第百七話 Iが止まらない / チベット×ト×外国と
出立117日目 インド32日目 ダラムサラ4日目
昨夜からの雨が止まず、肌寒い。
午前中に予定があるため、朝食は早めに。ベジバーガー30R+バナナ2本10R。
Sちゃんと一緒に、N夫妻に教わった英語教室へ向かう。
毎週月~金に行われ、ボキャブラリークラスは無料。
もともとはチベタン支援のためのボランティアで欧米人がやっているものだが、外国人がいた方が刺激になるから、と我々でも参加可能らしい。
雨だしやることもないので、参加するわけである。
毎週、新単語複数個を各曜日を経て実使用にまで応用させていく形らしく、今日は単語の意味を英語で知る、というような形で1時間。
久しぶりに学校に行った、という感じだ。意外にわかりやすかったので、おもしろい。
そのままの流れで、N婦人とSちゃんとBLACK TENT CAFÉへ。
今日はヒマラヤハーブティーなるものをチョイス。まぁ、特筆すべき点はない。やはりいつものアレが最強の様だ。チベット僧もみんなソレだし。
N夫さんらも加わってまったりし、お昼ごはん。
本日から営業再開となる「LungTa―風の馬―」へ。
こちらは日本料理屋で、この街の店の例にもれず、3月~のオンシーズンに営業となる。
通常、海外の日本食料理店はお高いものだが、こちらはリーズナブルで人気。
もう「ダラムサラ レストラン」で検索したらここしか出てこないくらい人気。来るの日本人ばっかだし、そりゃあねぇ。
まぁ、本当はただのレストランじゃない、NGO絡みの団体なんだが、それは置いておこう。
こちらがかき揚げ卵とじ丼110R。
インディカ米のガッカリ感が卵とじにすることで誤魔化せる(笑)、おいしいごはん。
いや、本当に安いし、うまい!かき揚げサクサクだし。
結構いたんだ、ってくらい日本人もいるが、当然チベタンや欧米人も来ていて、人気。
そして当然のように、インド人はいない。
アイツらのマサラ舌には、やはり合わないのだろう。
ここでブッダガヤ以来となるK女史に再会。
何を隠そう、彼女こそこの時期の来訪を進めた人であり、今食ったばかりの卵とじを提言したその人である。
そして店の日本人全員と顔見知り。人脈広すぎ。
数日後の予定と、夕食をご一緒する約束をし、解散。
N婦人に伺った、「SNOW LION」へ。
ミルクティーとEspresso Cake。20+60R。
前者はチャイ。甘いからケーキとはアレかも。ケーキは程よい甘さ。ボリュームとコスパはいい関係だ。
一度LungTaを経由して、K女史と夕食へ。
「ASHOKA」というインディアン・レストランへ。
チキンアフガニーとナン(2人前)。
チキン~は1人だと多いよ、というK女史の言葉に従ってシェア。320R→160R。
これがまぁ、インド旅始まって以来のうまさ!
チキンのモモ肉が骨付きで2本入っているのだが、中にナッツやドライフルーツがイン。バター系のピリ辛な濃厚ソースが深い味わいを生み、肉が旨みを演出。そこにナッツの食感と香ばしさ、フルーツの清涼感が合わさって、得も言われぬ美味しさとなっている。
十万石饅頭状態(「うまい、うますぎる」でおなじみの埼玉銘菓。ご存知ですよね)。
確かに1人で食べきるとしつこくなるかも……だが、「これを食べずして、ダラムサラは去れない」というK女史の言葉も頷ける。
唯一、停電していて、あんま見えなかった点が残念。
ああ、チーズ的なもの掛かってたのね。なるほど。
ブッタガヤで私に滞在日を延ばさせた、仏教知識豊富なK女史の話は興味深く、ダライ・ラマに纏わる話をメインにだいぶ話し込んでしまった。
同じく、チベット的なつながりの方々とも、面通ししていただいた。
かなり刺激を受けるところが多かったのだが、まだ消化しきれていないため、いずれ。
ドミには新しく韓国人の青年が入ってきており、談笑してから眠りにつくことに。
雨はまた降りだした。明日には止んでほしいな。何せ寒くて、裸足にサンダルはキツい。