第十七話 Cの衝撃/非常なる職務
出立15日目 中国12日目 昆明3日目~大理1日目
ちょぅいーっす。
そんなわけで、本日はかの大理国の名残を残す・大理への移動。
上海~桂林、深圳東~昆明でも使用した、ベッド(硬臥)付きの鉄道を今回も使用。
6時間の旅だったため、今回は硬い座席の硬座で移動したが、
起きていたために、あることに気づきました。
制服を着た乗務員が、実演販売をしている。
何言ってるかわからんと思うので、詳しく言うと、
・日本の新幹線のように車内販売をしている
・ドリンク・おつまみ系等の定番のほか、そこで作ってきました的な麺類やご飯ものも販売している
→ここまではわかる
・鉄道のおもちゃ等のお土産品も販売
→ちょっと意味わからんが、トラベル何とかっていう、通販用の冊子が、長野新幹線にはあったので、東日本系には通販とはいえ、ある
・家庭用品の実演販売
→は?
眼鏡をかけた中年乗務員、吸収力抜群のタオルを入れたかごを引っ提げ登場。
(しかも私の席の隣で開始)
一通り商品の説明をすると(したと思われる)、ペットボトルに入れられた水を盥にあける。
そして頭からドボン!
えぇっ!?ドシテー!?(エリー風)
そして濡れた頭をタオルで拭いて、ほらこの通り!
……いや、わかんねぇよ。
さらに絨毯の切れ端を取り出したかと思うと、盥に突っ込む。水を吸う絨毯。
それを取り出してタオルに乗せ、お腹のところで巻物のように巻く。
ああっ、制服が濡れてるじゃんか!いいのかよ、こんなことで!
しかし気にすることなく巻いたタオルを盥の上で絞る!
ほら乾いてるでしょ、と差し出される絨毯。
いや、確かに乾いているけど!俺には乗客の乾いた視線と濡れたアンタの制服の方が気になるよ!
寝てる客もいる中で、突然の大声で始まる実演販売。
中国の方々離れているのか、ほぼノーリアクションでスマホとか見ている状況。
おい、一体なんで彼らはこんなことしてるんだっ!?
売れたら彼らのマージンにでもなるのかっ!?
いくら給料がよかったとしても、こんなパフォーマンスまでやらされるなんて。
日本鉄道マンもハードだが、中国はその数倍シンドそうだ。しかも本業以外の面で。
こんなの、誰が買うんだよ……と、なんだか哀れな目で乗務員を見ていたら、
隣の姉ちゃんが買った。
他にも何人か手を出している。意味あったのか、そうか。日本じゃないもんな。意味なきゃやんないよな。
そのほかにもベルトやら酸素吸引機やら、わけのわからないものが次々と、そう、次々と実演されていくのだ。6時間中3時間くらいずっと。
お前ら、本業はどうした。
私は日本人なので、発想も島国的で申し訳ないが、私が経営者なら、乗務員減らして販売もなくす。
記憶を遡ると、昆明行きの列車でも何か大声で怒鳴っていた気がするなぁ……。
おや、旅に関係ないことでほとんど埋まっちゃいましたね。
なんせ衝撃だったもんで。
さて、大理は少数民族の白(ペー)族がたくさんおるんですねぇ。
彼らは白を最も尊い色としているので、街中白だらけです。
移動後にはほとんど日が沈んでいたため、夜の洋人街しか行ってないです。
まぁ、お土産の屋台が多い。
そんなわけで、明日は早めに起きて観光するぞー!