新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第百九十三話 R・アローン / ジョウ識の向こう側

出立49日目(通算212日目) ルーマニア4日目 ブラショフ3日目(シナイア)

 

 

ダラダラと市内観光と考えていたが、先日のNさんが「あの白は絶対に見た方がいい!ブラン城とかめじゃないから!」というので、多少戻るが、一度は飛ばしたシナイアへ。

 

思い立ったのが12時。ウィザード×鎧武とか見ていたからだが……だ、大丈夫なのかww

取りあえずコヨミがかわいくて、仁藤がいいヤツだったな!

 

さて、持っている(データだが)古い『地球の歩き方』によると、駅前からバスが出ている様だったので、それで行こうと持っていたら、無かった。電車しかないらしい。

 

仕方なし、時間的に快速しかないので、それに乗る。

……にしても、来ない。1時間近く遅れてようやくやって来た。しかもホームの変更もあり、インドを彷彿とさせる。電車のダイヤが正確って、すごく幸せなことよね……

 

2等で17.5RON。およそ1時間で到着。

 

地球の歩き方』を車内で確認すると、月、火は休みとある。ま、マジか……。

ま、遠くから見れればいいか!どうせ中入っても、どこぞの金持ちがこんなに優雅に暮らしましたみたいな自慢しか見れないしな。

 

到着時、予定到着時刻から50分遅れで駅に着き、既に15時半。中に入るわけじゃないが、旧情報でも17時が最終ツアーとある。何はともあれ確認なので、他の観光地(ま、1ヵ所だけどね)をとばして、一路ペレシュ城へ。

 

 

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あー、わかる、わかる♪

ブラン城がおどろおどろしいのに対して、こちらは優雅というか、ヨーロピアン的というか、平たく言うと、かわいい。女子が夢中になるわけだ!

 

 

1875年にカロル1世が、ルーマニア王室の夏の離宮として8年掛けで建設したもので、ルーマニアで最も壮麗な城と言われる。

 

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ルネサンスバロックロココの各様式を取り入れた、ドイツ・ルネッサンス様式で、彫刻やシナイアを一望できる立地など、見どころは多い。

 

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内部には美術品が多数あるらしいが、案の定入れず。 

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ま、外にこれだけあれば十分。

 

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窓ガラスの細工といい、外に突き出したシカの頭といい、スゴいインパクト。

 

っていうか、旧情報では近寄ることもできなかったとあったが、全然余裕でここまで行けるぞ、タダで。

 

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細けぇことはいいや、素敵なお城。シルバニアファミリーみたいっていうか、なんていうか。

いやー、わざわざ来た甲斐があった。

 

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こちらは近くに建つペリショール城は、同じくカロル1世の、狩猟用の城らしい。しかし、歩いて3分もない。アホなのか?

ちなみに、こちらも月曜はお休みだ。ま、いいが。

 

 

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そして、すっ飛ばしたシナイア僧院。

 

17世紀にワラキア公カンタクジノがこの地を訪れたことを記念して建立され、写真の建物は、これまたカロル1世が19世紀に建てたものらしい。

 

中にフレスコ画があり、ちょうどお祈りの時間だったため、荘厳な雰囲気を味わうことができた。

 

 

こうしてシナイア観光は小一時間で終了。高い金払って泊まらなくてよかったな……。

 

ちなみに、宿に戻ったら同室になっていたコリアンガールによると、ルーマニアの電車はスタンプを押してもらえば途中下車できるらしく、つまり荷物さえ気にしなければ、行きしなに寄れるようだ。し、知らなかった……。ま、彼女もルーマニア人から聞いたというから、ガイドブックには載っていない情報なのだろう。

 

さて、ブラショフの駅に着いたのが18時半くらいだったので、せっかくだから飯でも食っていくべ、とフォートラベルで評判のいいレストランへ。

 

ルーマニア料理があり、気になるリストから照合していくと、ありました、ブルンザ・ク・スムントゥーナ。

歩き方曰く、「チーズにサワークリームをかけた料理」。

 

……じ、地雷臭っ!!

どう考えても、チーズにサワークリーム=プレーンヨーグルト的なものをぶっかけたもの以上の味が思い浮かばん!常識で考えればそのはずだ!

 

だ、だが、試していない。実際に味わっていないのだ。考えてみろ、カレーだってそうだ。食わなければインドの寄りネパールの奴の方がうまいとは、思わなかっただろう。

それに、やりもしないで決めつけるなんて、そんな頭でっかちな大人が、お前のなりたかった大人か?可能性を否定するのが大人か?

ましてやバックパッカーが、常識にとらわれてどうする!?えぇい、悩むのが面倒だ!オーダー!!

 

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おお、写真通りのビジュアルだが、実際に見るとすごい迫力だ!何せカッテージチーズにサワークリームが乗っているだけ!!すごいインパクト!

黄色いのはトウモロコシ粉の塊ことママリガよ。

 

と、とにかく食ってみるんだ!!

 

……!!  

こ、これはっ……!!

 

 

 

 

想像通りの味!!

伊達に30年も生きていなかった!!よかった!俺のイマジネーションの力、さすがだ!!

 

これで胸を張って言えるな。やはりカッテージチーズにサワークリームをかけた、そのままの味だと!「そりゃそうだろ?」とかいう奴には、私の葛藤をそのままぶつけてやろう。貴様はつまらん大人になり下がってる、ってな!

……ま、正直、ママリガがなければ、食いきることすら出来なかった。胃がもたれて口直しすら食う気が起きなかったから、勧めはしない。食べようとしたら、止める。同じようなことを言い出しても、私なら、止める権利があるはずだ!!

 

い、いかん、チーズの塊ごときでここ最近で一番熱くなってしまった!

 

あ、どうでもいいかもしれんが、サワークリームよりカッテージチーズの方が酸っぱいぞ!

 

黒ビール入れて、20RON、チップ含む。

 

 

帰りがけに次の街の切符も入手したが、同じ宿のコリアンガール曰く、ここもすぐに見終わるくらい小さいらしい。い、いいの!その雰囲気の中で過ごしたいの!でもいろいろ教えてくれて、ありがとう。

 

宿のねーちゃんが「こんにちは!」を覚えていて盛り上がった。

 

東欧は東洋人に冷たい/優しいと正反対の反応を聞く。しかしな、一概に言えんのだよ。個人差だよな。頭でっかちな知識じゃなく、自分で感じること。これが旅の醍醐味というか、人生の楽しみ方というか……。

 

つまり、Lifr is show time!ってね。