新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第九十七話 Iが止まらない / 誰がために女は踊る

出立107日目 インド22日目 カジュラホ2日目

 

 

カジュラホといえばのヒンドゥー遺跡群を見に行ったぜ!!

 

高めの朝食(涙)を終えて、チケットを購入。

既に欧米人たちで賑わっている。

入り口付近の遺跡群ですでに疲労して休憩している彼らの姿を見かけたが、弾丸ツアーなのだろうか。ご苦労なことである。

 

カジュラホには大きく分けて3つの遺跡群があるが、本日見るのは、その中でもメインとなる西郡遺跡である。

そしてここの遺跡群の大きな特徴は「エロティック」である。

そんなこと言われたら見に来ないわけにいかないじゃないか!!!

さぁ、テンション上げていきますよ!!

 

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いくつかの建築物があり、それぞれに祭る神は違うが、基本構造は似ている。

中と外に無数の像が彫られ、神話的な内容=戦争などを扱う、他の遺跡にも見られるもののほか、

 

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天女=アプサラス(超獣ではない)や、男女抱擁像=ミトゥナ等が多くある。 

女性像はよくあるが、ここまで嫋やかな……肉感的な……違うな、パイオツかいでーな像は、他の遺跡では見たことがない。

 

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こちらがミトュナ。

上から時系列なのか知らんが、あられもないというか、どんな体位だ。特に3番目。直立なら、筋肉バスターどころではない。

 

なお、この男女逆ポジバージョンもあり、

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3コマ漫画的に、やるだけやって→賢者モード、みたいな。

 (ここ、修復中ね)

 

こんな世界遺産、あたし聞いてないwww

 

濃厚すぎて途中で飽きたり(まさしくカレー状態)、これが夏だったら地獄だろうという気温だったが(この日も30℃こえてたけどね……)、ガンガー=死の象徴を見た後の、生々しいほどの生=性(すなわち生愛・エロス)の象徴を見れたのは、なかなかに興味深い流れであった。

 

さて、昼食→休憩を経て、夕方に再び動き出した。

何でも、今日から一週間、年に一度の「カジュラホ・ダンス・フェスティバル」があるというのだ。

 

インドダンス的なものを見たいと、特に熱望するJさんとともに、開始時間30分前に出発し、会場イン。

思ったよりも整備され、なるほど、かなり気合の入った祭りなんだな、と席に着く。

地元民は妙に少ないが、観光客、マスコミはまずまずの人数だろう。

さぁ、果たしてどんなショーなんだ!?

 

始まんない……。

 

うん、わかってた。インドクオリティね。そうよね、途中で1個ライト破裂してたもんね。

えっ?違う?ゲストが来てない?

 

どうやらプロデューサーだか何だか、偉い人たちが来ていないらしい。エロイ像目的で来た人ならクッソいるんだが。

 

遅れること1時間でようやく偉そうなおっさんやおばさんらが登場。しかし外国人をはじめ、会場はすでにシラけているぞ!さぁ、早くホットなダンスを!

 

何か表彰式始めた。

 

コレしなきゃいけないから始められなかったってか。見ろ、拍手してるのインド人と中国人だけだぞ(後者は多分、何となく)。はよ始めんかいっ!!

 

と思ったら今度は突然スタート。

しかしえっらくスローなテンポで、地味なおばさ……女性がゆったりと1人で踊るショーが3曲、30分以上に渡って展開。

なんぞ、コレwww

舞台横で生演奏される楽器と女性ボーカルに合わせ(合ってるのか、素人目には判断が微妙につきにくい場面もあり)、タイムブースターでも使っている様な緩慢な動き。言葉わからんのもあるが、1曲目~3曲目の違いが分からん。。。

 

インド映画が念頭にあった我々はダウン寸前。

ツアー客たちは時間の都合か、次々に帰っていき、外国人席はガラガラに!

ああ、何て国なの!?年に一度でこんなことして!!

待たされてこれじゃあ、欧米人たちも「まぁ、いいか」だったろうなぁ。

 

次は若い女の子2人が、色違いの華やかな衣装で、勝手な話だが、実にインドっぽいダンスを披露。おお、そう、そんな感じ!と隣の中国美女(性格悪そう)もテンションが上がる!

 

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……が、長いっ!!2曲目長すぎるっ!!

 

腹も減ったし、っていうか21時回ったし、会場を出る我々。

うーむ、1時間押した上、2組目でこんな時間って、大丈夫なのか。仮にあの2組で終わったとして、まぁ、1週間あるとはいえ、おっそろしく微妙なフェスティバルだなぁ。

もっと派手なの期待してたんだが……。

 

高いカジュラホ飯の夕飯(ブルースカイのオムライス!意外とイケていた)でエンド。

道々のインド人は夜でもウザいし、何だか、遺跡のテンションが奪われる展開であった。

 

これもまた、インドの姿である。