこう、浸かりたくなるんだよね。

ちなみにこのクソ欧米人どもが寛いでいるのは、プールに入るための階段のあるところ。他にも家族連れとかいたのに、ダラダラとビールを飲んでいるだけ。こういう配慮のないことしちゃう辺り、そりゃあ植民地とか作っちゃうよな、って感じ。貴様らの『ぼくのなつやすみ』は絶版だぁ……。

 

暗くなってきたところで、ちょっとだけキリスト教増を目指したときに見つけた、ホテル裏のチキン専門店へ。

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フライの他、丸焼きなども取り扱う、まぁ、中南米によくあるポジョ屋さんだろう。

ここでも定食メニューのみ。

 

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サンコチョと丸焼きの鳥1/4。副菜は毎回聞いたことない方を選んでいるが、どうやら小ぶりな豆だった様だ。辛味と香辛料の少ないカレーってところか。占める前だったのか、少しさめていたが、6,500ペソだし、特に文句はない。

ジュースはスイカかな。日本の駅中のジューススタンドで飲んだら、これだけで6,500ペソいくだろうな。

 

宿に戻ってKさんと話す。タクシーを使ったとはいえ、昨晩サルサのパーティに行ったという。そういうもんか。

飛行機の関係から、ボチボチ次の国での動きを決めなければいけないことがわかる。ああ、ちょっとめんどくさいなぁww

 

翌日はまた移動だ。

 

次回も、私と地獄に付き合ってもらう!