新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第三百十九話 Bの贈り物 / 月に代わって

出立138~9日目(通算388~9日目) ボリビア5~6日目 ラパス3~4日目

 

 

系列ということで、ここも朝食付き。パンとスクランブルエッグにフルーツ、フレッシュジュースと紅茶だ。

日に日に新しい設備が増え、テレビも付いた。なんか帰ってくるのが面白い。

 

さて、今日の目的地は兄ちゃん曰く「午後の方が暑くなくていい」らしいので、午前中はいろいろと情報収集。こればっかやな、最近。

いやね、実はかなり疲労がたまっているらしく(特に足)、考えてみれば酷なスケジュールだったな、と。

「俺の体力スゲー!」みたいなマウンティング記事書きまくってましたけどね、もう30過ぎてるんです。回復に時間が掛かるんです。虫刺されの痕全然消えないんです。モチベーション上げたかったんです、すいません。

そういうわけで、お昼からの活動。

取りあえずメルカドへご飯食べに行く。

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アヒレンツィラだったかな?スープ付きで10ボリ。安定のボリビアクオリティ。

豆のニンニク風味の煮込み。辛くない豆カレー(スパイス風味無し)ってとこ。ごはんもなんか変な感じ。水が多いのかな。

 

食べていたらやたらと空砲が鳴る。何かと思っていたら、店のおばちゃん曰く、お祭りらしい。

どうも手前の広場で何かやっているみたいだ。

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ああ、確かに。ステージでは子どもたちが歌ったりしてるのかな?そしてどう見てもデモ隊みたいのが道路を練り歩いている。うむ、そこを通るバスに乗りたいんだが、乗れるんだろうか。

 

彼らが通り過ぎてしばらく、目的のバスが来た。

向かうは『月の谷』。黄色い43番のバスで行ける。2.5ボリ。

結構客も乗っている。隣に乗った親子、子ども3人連れで、わんぱく盛りなので目が離せない。大変だなぁ。そりゃウトウトもしますがな。そうすると片方の負担が増えて……。

おまけにアイスを食べているのはいいが、長女が下のコーンから食べたせいで、アイスがいつ漏れてもおかしくない状況。バカな子だなー。親って本当に大変。

 

こちらもウトウトして目を覚まし、地図を調べたが、全然進んでいない。1時間以上経過したが、混雑した街を出られていなかった。まぁ、あのデモ行進のせいだろうな。仕方ない、地元の人間がいいと思ってやってるんだから。

 

街を出れば早いもので、そこからはすぐだった。普段なら1時間くらいで行けるだろう。

入場料15ボリだ。

 

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おおっ!思ったよりスゲー!「B級観光地」なんて悪態ついていたブログがあったが、全然そんなことないじゃないか!なんかだるーい気分だったが、一瞬で毛が逆立ったぞ!まぁ高くて細い道ってのもあるが!

 

さて、月の谷について説明しよう。これまで見てきた流れから、インカ絡みなのかと思いきや、全く関係なく、アポロが着陸した月面にそっくりだったことからこの名がついて……ってちょっと待て、そうでもないだろ!?確かに乾燥してるけどもっとこうフラットじゃね?月面

 

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組成的に砂岩っぽいので、なんか水の底とかだったんじゃなかろうか。カッパドキアの凹凸を小さくした感じだが、それにしても範囲が広い。見渡す限りだ。

 

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民族衣装を着た女性?が楽器を演奏し始めた。曇り空の荒涼とした土地に響く、もの悲しいメロディーが、雰囲気を盛り上げてくれる。

 

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歩けるコースは15分か45分のものがあり、アップダウンがあって、上から見下ろしたり、

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下から見上げたりで楽しめる。ここでも足に負担が……。

 

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振り返れば赤い山とラパスの南側も。この赤もレッドバレーと同じかな。ちゃんとつながった大地だ。

 

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帽子をかぶった女性。チョリータプロレスでもらったお土産に似ているね。

 

こうして見学は終了。個人的には満足だ。欧米人には人気なんだろうな。前の宿で話したドイツ人も行くといっていたし、前日にプロレス会場で会ったフランス人もいたし、出るときにツアーの客が入って来た。派手さはないし、騒ぎたい人には退屈なのかもしれない。

 

さて、帰りも反対側のバス停で同じバスに。帰りの方が断然早かったので、やはりデモの影響だろう。

 

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途中で横に止まった車。ま、これは正規に輸入したんだろうが、残したままコレクティーボになっているのが面白い。現地人からしたら「よくわかんねーけど、外国の言葉入ってるしカッケ―!」的な感じなのかもしれない。実に、我がふり直したいところだ。

 

ラパスに戻ると、雨がぱらつきそうだった。カフェに行くのは明日に回して、宿の近くのスーパーでケーキを買い、宿へ。案の定、途中から降って来た!

 

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宿のティータイム。客が一人しかいないため、ポットは置かれているが、電源が落ちていた。慌てて兄ちゃんが入れに来る。なんかごめん。独り占めはいいが、こういう時、早く客来いと思う。

あ、このシュークリーム?って方結構おいしかった。3ボリ、チョコのは4ボリ。

 

こうして優雅にティータイムを過ごしていたら日が暮れたので、夕食に出掛けよう。

行ったスーパーの隣で安いピザ屋があったので行ってみる。前日に半端にピザ食べたせいだ。

ミニサイズ12ボリから食べられるお店で、中心に近い方のスーパーケタルの隣。せっかくだからと1サイズ上の20ボリのにした。

 

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思ったより小さい!

しかし生地はしっかりさっくり仕上がっていて、具はともかく意外にクオリティ高い。340円ならこれで十分かもしれない。足りないけど。

 

宿に戻ってワンドリンクサービスのカクテルを呑み、兄ちゃんと話す。

コロンビア料理の話で、私の撮った写真で故郷を思い出して食べたがっていた。振り返ってみれば、「こんなのあったなー」&「たしかにもう見ないなー」ってものが多かった。Almuerzosばっか食ってたから実感なかったけど、案外変化してるんだなー。

そこまで滅茶苦茶うまいものがあったわけでもないが、ソウルフードとはそういうことじゃないんだよな。

 

さらにテーブルの上にはドリンクをかけた遊び用にカードやらも。カップに入った二つのサイコロがあり、それきっかけで丁半賭博を教える流れになった。この宿に定着するといいなぁ。つーかわかる日本人が来るといいなぁ。伝統的なゲームって教えちゃったし……。

 

翌朝、朝食を済ませて荷造りしたところ、「夜のバスだろ?部屋、使ってていいよ」というありがたいお言葉。お客がいない状況だからかもしれんが、こういうのはありがたい。今日3人入るって言ってたな。

 

コルカタの丘?だか何だかに行こうと思ったら、兄ちゃんに「kili kiliの方がいい」と勧めされたので、そちらに向かう。一応コレクティーボの番号も教えてくれたが、歩いて行けるっしょ!と歩き出す。

これがまー結構な坂wwま、これまでに比べれば何でもないからね。

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そして頂上。謎のモニュメント。子犬が私の靴をかんでくる。

治安は悪くないので、歩いて来られるだろうが、夜は知らない。

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ラパス町側の景色。

うむ、苦労って程でもない道のりで、この景色なら満足だ。上からだと細かすぎてよくわからないものね。

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反対側。遠くアンデスの山が美しい。当初行こうとしたところは、ここから見下ろせる場所だったため、行くのをやめる。

 

さて、これで今日の観光終了wwモチベーションの低下が著しいなぁ。

前にも申しましたか、今回の旅はインドで出会ったジュンジさんにもらった地図、通称Jマップを参考に動いているが、そこで紹介されたここの見どころは以下の二つ。

 

デスロード

4000mの高度から、1200mまで、坂道をマウンテンバイクで駆け降りるアクティビティ。350ボリ前後?名前の由来はその曲がりくねった坂道で、ちょいちょい死者が出ているから。

 

楽しそうですねー。ま、ちょっと疲れてるのと、なんか1人で申し込むにはハードルも値段も高いんで、断念。友達とワイワイ言いながら参加したいね!

 

けんちゃん

南米一と噂される日本食レストラン。宿の2人も行ったことあるらしいが、「うまいけど1セットで100ボリ近くしたー」とのこと。日本食に飢えていないので、見送り。

 

南米は字のごとく、米が日常的にあるから平気なのかもしれない。米さえあればいいって書くと、なんか「女なら何でもいい」って言ってるみたいで気が引けるね(考えすぎ)。

 

さて、腹も減ってきたので飯にしよう。

ホテルのある場所から階段を上った通りは安飯屋の宝庫で、10~13ボリもあればいい感じで食える。

個人的には南米のメルカド飯の費用対効果って低い(兄ちゃんも当たり・はずれ激しいって言ってたが)ので、極力単独のレストランにした方が満足度が高くなると思う。

そこから11ボリの店へ。

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ここは簡単なサラダから

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パスタ入りスープが出て、これはメルカド系よりおいしかった。

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更にメインのチキン。この黒いのは豆?芋?みたいな感じで、シンプルに塩味。

パンとバナナまでつくフルコースで11ボリなら悪くないだろう。そういえば、ボリビアのAlmuerzoってジュース付かないなー。寂しい。

 

市場をぶらついて宿に戻り、再出発。

写真を保存していたSDカードがいっぱいになっていたので、繁華街の露店で調達。露店ってのがどうなんだ、と思いつつ。

16GBで、見たことのない「king」製が70~85ボリ、サムスン90ボリ、SONY100ボリ(ただし中国製)というこれもまた微妙なラインナップ。ソニーが90になったので買ったが、偽物だったりウィルスは入ってたらヤダよね(大丈夫だったけど)。

 

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ムリリョ広場の国会議事堂前。

土曜日ということもあって、のんびり時間を過ごす人の姿が。

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少し登ったSanto Domingoの内部。ミサの直前だろうか。人がたくさん。

 

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更に登ったところに「ムリリョの家」の博物館がある。左がそれ。この通り、なんかオシャレ。ヨーロッパの街を模した感じ。アート系のグッズが売っていたり、オーガニックコーヒーの喫茶店もあった。店構えがイマイチなので入らなかったが。

ムリリョはボリビア独立に大きな功績を残したが、インディヘナをかくまったことでスペイン人に捕らえられ、処刑されたらしい。お前ら、ボリビアにも謝れ。土曜日の午後だからか閉館中。

 

ラパスには「南米一おいしいチーズケーキ」があるとか。こういうバックパッカーの煽り、もう飽きてきたな。コーヒーと合わせると1泊分の宿泊費くらいするらしい。それ日本と同じじゃん。じゃあ日本ていいじゃん、みたいなね。つーかクスコのあのチーズケーキの方が安くて絶対旨い。

ということで却下し、別の喫茶店へ。

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「Torino」というホテルの1階にある喫茶店。どことなく神保町っぽい雰囲気がいい。

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コーヒー6ボリ、チーズケーキ(結局食うんかい)10ボリ。

チーズケーキは甘さ控えめのチーズ感強めに、レーズンの甘さがベストマッチ。そうそう、こういう素朴なのがいいんですよ。高くてうまいのは当たり前だからね。

 

こうして時間を潰して戻ると、お客が入っていた。よかった!

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宿を出る前に「お客第2号(前が2人組)だから」と記念撮影。

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さらに後ろの壁に「何か書いていってよ」と言われる。わー初めて。出来立てならではの体験だね。

大体海外の日本人宿に行くと「愛」とか「平和」のヒッピー系メッセージがほとんどなので、これを避けようとメッセージを書き込む。

 

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うむ、今考えてみるとくせーな。ってか英語合ってんのかな、我ながら。世界地図を意識して、右端だぞ!チョークだからいつまで残っているかわからないが、ラパスを訪れる人はチェックしてね♡

 

ということで、キューバ以来の宿紹介。

 

「The Adventure Brew Down Town Hostel」

Call Murillo y Tarija Calle Tarija 226(Booking.comに載ってるが、予約しない方が安い)

最安のドミトリーで49ボリ 朝食、バーでのワンドリンク付き

Booking.comの地図がイマイチ不正確で、その近くの階段を登る途中。の折切った通りは安飯屋街で、更に下るとスーパーやピザ屋もあるので、お勧めのエリア。

金曜日夜にはBBQパーティ開催。50ボリで食べ放題+ワンドリンク

系列の本店がターミナル近くにあり、こちらは57ボリが最低。夜遅いバスで出るなら、最終日だけこの辺りで取るのもあり。

 

こうしてバスターミナルまで歩き、まぁ、8時前だし特に危険もなく、バス会社へ。

前の宿出る前に予約したわけだが、90と聞いてたのに翌日買うときになって80になってビビった。他は95とか100ボリ。あんまり安いと犯罪の心配があるよね……。

この値段でも1列3席でかなり座席倒れたので、何ならこれまでよりも寝やすい!名前忘れたが、ターミナル向かって右の一番奥の会社。

 

さて、ジュンジさんから「ウユニ行のバスはプロの泥棒が出る」という警告、通称Jアラートが発令されている。「プロ」ってどういうことなんだ?と不安になりながら、チェーンとか使って対策。途中で客を拾うシステムだったので、少し不安が募る。どうなる第320話!

 

そう、さらっと書いたが、次はあの「ウユニ塩湖」。旅もクライマックスだ!

 

輝く自然が、我を呼ぶ!