第百十六話 Iが止まらない / お布施の実践
出立126日目 インド40日目 ダラムサラ12日目
我がドミトリーにも人が溢れてきた。
ダラムサラのハイシーズンは4月から。潮時である。
Kちゃんも行先が同じだったため、日付を合わせてバスチケットを購入。出発は金曜日の夜である。
ドミに戻ると、コリアンのT君が本日アウト。何だかんだで10日くらいお隣さんだったし、仕事辞めて旅行という境遇も一緒だった。一緒に行動することはなかったが、親切にしてもらった。会うことがあれば、また、とお別れ。
ダライ・ラマ・テンプル併設のミュージアムに、タイミングが合わず行けていなかったため、再チャレンジ。おお、開いている!入場無料である。
メインはパネル展で、ダラムサラに至るまでにチベタンが辿った過程を開設したもの。
英語ということで苦戦したがwww、なかなかに興味深い内容だった。
前日にWikiってなければ即死だった。我が英語力、なめるなよ?(泣
お昼は「Crepe Pancake」でアボガドソースガレット、120R。
アボガドソースがいい感じだが、ボリュームが足りないというかなんというか、まぁ、オシャレ飯だな。
読み残した漫画があったので、Lung-Taへ。
K女史とE女史、M君がおり、マンガ読みつつ会話に交じる。ああ、なんつーか、結局一番和む。
そして、今日はありましたよ、スペシャルケーキ!
オレンジケーキとレモンティー。50+20R。
「妊娠したの?」と笑われる柑橘系コンボ。実際レモンティーは結構すっぱかった。
ケーキは上に乗ったクリームに混じった粒、ケーキ自体のボリューム、味など、相変わらず金額とクオリティがおかしい。
自家製パンと合わせて、瞬殺される商品群であることも納得である。
やり残したことがまだあった!ということで、K女史、M君と一緒にダライ・ラマ・テンプルへ。
社務所でドネイションを渡すことで、代わりに受け取れるこちら。
赤いひもは結び目があり、ここに法皇様の念が直接込められている。
袋の中身は丸薬で、こっちも何かのエンチャントがされており、チベタンは多様な場面で使う。体にいいものを使ってはいるようで、飲んで10分で熱が下がった、なんて話もある。
ま、多少のプラシーボはあるにしても、病は気から、逆に言うと気合で治せるってことなんで、信仰心が作用することもあるんだろう。
この日はお供え物の開放日だったらしく、受け取った僧侶からお菓子やら揚げ菓子・カプセやらがもらえる。
何となく受け取ったので食べつつ、寺の周りを回っていたら、あいさつした僧が軒並みくれる。
お布施とは、自身にとって最高のもの=本当は自分がほしいものを相手に施行為であり、間違っても自分がいらないものを相手に渡すことではない。
(震災時の物資には、残念ながらこの類のものが多かったそうな)
相手の徳を高める行為=受け取ることもまた徳のあること。もらわないわけにはいかんのだ!
揚げものの匂いにつられた犬が寄ってきたので、お裾分け。涎多すぎだぞ、お前。
物乞いさんにもプレゼント。
おお、お布施!今日はお布施デーな!
夕飯はメインスクエアからバグス村に向かう通り、隙間の階段を上がったところにあるレストラン。
ベジトーフチョーチョーメン、70R。
麺はトゥクパと同じ、柔らかすぎ系。ちょっと辛めの塩味。豆腐は相変わらず硬い。つーか、ボリューム多すぎ。
揚げ菓子カプセの胃の中で膨らむ追撃を受けてちょっとこれ、食いきれるかな、レベル。
前はこんなに多くなかったらしいが……。
ここでもK女史からチベット系の話を聞いたり、インドにきた日本人女性の巻き起こした事件について聞いた。
どうでもいいが、インド人の家に泊まりに行くのはマジでやめろよ。日本でもやらねぇだろ、知り合ったばっかの男の家に行くとか。どんだけビッ○なんだよ、って言われるだろ、普通。
翌日にはまた、デモ行進がある様なので、さっさと寝ましょうかね。