新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百九十一話 たったひとつのEのために / 最後の島は奴らのシマ?

出立95日目(通算345日目)エクアドル21日目 ガラパゴス11日目 イサベラ島6日目~サンタクルス島~サンクリストバル島1日目

 

 

前日に知らせていたとはいえ、朝5時前からガサゴソやるのは、やはり気が引けますなぁ。

さて、予定通り5時ちょっと過ぎに宿を出る。

何だかんだ安くてオレンジもあって、いい宿だった。

 

まだ明け切らない、街灯に照らされた道をとぼとぼ歩く。人の姿はなく、これはいいことだが犬の気配もない。これ私以外に船乗る人いるの?ってくらいだが、時折タクシー(荷台付きの厳つい4WD、TOYOTA製)が通るので、港に向かう人はいるのだろう。

しかし、7時には開いている店もあるってことを考えると、もうじき夜も明けるのだろう。

 

港に着くと、思った以上に人がいた。1日2便だし、当然といえば当然なんだが、みんなもっと早く出ていたのか……。荷物検査も終え、同じ手順で出発。

 

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タクシーボートから。夜明けである。

 

晴れてるし、来た時よりいいだろうと思っていたが、取り立ててよくなった印象はない。つまり、荒れている。もうあれだ、これがデフォルトだ。

苦笑いで意識を飛ばす。今日は戻す人もいなかったようで、耐えきった。し、しんどい……。

 

時計を見ると8時過ぎ。今日は2時間で着いたようだ。

ホテルのオヤジと合流し、ATMで無事支払い完了。75ドルだが、5ドルは手数料として渡しておいた。ここまでご足労願ったし。

 

さて、次の便は14時発。結構時間はあるが、バックパックが重い。

港に預かってくれそうなところはないし……。一か八か、船のチケット買ったツアー会社へ。

店のオヤジがいて、快く預かってくれた。すべてのツアー同じところで手配したし、功を奏したと言えるかもしれないww

 

イサベラ島から戻ってくると、やはりサンタクルス島は都会だ。洗練されている。

 

行くところはもう1つしかない。チャールズ・ダーウィン研究所だ。

 

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いつもは隠れている方のリクイグアナが、この日は外へ。どこかの島には赤いのもいるんだって。

この日は時間もあったので、これまで飛ばしていた、調査の情報とかも見ていく。

ゾウガメさんって、植物食べるときに種とかも摂取して、それが糞をするタイミングで10kmくらい移動することで、植物の繁殖範囲が広がってるんだって。大体1回で9種類とか取り込んでいるらしい。

この島最大の陸生動物ということもあり、他の土地での象と同じ対象として捉えられていた―それでゾウガメ?いや、んなわけないか。

 

なお、野生のゾウガメの中には、GPSを取り付けられたものがあり、移動情報は一般人でもネットで確認できるとか。スゲー時代になったなぁ。

 

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そんな見納めゾウガメ。次の島にもいないことはないが、恒常的に見られる環境ではなくなるのだ。何てこった!

 

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これは他の島も共通だが、イグアナ横切るかもしれないから徐行してね標識。日本でいうと山間部の鹿飛び出し注意とかが近いね。

 

昼過ぎに船に乗ることを考え、朝食をとって時間を潰す。安かったが、写真映えしない粗末な感じだったのでオミットww

 

もう一度ゾウガメの顔を拝みに行き、いざ船へ。

これまで曇っていたのが嘘のように、大変晴れている。移動日に限って……

しかしこれで船の揺れは関係なくなるんじゃないか。朝方はともかく、昼ならば……

 

関係なかったー!富士急からディズニーランドくらい変わるかと思ったけど、富士急内で別のジェットコースター乗っただけだったー!!

 

気持ち悪くなる前からすぐにダウン状態に置いてダメージを押さえようとする私を見て、既に酔ったと思った船員の兄ちゃんが、後ろの席に移るよう言ってくる。

いや、でも飛沫が……という躊躇の様子を、具合悪くなって動けなくなったと見た兄ちゃんが迎えに来た。くそ、行くしかねぇ!屈強な海の男も手を貸そうとする。イイ奴らだ!全然元気なんだけども!

しかし船の後ろの方が揺れないのは本当で、皆後ろに固まるなぁ、とか思っていたが、それも道理だったわけだ。

 

こうしてなんとか港に到着。どうも何人か吐いたようだが、こちらは飛沫に当たり、同じ呪文唱えていたこともあって、ちょっとコンドールマンが食料守るためにずぶぬれになりながら耐えていたのを思い出し、島へと移る。

やはり2回連続は応えるな……イサベラ島1日減らして、サンタクルスに1泊しとけばよかったぜ……。

宿はBooking.comで最安の所だが、これまでで最高額になった、民宿的なところへ。家族の生活スペースをお借りしている感じだ。その代わり、個室だぜ!イエイ!WiFiも部屋で使えて結構早いぜ!イエイ!

 

しかしもう17時になろうという時間なので、慌てて軽い街歩き&食材調達へ。

 

サンクリストバル島は前2つの中間くらいの発展で、実に過ごしやすそう。

物価もイサベラより安い。と思っていたら、

 

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軒先にアシカ!砂浜からちょっと柵を回り込んだ場所にある民家だ。な、なぜわざわざここまで来たんだ!?

 

ふと海岸の方を見ると、至る所にアシカが!なんてこった!あんなに貴重っぽい感じで思っていたが、ここにはこんなにおるんかい!

 

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至近距離であくびするアシカ。柵の向こうなので接近しても大丈夫。やはり他の動物よりも人間臭い。

 

Maps.meで浜辺に「Sea Lions(アシカ)」とあり、なんのこっちゃと思っていたら、

 

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ああ、これね!これは確かにそう書くわ!スゲー数だ。ここはアシカの島だったのか!

 

メルカドでマグロをゲット。1kg2.2ドルだから、プエルト・アヨラの街より安い。見た目アレだけど今日捕ったっていうから、信じて刺身だ!

 

宿のお母さんがコンロの付け方を教えてくれ、米を焚き始めたが、そこから諸々の説明が始まった。この間に調理もしたかったところだが……とかやっている内に「ちょっと焦げ臭いわね」ああっ、しまった!

 

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炊き込みご飯みたいにww

とはいえ、マグロの皮の剥ぎ方とかも教えてくれ、大変ためになった。

そして飼い猫がずっとマグロを狙ってきて、家族が追い払ってくれるという、油断ならない調理時間であった。

ご飯と刺身はイイね!と思ったが、やはりというか、さすがにというか、マグロの味に飽きてきたな。いやー一生に一度は言ってみたいセリフだったが、これで満足だ。また食べ続けよう。

 

とりあえず明日はツアーでも見て、街歩きでもしようかな。

 

 

命の神秘が、我を呼ぶ!