第七十八話 Iが止まらない / 遠き目的地
出立88日目 インド3日目 コルカタ3日目
虫もいなくて快適だなぁ!
朝食付きということで、パン3枚にスープ、紅茶。簡単なものでも大変ありがたい。
さて、次の街への移動用の切符を買おうとあれこれ調べていると、どうやら駅では買えないらしい、と宿の人からうかがう。
場所等確認して、出発の頃になって、新規の旅人がやって来た。その中のHくんと、昨日から宿泊している女の子2人とで、昼飯に行くことになった。ちょうど腹が減ってきたし、切符売り場はそこそこ遠いが時間に余裕はあるので、全然大丈夫だろう。
近場に「ビーフカレー」が食べれる店があると聞き、そこへ行ってみることに。
知っての通り、ヒンドゥー教では牛は食べれないのだが、ここコルカタは唯一、牛も豚も手に入る街なのだ。よってここを目指す!
が、しかし、見当たらんwww
その辺にいたインド人に聞いていると、日本語流暢な台湾人の夫人が登場。彼女がインド人に聞いてくれ、店の場所を教えられた。
ありがとう!親切!
店は「Zam Zam」というらしい。何度か現地人に聞きながら、何とか辿り着いた。
カレーとナンを注文し、10分待てというので待っていると。
おい、全然違うじゃねぇか。
中に巨大なじゃがいもとビーフが隠れた、ピラフ的な食べ物。
これじゃない的な抗議も聞いちゃくれない!これがインドか。
仕方なく食い始めると、うん、うまい!
やはり米がパラパラなので、こういう料理は抜群に合う。じゃがいものほくほく触感もうれしいし、大きい牛の塊も久しぶりに食べた!
値段は70ルピーと高めだが、満足できる一品だった。
続いて路上でチャイを飲む。
一緒に歩く3人は街を歩くのは今日が初めてということもあり、警戒心が強い。
一日だけ先輩の私が偉そうに率先し、そのままサダルストリートまで向かう。
ダウンタウンというか、平たく言うと乞食的な方々もいらっしゃるゾーンを通ってみたが、やはり歴戦の猛者たち。臆することなく観光している。
サダルの両替レートは結構いい感じのため、まずは3人の両替を……と見ていたら、なんとマックスに遭遇!
マックス、捲し立てるがちょっと待ってくれ!両替のレート見てるの俺なんだよ!
しかし猛者たちはきちんと計算して両替完了していた。なま言ってすんません。
Hくんは宿を探していたのだが、マックスが移った宿が、日本人バックパッカーの間では伝説とされる「パラゴン」だったこともあり、部屋を見せてもらうことに。
つーか、マックスが「見に来いよ!いい部屋なんだぜ!」って感じだったんだけどな!
彼は別の同郷人とツインルームに宿泊していたが、他の部屋の価格なども丁寧に教えてくれた。
なぜここが伝説とされていたかというと、まぁ、安いからということでもあるのだが、安い理由であったドミトリーが廃止されており、お得感はなくなってしまっていた。
まぁ、普通の宿より安いんだけどね。
その後、同じくマリアも見てみるが、こちらはさらに汚い、だけ。まだパラゴンの方がマシだが、つーか昨日サンタナにギリギリ滑り込めてラッキーだった。
(今日来た人たち、明日は部屋ないかも、みたいな感じみたいだし)
マックスに別れを告げ、サダル周辺のマーケットも歩いてみる。
昨日も歩いたところだが、やはり他の人と歩くと違う。まぁ、だいたい食っちゃったから、買い食いしなかったけどwww
ここで私は切符を買いにフェードアウト。
「イースタン・レイルウェイ予約オフィス」という名前で「~歩き方」に乗っているところを目指す。
ホテルからは4キロという距離だが、初めて歩く街はやはり面白い。
地図の示すところに行ってみたが、や、やってない!
シャッター閉じてるし!ウロウロしていると、現地インド人が出入りするオフィスを発見。ここか?と疑いながら入ってみる。
壁に料金表と時刻表があるが、読み方がわからん!
暫く格闘し、ようやく状況が見えてきたところで、カウンターに行ってみた。
インド人にしか見えないが、バングラ人がいる可能性もあるから、と言われていたので、そのまま並び、姉ちゃんに聞いてみた。
「外国人の方は今日はもう受け付けていません。明日の朝来てください。場所は通りの一本向こう側です」
がーん、だな。
やはり先ほどのところで合っていたのだ。よく考えたら今日は日曜日。何らかの理由でやっていなくても、全然おかしくないじゃないか!
うーん、今日もいい運動ができたな!
宿に戻ってもろもろ聞いてみた。
- 切符を買おうとしていたところ自体は合っている(写真撮ってた)が、どうやら今日は早めに閉まったらしい(通常17時、今日14時。着いたの15時半)。
- カレーに屋はそこじゃしない。
「まだ余裕があるので~」→バカ。
カレー屋は通り過ぎていたようだが、Zam Zamも有名らしく、あの食べ物はブリアニといい、コルカタ名物だったらしい。
結果オーライ!
女の子二人とリベンジに燃えた私は、言われたところに行ってみたが、全然見つからん!
再度戻って聞いてみると、先ほどメニューになかったために除外した店がそこだったらしい。
再々アタック!
しかし今度は、「ビーフが一人前しかない」という事態。
もういいよ、と私はエッグカレーにしました。
大きい方がゆで卵で、エッグカレー。カレーはバターが効いた濃い目の味で、辛い。これが卵と一緒になるとちょうどいいくらいに中和される。
ちなみに、ビーフカレーの方が辛くなかった。
これで24ルピーとは恐れ入る。しかし、足りなかった!
宿でしばらく寛いでから、再び外へ。
昨日の店はやっていなかったため、その隣の店へ。
炒麺である。
中国のそれより少し脂っぽい気がする。つまりカロリーが相変わらず高そう。
味はカレー味ではない(ここだけかも)→今後大事そう。
明日は朝切符ゲットにリベンジで、うまくいけばそのまま寝台列車で移動となる。
コルカタはラッキーが続いているが、そのうちトラブルが起こるだろう。
強敵・インドとの戦いは、まだ始まったばかりだ!