新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百四十話 M・オブ・デス / プエブラプラプラ

出立16日目(通算266日目)メキシコ14日目 プエブラ2日目

 

 

数日蚊に悩まされている。よく考えれば夏だから当たり前なのだが、久しぶりだとウザいものがある。

 

さて、ダラダラと過ごして出掛ける準備をしていたら、同室のMさんから朝食に誘われた。食べなくてもよかったが、異文化コミュニケーションということで、嬉々としてついていく。

どこでもいいよ、と言ったためか、手っ取り早くて安いだろう、ということで、マックへ。

 

ひゃー久しぶりだなぁ。メキシカンマフィンみたいものあるが、チーズパイとコーヒーにした。それでも32ペソ。まぁ、海外資本系は仕方ないね。

衝撃だったのは、甘いのヤダからチーズにしたのに、甘かったことだ。チッ、こいつら好きだな、甘いの。コーヒーは日本のマックの方が優秀だ。

 

Mさんはガッツリ。「まさか昼もそんな感じなのか?」と聞かれた。朝はガッツリ食べるんだな。国籍忘れたけど、体系的にはメキシコ人に近い感じだもんね。何話すかって、自分の国や、これまで行った街やこれから行く国の話、その他諸々である。ま、日本人と一緒ですね。

 

そうして出掛けたプエブラの街。

 

プエブラは正式名称「エロイカ・プエブラ・デ・サラゴサ」といい、名の由来は1862年にプエブラの会戦でフランス軍に打ち勝ったイグナシオ・サラゴサ将軍から。メキシコ第四位の都市で、セントロ・イストリコが世界文化遺産に登録される一方で、すぐ脇の道には近代的な通りが広がっている。

 

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天使たちが生んだ街といわれることに因み、街の各所に天使のモチーフもある。

 

街中にカトリック教会が建ち並び、コロニアル都市の様相もあって、過ごしやすい街だ。

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「Catedral Basilica de Puebla」

ソカロ前に建つ、象徴的な建物。1575~1649年に建設され、絢爛豪華な内装で知られるメキシコの代表的な教会。

写真撮っちゃダメって書いてあったので載せられないんですが、まぁ、これは本当にすごい。今まで見たすべての国の中でも随一レベルである。ただ、みんなバンバン写真撮っていたので、検索すれば出てくる気がする……。ああ、やっぱり!コピー&ペーストで検索だ!

 

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「Santo Domingo」

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1571~1647年に建造された、これまた豪華な内装が特徴。

 

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特にこっちの、マリア像が飾られたロザリオ礼拝堂がヤバい。壁面から柱、聖壇まですべて精巧な浮彫+金箔張りで、マリア像の冠には多種多様な宝石も使われているとか。

バロック先住民族の様式が融合した、メキシコ建築の最高峰ともいわれているとか。派っ手派手。その割にはいい感じなのが不思議。

いやースゴイポカーンですよ。派手なのはいいけどね。

 

他にもたくさんの教会が並ぶ。

 

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こっちはブルー主体で中までブルー。

 

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こっちはオレンジで対照的。

 

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「Templo de Nuestra Senora del Carmen」

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何かお祭りだったらしく、内装が違う感じに豪華。

 

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天井の何かの宗教画なんだろう。ガメラがウルティメイト・プラズマ撃ってるとこにしか見えないよ!全然信心ないよ!

 

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通称「砂糖菓子の家」。

18世紀の迎賓館として建築され、今は古代文化や美術の博物館。

屋根の装飾がクリームを載せたように見えることがその由来とか。甘いもの好きだな、本当に。 

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エルパリアン市場は民芸品の並ぶお土産用市場。プエブラは「タラベラ焼き」や刺繍などで有名でもあり、店のレイアウトはともかく、売っているものはかなりかわいい。

 

ここの近くで昼食へ。

プエブラはモーレ料理発祥の地とか。モーレ料理といえば、かつてO君らとティオティワカンで食べた時に微妙と称したものだ。いつかリベンジしようと思っていた!

 

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つきだし的に出てきたこちらもモーレがかかっている。おっ!旨いぞ!

甘くなく、スパイスと調和している!これは期待できるぞ!

あ、ちなみにこのテーブルのタイルがここで有名なタラベラ焼きって奴で、内装や外装にタイルを使っているのもこの街の特徴だ!かわいいね!

よくわからんが、モーレって入ってればいいだろ!ってことで「Mole de Panza」70ペソを注文!

 

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なんじゃこりゃあ!

 

豚の臓物を煮込んだスープですね。ああ、これはこれで食べたかったヤツだ―!うん、おいしい!臓物は柔らかく煮え、スープも決してしつこくない。ライムを絞ればさらに爽やかで、微妙にトルティージャが浮くレベルだ。

 

呼び込みの姉ちゃんが暇もあって何度も感想を聞きに来る。うまいよ、ねぇちゃん。予想外だったけど。

 

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メキシコ革命博物館:セルダンの家」

建物に見えるのは銃弾の後だ。1910年の革命2日前に戦闘の舞台になった指導者格のアキレス・セルダンの家。

 

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当時の調度品や豪邸の様子も見れるほか、

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室内にも銃撃戦の後が見て取れる。絵だったが、かなり死体が転がったとか。こえー。

 

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ここを出たところで雨が。慌てて走り、「Iglesiade la Comania」とその前の市場で雨宿り。

 

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ここはそこまで華美じゃないね。

市場では地元の名産や天然ソープ、ガラス細工に食料品の他、勝手に造られたっぽい、「悟」と書かれた時計やキャラクターグッズ、錬金術師の時計に海賊王の海賊版など、日本の出版社が見たらブチ切れそうなものがたくさん並んでいる。しかも出来がいい!

 

意を決して宿に戻ると、昨日二人だったことが嘘のように4人増えている。大したものだ。

この街はマジで英語が通じないので、「やべえよ……」という兄ちゃんもいた。私はどちらも不如意だがな。

 

兄ちゃん―S君は同じ部屋のBちゃんにスペイン語を習い始めた。Bちゃんは唯一の女の子だが、洗濯物干しているのめっちゃ笑われた。

私はS君―おい、こっちもSだな。じゃあR君で。R君からこちらの虫料理を勧められる。

 

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クリケットと言っていたな。つまりコオロギか。

郷土の人はイナゴ食べたことあるかと思いますが、それより全然食べやすい。めっちゃ乾燥してスパイシーなので、バッチリ焼いたエビの頭みたいだ。オアハカの名物らしいが、メキシコシティから見かけるので、相当フェイバリットなのだろう。ライムも絞ってあって、ビールに合いそうだ。

 

その後上記の4人でビールを飲みに出かけた。

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ちなみに、S君=イスラエル、Bちゃん&R君はメキシコ人だ。日本語はやはり相当特殊らしく、説明の度に意味不明みたいなリアクションだ。あと、意外と私の名前が発音しづらいらしく、もう諦めて名前をもじった「Sol(スペイン語で太陽)」呼びで決着した。もうこれからそれでいいや。

 

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ということで今日のビールはSolでした。店で飲むと倍額の30ペソ。つい2本飲んでもうた。

 

治安がいいため、帰宅は12時を回った。こんな日もあるだろうなぁ。

明日は少し工芸へ向かうが、夜のソカロも行きたいんだよねぇ。楽しみだ。

 

カリブの海が、我を呼ぶ!