新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第三百話 Pのボレロ / 金色に駆ける風

出立107日目(通算357日目)ペルー3日目 チクラヨ3日目

 

 

さて、ようやくチクラヨに来た目的果たせるというものだ。

8時半過ぎに宿を出て、「コンビー」と呼ばれる乗合のバンを捕まえる。

 

チクラヨは砂漠地帯にある街で、ここ自体に大きな魅力はない。まぁ、カブリートうまいけどな。

この近郊にいくつかの古代文明の遺跡があり、その発見から旅人たちにも注目されるようになったという。

まずは日本人にも関わりのある、「シカン博物館」から向かおう。

地球の歩き方」にはふわっとしたことしか書いてなく、ツアーで行くのが一般的だとあったが、ツアー料金が50ドル前後と決して安くなく2つの文明を見るには2日必要になるため、今回は自分で行くことにした。

 

宿の人に聞いていたので、そのメモ片手にやっていこう。

まずは道端を走る「コンビー」で、「M.Modelo」と書かれたものに乗る。

これは先日行った市場の名前だ。運転手の他に呼び込みと料金徴収を行う兄ちゃんがいて、「モデーロモデーロ!」と叫んでいるのですぐわかる。

加えて、コンビーは公共交通機関ではなく、あくまで個人運営。乗せれば乗せただけ彼らの利益になるので、目ざとく見つけて泊まってくれる。迷うことはないだろう。

これでもって「Termninal EPSEL」というところまで乗せてもらう。メモに書いてみせれば1発だ。コンビーのほとんどはモデーロ行きのようだが、全部が行くかはよくわからない。まあ、聞けば乗せてくれるだろう。

1.2ソルでEpselへ。場所は街の東の外れ。モデーロから少し北東に進む形になるが、Maps.me上に記載はないので、コンビーで行くのが早いだろう。

ここで別のに乗り換える。

乗り継ぎを宿のおばちゃんが全部メモってくれたおかげで、かなりスムーズだ。

「Combi Ferrenafe」つまり博物館のある街行きのものに乗ればいい。

Epselにはたくさん止まっているし、乗ってきたコンビーの兄ちゃんが教えてくれたし、前述の通り向こうも客がほしいので、割かしすぐ乗れる。シカン博物館に行きたい旨を伝えれば一発だ。

ここになんと日本語が話せるペルー人がいた。5年ほど住んでいたという。彼のおかげで、この後の移動にも自信が持てた。なにせコンビー自体、アジア人は乗ってないし、というか観光客見当たらないしね。

 

面白いのが、ペルー人には「どこから来たの?」と聞かれることが多いことだ。

これまで散々書いてきたが、「チーノ!」と言われることが多い。とくにキューバなんて意味もなく、目の前で接客していたおばさんが突然叫ぶみたいな意味不明な事態にも遭遇していたわけだが、ここは何となくわかっていても聞いてくる。

ペルーはこれまでと比べて貧しい国だ、と書いたし、強盗もあると聞くが、かなり人の性質はイイのかもしれない。

この日本語話せる人にしても、わざわざ乗り込んで話をしてくれたくらいだし、日本語で話す我々に皆興味津々。外では

「何だ?日本人か?」「違う、中国人だから。お前あっち行ってろ」とじゃれ合う人らもいた。こういう状況を見ると、言葉や文化が違っても、同じ人間だよなーと改めて実感する。

 

乗員がいっぱいになると移動。これは2ソル。待ち時間も入れると1時間くらいだっただろうか。「ここ行ったらあるよー」と教えてくれ、下車。運転手が食べたいからと買ったオレンジも一国れるサービスの良さ。やはりペルー人はイイ奴が多いのか。

 

博物館の前に気合を入れようと、前日に市場で買ったフルーツを食べることに。

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この黄色と茶色のがそれ。ね?初めて見るでしょ?

ピ……ピなんとか。名前忘れたが、クエンカであったT君が「わけわからんフルーツはとりあえず食べることにしてます」といっていたので、それに倣った形だ。

皮はトマトみたいなので無視してそのまま齧ってOKと市場の姉ちゃんも言っていたが、確かに気にならない。味はハネデユーメロンだっけ?ああいう甘い瓜系を想像してほしい。水分がかなり多く、べたつきはたいしてないので、喉も潤う。控えめに言って旨い。毎日食ってもいいくらいだ。

 

さて、早速シカン博物館に行こう。

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外見こんな感じ。8ソル。そういえば、けっこうおつりを探しに行くことが多くなるペルー。

100ソルとかは恐らく宿での支払いとかで崩しとかないと使えないだろうな。インド程ではないが、気を付けた方がいいだろう。

 

シカン博物館は紀元前850年~1375年に栄えたシカン文明について取り扱う場所だ。チクラヨから約40kmのポマック森林国立歴史地区に存在する30ものピラミッド型の「ワカ」のひとつ「ワカ・ロロ」の発掘から存在が明らかになった。

ここではそこから発掘されたものや、当時の王墓を復元したものが見られる。 

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いやどうしてそうなったぁああああああっ?!!!

度肝を抜く衝撃の再現模型。「シカン王は首を切り落とされ、逆さに埋葬されていた」ってお前それ、罪人相手の所業だろうが。

一緒に横たわるのは同時に埋められた人たち。

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こんな風に、従者や子ども、僧侶、警備兵みたいな道ずれが結構多かったらしい。まぁ、中国の王朝でもあったよね、こういうの。どんな名誉があっても絶対嫌なんだが。

 

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当時の王?はこんな感じの格好だったようだ。何せスペイン語表記しかないので、ざっくりとしかわからんのですよ……。

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土器や金細工の製造工程も展示されている。人の顔つきの壺とかが大量に展示されていたが、どうやら型を使って生産していた様だ。つまりキャスト成型。やるな、シカン文明。

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そしてここからが金細工なども展示されている「TBSの部屋」。

えっ?TBS?

そう、あのテレビ局のTBS。

実はこのシカン文明の発掘はシカン遺跡調査団団長の島田泉氏が手掛け、TBSの援助によって実現したものだったのだ。おそらく、「世界ふしぎ発見」あたりだろう。さながら気分はミステリーハンター

シカンは月の神殿を意味し、これも島田氏が名付けたとか。この博物館自体も、日本の援助で出来たようで、それもあって入り口で「ああ、日本人か」みたいな空気になった。

 

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キャスト成型のオモシロ土器の他には

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装飾品などの無数の金細工。黄金加工技術に優れた文明だったようで、後のチムー王国インカ帝国へと流れていく。儀式用ナイフ「トゥミ」はこの時代のものと判明しており、世界中に散らばったプレ・インカの黄金のほとんどはシカンのものと言われているとか。

 

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これがトゥミ。テンション上がって売店で買っちゃった♪

この下の半円も月を表しているのだとか。なるほど。

 

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装身具も多いが、数cm四方に収まるものが多く、ち密さに目を見張る。

この顔も骨格から復元している様なので、かなり当時の空気は出ているだろう。

 

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そしてここの目玉である黄金の仮面。シカン王が実際につけていたものだ。

当初は歪んで錆だらけだったものを、丹念に修復したようだ。

こんな立派なものを持っていても、断首の上逆さ吊りって、やっぱりさぁ……

 

施設自体はそこまで広くなく、文字はほぼ読んでないが30分ちょっとで見て回れる。そうなると、初日にも見て帰れたかもな。

しかし大変に興味深い、つーか面白いものが見られた。キーホルダーも5ソルと安いし。

 

ここから一度チクラヨに戻る。日本語喋るおっさんは「博物館出てすぐのところで捕まえられるよ」といっていたが、待てど暮らせど来なそうで不安になり、メイン通りまで出ようかなーと歩き出したところで発見された。2ソル。

 

ここで博物館に入る前に食べた果物の写真と一緒に写っていた「キンコン」というのを食べて歩いていたわけだが、これもこの辺の名物。ジャムやドライフルーツ、キャラメルやピーナッツクリームみたいなものをビスケットでサンドした、ずっしりと重いお菓子だ。

甘いが、結構パクパク食べられる。

チクラヨの町の一角にこれを売る店ばかりが並ぶ通りがあるが、個人で売っているおじさんから買った。1ソル。

 

さて、無事にチクラヨに戻った私は、メルカドまで戻って軽めの昼食に。

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セビチェ、6ソル。

ガラパゴスでも食ったし、なんならメキシコから見かけていたが、要は魚介類を酢でさっぱり和えたもの。チヨクラは海に近いため、リマよりも安く食えるんだそうな。

何かわからないが、白身の魚。街中至る所にセビチェリアがあり、食べることができるぞ。

付け合わせはカリカリのコーン的なものや豆。左のものはコロッケみたいな感じで、中に香草が入っていた。これ単品でも町中でよく売っている。

 

さ、腹も満たして再び出発だ。今度は「シパン」という文明を見てこよう。

 

今回向かう「シパン王墓博物館」はランバイエケという街にある。一瞬猪木の顔が浮かぶこちらの街も、コンビーで向かう。

珍しく2006年版の地球の歩き方に正しい発車場所が乗っていたが、「San Jose」と「San Martin」という二つの通りの交差点辺りに、これまたコンビーが群れを成しているので、声をかければ乗せてくれる。1.5ソル。

 

少し離れた位置に降りるが、軽く街を見ていけばすぐに着く。

 

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こちらが「シパン王墓博物館」。10ソル。

紀元100年~600年ごろに栄えたモチェ王国最後の王・セニョール・デ・シパンはチヨクラ東約30kmにあるワカ・ロハダのピラミッドの下から見つかった。1987年のことである。

王のミイラと一緒に膨大な量の金銀が見つかり、世界的なニュースになった。

近親関係の8人の親族と埋葬されており、金の装身具や旗なども多く見つかっている。

また、同じ場所から発見された神官と思われる人物なども併せて展示されている。

金銀細工の細かさはシカンに勝るとも劣らないだろう。

 

この大量の金銀のあるためか、博物館内はカメラ、携帯、カバン類の持ち込み禁止。なので情報だけです、ごめんなさい。

シカン同様、人々や生活用品、食料が王を囲むように埋葬され、警備の兵や犬とリャマまで一緒に埋められていた。

 

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パンフレットの画像でお茶を濁すが、左上の丸いのはイヤリングで、どうやら人によって中央の柄が違ったようだ。まぁ、またスペイン語しかなかったので、ざっくりなんですが。鳥や犬もあったが、こちらは王のもの。

その下は手に持っていたので、何かの儀式で使ったのかもしれない。

 

右上は博物館の最後にある、当時を再現した人形。

これで何がどう使われていたか&全身に金を使っていることがわかるだろう。腕輪に足輪、服に旗までもう黄金尽くし。王なんか白鬚かターンAの見えるけどね。

層構造になった墳墓の発掘物が、各層ごとに紹介されているが、構成が同じで若干飽きる。

というか、各層に大量の金銀細工があるってすご過ぎるな。

 

更によくわからんが、儀式で使った衣装を紹介したコーナーでは、どう見てもそのまま70年代の特撮に登場できそうな、怪奇蜘蛛男、蟹男、魚男がいた。マジで怖い。本当に何が目的か聞いてみたい。

 

こちらは3階建てということもあり、結構時間がかかったが、満足のいく内容だった。

この街には他に「ブルーニン博物館」というものもあるが、流石に博物館はもういいので割愛。しかし、翌日知るが、結構面白いものがあるんだよねー。

 

さて、14時半を回っていたわけだが、宿のおばちゃんに「ランバイエケまで行くならその先のトゥクメまで行ってらっしゃい。ピラミッドあるから」と言われ、意を決して向かう。

ランバイエケまでコンビーまで来たところに戻ると、これまたトゥクメ行きのものが出ているので、すぐわかる。2ソル。なんかもう、コンビーマスターになりそう。

 

遺跡は街から2kmほど離れている。コンビーの兄ちゃんが降りたところでモトタクシーを捕まえて乗せてくれた。歩こうとも思っていたが、結構日が傾いてきていたので、結果的に良かった。ただ、料金聞く前に乗っちゃったので、交渉はしていない。2ソル。多分もう少し値切れるけど、奥まった博物館の前まで行ってくれたので、助かった。

 

トゥクメはモチェ文明の遺跡とされ、26ものピラミッドが広がっている。

入り口に博物館があり、大まかなことがわかる。

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アメコミ風の遺跡紹介。日が暮れ始めていたので、流し見していました。

 

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これは……昨日見たアレだな。やっぱり呪術的な使い方だったのか。藁人形的なものって、世界的にあるんだー。

 

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変わった石器たち。アジアやヨーロッパとは違う、見慣れないものって、どういう精神性でこう作ったのか、気になって仕方ないね。

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そして儀式で使うのか、牛頭の、これまた怪人風の衣装。シパンよりマイルドだが、オイルショックら辺の予算なくなって来た頃の衣装だな、これは。

動物の格好をするというのは、自然とつながるという、何か宗教的な意味合いがモチェ文明には合ったのだろう。

 

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側面もそこもすべてに細工された器も。この辺の文明って、本当に細かい技術持ってるね。

 

さて、メインのピラミッドがこちらだ。

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言われなければ、ぱっと見は岩山だが、周囲の岩と比べると明らかに違う。発掘作業中で詳しいことはまだわかっていないらしい。

 

発掘作業員が良く話しかけたり手を振ったりしてくれる。「どこから来たのー?」という質問付きだ。なんだかいいなぁ、ペルー人。メキシコの人懐っこさとはまた一味違うし、キューバのウザかわ感とも違う。国柄なんだろうな。

 

中央のアトベのワカと一体になった高台からは、全体が見渡せる。

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おお

 

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おおお!

 

上から見ると、その規則性から人工物というのがよくわかる。

見渡す270度くらいにはすべからくピラミッドがあり、思った以上にスゴイところだ。

吹き抜ける風と暮れゆく日の光が作り出す陰影。2枚目の先にはシカンのピラミッドもあったはずだ。

今は小さな都市に過ぎないこの地も、インカ以前は広大な領地に跨る都だったのだろう。時の流れの無常とロマンを感じずにはいられない。

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発掘中の現場にはこんな石板も。

 

出た頃には17時近く。日が暮れそうだなー。慌てた帰ったが、歩いても特に問題なさそうだ。

 

下りた辺りでコンビーを拾う。2.5ソル。終点はモデーロ市場の辺りだった。

戻ってきたのが18時過ぎ。ギリギリ日暮れ前とはいえ、1日仕事だったなぁ。

ただ、各博物館に英語表記はほぼないため、詳しく知りたければ、やはりツアーの方がいいだろう。まぁ、十分楽しめたけど。

なお、シパンの方は英語ガイドを30ソルで付けられるとか言われた。

 

宿に着く頃にはすっかり日も暮れていた。この街は夜の飯だけネックだな。まぁ、鶏肉料理辺りなら食えるんだけど。

 

さて、明日は移動だ。ペルーは飯がうまいから、行った先で何が食えるか、楽しみが増えるね。

 

古代の夢が、我を呼ぶ!

第二百九十九話 Pのボレロ / 祈りの先に

出立106日目(通算356日目)ペルー2日目 チクラヨ2日目

 

 

翌日もシスターに言われた通り、午前中は休みと決め込み、昼過ぎに出掛ける。

宿のおばちゃんに名物料理食うならどこがいいか聞いたら、「セントロのメルカドがいいよ」というので向かう。

 

どう考えてもアウト臭い簡易遊園地を通り抜ける。

この国も例に漏れず、コピー商品が溢れている。こうなってくると、中国がおかしいんじゃなくて、先進国の意識が妙に高いだけなんじゃないかって気がしてくる。まぁ中国はもうそっち側だろ、って話だが。

 

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セントロはこんな感じ。

車通りは激しく、公共交通機関がないため、これも東南アジア~インドと同様に、タクシーやトゥクトゥク的な「モトタクシー」や「コンビ」と呼ばれるバン型のコレクティーボ的なヤツが走りまくっている。それがクラクション鳴らして客寄せしているため、うるさい。スゲー懐かしい喧騒で、やはり最新のインドが思い浮かぶ

ただ、運転自体はそこまで荒くないので、そのためにクラクションはならないし、歩行者を気遣う余裕もあるので、いくらか気は楽だろう。

 

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カテドラル内。地味だ。やはり南米内で貧国なのは間違いないだろう。

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サイドのこちらを見ていたら、おばさまがいろいろ教えてくれた。9割言ってることわからなかったが。

 

中央市場の奥へ。

観光客向けではないので、日用品が溢れている。奥に食堂街があるが、何となく入り口の辺って避けちゃうよね。立地に胡坐かいてそうで。

奥の店で、この土地の定番料理たる「カブリート」を注文。8ソル。

あ、ペルーに入ったので単位が変わる。「1ソル=約34円」と思っていただこう。つまり270円ちょっとってところだ。

 

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はい、こちらがそれ。

カブリートはヤギの肉を調理したものだ。コンビナードとなると、「Almueruzos」と同じように、スープやジュースが付く。

スープはこれまでの国よりダシがしっかり効いており、パスタ?入りでなかなかにうまい。ペルーは飯がうまいと聞いていたが、期待が持てるぞ!

手前の赤い薬味をちょっと入れてみたが、これがえらい辛い。この費用対効果はメキシコのサルサを上回るレベルだ。恐るべし、チクラヨ。

 

メインのカブリートは簡単にほぐれるほど煮こまれている様だ。一口含むと、おおっ!これは!滅茶苦茶うまいぞ!

ヤギの肉というと、中国をはじめ、かなりヤギ臭い感じの味になるわけだが、香草の使い方だろうか。じつに臭みを上手に昇華している。辛くないので、カレー的な処理とは少し違うが、香り高く仕上げて来るとは、ペルー料理の質の高さを教えてくれる。

 

ああ、もうこれまた食べたいから、1日追加して正解だったわ!そういうレベルに旨い。

 

さて、ここからもう一つの市場、「Mercado Modelo」へ。この街の数少ない観光地でありながら、スリも多発するという危険地帯だ。

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雑然とした平屋の建物。

生活用品や野菜、果物、肉に魚と、市民のためのものがほとんどだが、何とここには「シャーマン向けの用品」が数多く売られているというのだ。

これはシャーマンキング全巻所有している私としても看過できない。まぁ、結末に納得いってないが、何となく何とかなったんだろうな、みたいな、ガメラ3的な結末は透けて見えるけどさ……といけない、話が逸れた。

 

市場の入り口に1つ目の通りがそんな感じのものばかりの様だ。

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入り口の外がこんなで、

 

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中がこんな感じ。

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冗談で一つお土産に、友人のM川君辺りに買って行こうかと思ったが、冗談にし切れないレベルのものしか置いてない。もうカオスヘッダーが再び闇落ちするレベルのカオスな状態なので、踏み切れなかった。

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呪術に使うのか、人形。店によって形状は違うが、色や顔はこんな感じで共通。人型っていうと、使い的なあれか、藁人形的なあれか……お土産に、ならないよなー。

これは……何だろうな……ナイフとかロザリオとか、石で造られた何かから、乾燥したタツノオトシゴ、おそらく瞑想に入るためと思われる、日本で持ってたらブラック寄りのグレーな乾燥した葉っぱとか、もう説明聞いてもどうしようもなさそうなものがほとんど。

店員もほとんど勧めてこない。まぁ、そうだろうな。何勧めていいかわからんもんな。

しかし、何かを大量に仕入れていく人もいれば、用途不明なものを購入している普通の服装の夫婦もいる。なんなんだ、ここは!面白すぎる!

 

地味に中国の開運グッズとか、エジプトっぽいピラミッドの置物、招き猫もあるので、もう何がどこのものかもわからないが、ライトなお土産物もあるんだろうな。

そういえば、クエンカでもだが、地味に招き猫置いてる店が多いんだよなー。変な親近感。

 

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露店でパイナップルを購入。1ソル。輪切りにされたこれは至る所で売っているが、ジューシーで甘くてうまい!ナイスな軽食だ。

 

次の街へのチケットを購入したり、冷やかしたりで周辺を歩き回り、喉が渇いたので、これまたペルーを中心に南米の定番の飲み物を。

 

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インカコーラ。2ソル。

インカ帝国の黄金を表しているのか、黄金色で、味は見た目の印象通りエナジードリンク系統だが、そこまでクスリっぽくなく、飲みやすくて癖になる。

ちなみにコカ・コーラ社さんの製品らしい。

公衆トイレ業を営む人も売っているが、そこで買うのは躊躇われたのであった。

 

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再び市場近くを歩いていたら、子犬を売ってる大人たちが。ウサギや小鳥も売ってたし、何でも売ってるな、南米のメルカドは。ウドの街みたいだな。

 

メルカドの食堂は17時前には閉まってしまう。腹も減ってないし、宿の方に向かおう。

やはり南米の食堂は昼がメインらしく、街の店も名物食えそうなところは結構閉まっている。仕方ないな、今日もお茶を濁そう。

 

明日こそは当初の目的を果たそうと思う。

 

 

古代の夢が、我を呼ぶ!

第二百九十八話 たったひとつのEのために / オーバー・オーバー!

出立104~5日目(通算354~5日目)エクアドル30日目 クエンカ5日目~ペルー1日目 チクラヨ1日目

 

 

エクアドル最後の朝を迎え、食卓はTさんと。

少し前にキューバに行ったらしいのだが、ハリケーンが直撃した後らしく、街路樹が根こそぎもっていかれたり、市場が開いていなかったり、食堂が一部だけ、数時間しか開かなかったりと、かなり大変な状況になっていたという。

 

ま、まぁあれだ、いつもこの時期はそういう感じなんだろう!早い復旧を祈る。

しかしこのままだと、コロンビアとエクアドルも……

 

気を取り直して、次の国に行く準備だ。情報収集と荷物のパッキングをしてチェックアウト。

しかし、街の中央にあって朝食付きで、眺めもいい上に7ドルいかないなんて、いいところだったなぁ。

 

今日は街の南にある丘を目指す。3.5kmくらいの道のりらしい。中央の道を南下していき、久しぶりの階段に息絶え絶え、汗を浮かばせた先に、展望台はある。

 

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うむ、いい眺めだ!

16世紀の街並みが残る、と初日の記事にも記したが、見渡す限り、統一された美しい街並みだ。近代的な高いビルもなく、落ち着いた雰囲気が伝わってくる。これは、一歩間違えば沈没していたな……。

 

丘の上には教会もあるが、まぁ、これといって特徴もない。ここは眺めればOKなんだろうな。

なお、市内を回る赤い二階建て観光バスがここにも泊まっていたので、これを使えば疲れずに眺めることができるだろう。

 

さて、昼だ。インド料理屋の並ぶ通りがあると、これまた以前記載したが、セントロに向かう途中でカレーの香りに誘われ、入店。

「Almuerzos」が2.5ドルであるというので、それをお願いする。

 

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スープは優しい味で、インド感はない。そしてポップコーンは……どうすんだ?試しにスープに入れてみた。うむ。無くはないが、別にやらなくてもいい感じだな。

 

そしてメイン。

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おお、スゲー!おもったよりボリューミー!

左奥からチキンカレー和え、ベジカレー、そして懐かしいなんか甘いヤツ。このなんか甘いヤツ本当に懐かしいのだが、名前が出てこない。豆のあんこみたいな。あんこは豆か。

あと赤い漬物みたいなアチェ―だか何だかってヤツがあればもうほとんどインドだな。

 

味は……薄いな。スパイスのパンチがイマイチ効いていないのは、コストを抑えるためにケチったのか、現地人の愛他に合わせたのか、微妙なところだ。

とはいえ、普通のカレーは7ドルくらいすること考えると、久しぶりにアジアンテイストが味わえてよかった。

 

防犯用のワイヤーを1本無くしたので、工具店を巡ってみたが、望むものはなかった。チェーン持ち歩くってのも、アストラみたいっていうか、チェーン万次郎みたいだし、やめておこう。

 

途中で立ち寄った市場で、日本人女性が折り紙などを使った店をやっていた。

日本人旅行者は滅多に見ないという彼女。個人的には住んでる方がすごいと思うが、日本語教えたり、漢字書いたりで生活費を稼いでいるとか。

きっかけを聞いたら、信仰している宗教の布教に派遣されたという。さすが、宗教系はフットワークが軽い。まぁ、金も出してくれるなら会社の海外派遣とそんなに変わらないかもなぁ。私なら嫌だが。

グアヤキルには仏教系の施設もあるという。インドはともかく、南米は縁もゆかりもないし、大変だろうな。

 

そういえば行ってなかったなぁ、と思い出して、中央銀行博物館へ。

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過去に使われていた貨幣などが展示。まだ紙幣も自分たちで発行していた頃のものもある。うーむ、コインは500円玉サイズまでだよな。直径4cmくらいあるのが各年代に存在しているのだが、これ持ち歩くのイライラしそう。

 

2階には各民族の衣装や住居が展示されている。

 

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久しぶりの干し首のお守りも。

 

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変わった土器発見。

市場であった女性が、「南米人と日本人の遺伝子の類似性」の話をしていたが、縄文人が南米に渡ったとか、陸続きの頃に南米から渡ったとか、いろんな話が存在している。

そういえば、こっちで日本の友人に似たヤツを見かけることが何度かあり、興味深い。

 

しかしここで締め出された。どうやら16時で閉まるらしい。土曜日だからか。まぁ、タダだったからいいんだけどね。

 

先日チョコラテをいただいた店へ。

「食べる?」と日本語で聞いてくる兄ちゃんに笑う。お茶菓子としてクッキーを、それに合わせてカフェラテをお願いした。

 

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ってラテにクッキー付いてるんかい!

まぁいいけどね。0.5+1.5ドル。オシャレだし安いし、ラテの味も悪くない。クッキーもソフトでカントリーマァムを思い出すなぁ。その後も日本語で話しかけてくれるホセ。ああ、兄ちゃんの名前ホセね。嬉しいよね、こういうの。

 

移動用の買い物をして、メルカドへ。

 

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最後の食事はこちら。ねぎの効いた、カリカリポテト入りスープに野菜もたっぷりのチキンプレート。1.5ドル。

アフリカ系のエクアドル人が客にいて、彼がおすすめしてくれたので、ここに。

味は少し濃かったが、備え付けのレモンを絞れば調節効くだろう。何よりボリュームがいい。

 

荷物を回収し、バスターミナルへ。

歩いてもOKだったが、バスターミナル周辺は夜危険、という話も聞いたので、バスを利用。

バニョスに行った時の通りから一本南、100番で行ける。

 

バス無くなるのビビッて19時過ぎには着いていたが、出るのは22時だ。まぁ、同じ様な人らがたくさんいたが。

 

バスはほぼ定刻に出発。出だしで結構揺れが、就寝。

目が覚めると、現地人以外が降りていたので、慌てて降りる。

乗る前に話した韓国人のカップルに聞いたら、荷物のチェック中だという。そこからイミグレまで移動したが、ここがすごい混み方。

 

他人様のブログでは「何もなければ1時間くらいで終わる」とか見ていたのだが、これはどう見てもダメだな……案の定、まさかの3時間コース。

まぁ、到着の時点で聞いてたのより1時間遅れていたので、もう朝の4時だ。うーん、これは……

 

手続き自体は早い。エクアドルのイミグレとペルーのイミグレは、同じ建物内、隣り合った机でできるため、「国境を歩いて移動してという面倒がないので、効率的!早い!」と褒めたたえている記事を見ていたが、まぁ、この状況じゃあ、取り立てて褒める気も起きないよね。別にイラつきもしないし、週末だから仕方ないのかもしれないし。

 

こうして再び出発。目が覚め、到着予定時間の1時間前に目が覚め、停車した場所を見たら、距離的にはクエンカとチクラヨの中間くらい。あーこれは、今日もう何の予定もこなせないなー。

それにしても停車長いなーと思っていたら、乗っていたおばちゃんたちが乗員に抗議を始めた。多分、「テメーこんだけ遅れてんのになにチンタラ停車してんじゃワレ!」ってところだろう。まぁね、イミグレ到着の時点で1時間遅れは何やってたのかな、という部分もあるんでね。

 

ここからは比較的快調だったのかな。

着いたらすぐ観光しようと思ってパンを買っておいたのが功を奏した。国境跨いだばかりで換金もできなければATMもないし。フルーツとかも加え、荒野を眺めて食事。

国境跨ぐにもかかわらず、WiFiも付いていて、比較的早かったので、もう普通にダラダラとネットして過ごす。南米までわざわざ来て、しかも国境超えて新しい国に!っていうイベント中にも関わらず、家でできることやっているシュールさよ。

 

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ちなみにこの「Super Semeria」社さんのバス、右下の簡単なお菓子とジュースを付けてくれるのだが、流石に時間が昼を越えたからなのか、左上のパンとお菓子を追加してくれた。

メキシコの北部へのバス以来だが、こんなものでは誤魔化されないぞ、モグモグ!

 

こうして4時間遅れでペルー北部の街、チヨクラのターミナルへ。あれ、バス会社の前に着くんじゃ……と思ったが、まぁ、いいや。ホテルこっちの方が近いし。「Terminal Plaza Norte」というところに着いたが、もしかしたら、この後バス会社まで行くのかも。

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ここから2.5kmくらいの道のりを20kg近いの抱えて移動するわけだ。お土産のせいで4kgくらい増えてるな、主に自分のためのコーヒー豆だが。

 

しかし、道が舗装されていないし、ゴミも結構落ちている。何てこった、インドみたいじゃないか!

来る前は「ペルーは観光地たくさんあるし、きっと南米でも発展している方なんやろうなぁ」と思っていたのだが、逆にコーヒー以外未開の地っぽいコロンビアがMAXで、南下するほど文明レベルが落ちている。どうしたインカ帝国

 

ホテルにチェックインして、行きたかった博物館の行き方を聞くも、すでに15時過ぎ。

17時に閉まるし、移動に1時間はかからないにしても、見学駆け足になる&実は地味に治安が悪いらしいチヨクラで暗くなってから歩くことになる、ということで、諦める。

スゲーイライラしながら街を歩く。

 

というのも、ペルーは月曜日休みの博物館が多く、翌日は月曜日。宿泊費が安くないので2泊の予定だったのだが、一番見たいところが観光できない。10時に着くというから余裕やろ、と思っていたのに、何しに来たんや!ってところだ。

 

マイシスターに「ふぇええええん!思い通りにならないよぉ」と愚痴ったら「体休めろってことや思いなさい」と返ってきた。さすが、母は強し。

 

取りあえず中心地を軽く見てきたが、日曜日だから店閉まるのも早い。16時半には飯屋も閉まって、食いっ逸れたので、今日は飲み食いをおもくそしてやるわ!とスーパーでラムとオリーブとスナックを買い込み、Youtubeというタイムマシンを駆使して、夜を明かしたのだった。

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しかしこのタイムマシン、大抵よくない未来へ連れて行ってくれる。

あと、テレビあるから見てみたが、スペイン語吹き替えのシュワちゃんの声高すぎだろ。玄田さんくらいじゃないとだめだな、やはり。

 

 仕方がない。こうなれば、明日は街を見て、1泊追加で明後日に賭けるぜ!

 

古代の夢が、我を呼ぶ!

第二百九十七話 たったひとつのEのために / 光る大空 つながる大地

出立103日目(通算353日目)エクアドル29日目 クエンカ4日目

 

 

フランスガールを見送って朝食を済ませた私は、同じ轍を踏まぬよう、早めに宿を出た。

バスターミナルへの道すがら、パンを購入。帰りは昼を回るためだ。

 

さて、目的地「Ingapirca(インガピルカ)」遺跡までは、昨日見た限りでは「Canar社」のバスしかなさそうだ。それも、9時発もしくは12時発のみ、帰りは13時発もしくは15:45発。移動は大体2時間というから、後者だと完全に夜になる。

 

往復で7ドル。バスは時折山道を通るが、運転が荒いわけでもないので、車酔いはそこまで警戒しなくてもよさそうだ。2時間ちょっとで到着。

 

7年前の『地球の歩き方』情報だと、入場料は6ドルだったが、支払ったのは2ドル。

不思議に思っていたが、どうも博物館が稼働していないらしく、その分が引かれている様だ。

よっしゃラッキー!

 

入場料にはガイド代も含まれており、11:30~の英語コースに参加だ。

 

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インガピルカは標高3,160mの高地にあり、2つの異なる時代の遺跡が発見されている。

紀元前1000年ごろのカニャーリ族のものと、15世紀中ごろのインカ帝国のものだ。

基本的にカニャーリの遺跡を土台としてインカの遺跡が建てられている様だ。

 

なお、インガピルカはクエチュア語で「インカの壁」を意味する。遺跡内の説明立て札にも、スペイン語、英語と並んでクエチュア語と思われる記載がある。

 

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入って左側のこのゾーンは、カニャーリ族の遺跡。神殿を中心とした集落だった様だ。

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基本的には土台のみが残っているが、こちらの右側には再現された当時の住居がある。

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中でも屋根の素材にも使われているこちらの植物は、葉はその強靭な繊維のためにロープなどにも使われ、パイナップルの様な実はジュースとなっていた様だ。おそらく成長したら幹も使ってたんだろうな。

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他にも、薬にも毒にもなる、通称「天使のトランペット」という植物も。

かつての人々も、これを使っていたとか。カラーバリエーションもあるんだって。

 

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園内には何の脈略もなくリャマがいる。触っちゃダメだが、放し飼いだ。

 

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こちらの石は台所用具だったらしい。そこまでわかっているのはスゴイ。

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 そして月のカレンダー(左端)。

カニャーリ族は太陰暦を用いており、中央にあった神殿も、月の観測を主にしていた様だ。一穴が一晩を表し、水を入れていったとか。

 

ただ、後年には台所用具的に使われていた、と聞こえた気がする。特に右の奴ら。まぁ、知らない人間からしたらちょうどいいもんね。

 

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そしてこちらのゾーンがインカ帝国のもの(再掲載)。

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中央にある太陽の神殿。インカ帝国太陽暦だったため、対照的な組み合わせになったのは面白い。ブラックサンとシャドームーン的なね。用途は同じ様に、太陽の観測だ。

 

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近くにはこの石群。住居の基礎に使われていたものらしいが、スペイン侵略後にはバラされ、別の用途に使われていたらしい。実はここの遺跡は20世紀に入ってから各国の合同チームによって発掘されたようで、それまではスペイン式の教会や学校の下にあったようだ。それらを取り壊し、ここまで見られる状態になったとか。

 

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そして太陽の神殿の壁面。他の施設と基本的には同じ石だが、ここは磨き、他素材の浸食を免れたとかで、本来のカラーである緑というわけだ。

それにしても恐ろしくピタリと隙間なく組まれている。

職人が1個1個磨き上げたとかで、1個当たり1ヵ月、計5年ほど要したと考えられているらしい。

 

インカ帝国の首都はペルーのクスコだが、広大な支配地域の抑えの要として、そして太陽暦を広げる目的もあって、北部の拠点としてここは築かれたのだ。

『太陽の処女』と呼ばれる14~16歳ほどの女性たちや僧侶、行政長官らが生活をしていた様だ。

 

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神殿の中央。実際はドーム状になっていた様だ。

アメリカオヤジの指さす方向、左の壁面に溝があるが、全部で4つあり、手前の入り口から入った太陽光が、一番左からインカにとって重要な6月1日、次の2つは春分の日秋分の日と……と言った形で差すようになっており、溝に祭られた黄金に当たって輝く、という仕組みになっていた様だ。

 

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反対側も同様になっていて、サンライズとサンセット両方に対応していたとか。つまり真東と真西できっちりと築かれていることになる。大したものだ。

 

ツアーはここで終了。他にも2kmほどの周辺を巡る散策路があり、1周45分と合ったが、この時点で12時半。そうです。そんなことしていたらバスに乗れません。これはどういう計算なんだろうか。ツアーのタイミングもあるとはいえ、20分も待っていないわけだし、パスしろってことか、それとも遅くまでいさせて金を使わせようという考えなのか……

 

どのみちチケット購入済みなので、すぐに行けるとこだけ見ていこう。

 

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こちらは「Cara del Inca」。インカの顔、という意味だ。いつぞやの皇帝の顔という説もあるが、自然にできたと聞いたような気もする。

草がちょうどまつげみたいになっているのはすごい。

 

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ここには観光用のアルパカが。

まぁ、リャマもそうかもしれんが、土産物屋にはこれらの毛を使った品もあるので、そういうことだろう、きっと。

 

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高台から、遺跡の全体図。こう見ると、太陽の神殿が真ん中から分かれているのもわかるだろう。

 

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ここには王の沐浴場もある。多分これ。どう使うんだろう。地図上では「インカのジュース」になってるし……。

 

他にも散策路には太陽の模様の石と、ゾウガメを模した石があるとか。ま、ここまでで出発まであと5分だったので、もう無理だね。

 

インガピルカは遺跡を中心とした小さな町で、周りにちょっとしたお土産屋やレストランもある。カニャーリ族の伝統的な食べ物も楽しめるらしい。

 

こうして、遺跡を去るバスに慌ただしく乗り込んだが、来るとき一緒だったドイツガールや、ツアー一緒だったアメリカン、イタリアンカップルは乗っていない。

後のバスに乗るのか、それともこの辺のホテルに泊まるのかわからないが、全部見て何か食べるとしたら、それしかないだろうなぁ。

 

バス内でパンを食べてウトウトしている間に、スカスカだったバスは満員に。行きよりも時間がかかりながら、15時半過ぎにターミナルまで戻ってきた。

 

宿に戻って換装し、オシャレそうなカフェへ。

 

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店の名前を冠したこちらのコーヒーは、甘く仕上げられている。Mサイズで1.86ドル。店オリジナルブレンドの豆も売っている様だ。ならドリップも出してくれよ!いや別にEspressoでもいいけどさ!

 

宿に戻ると、日本人のTさんが新たにいた。キトから直行9時間で来たという。

折角なので、連れたって夕食に出掛ける。

メルカドを覗くと、締める頃合いだった。18時半までの様だ。

数ブロック歩いたところで夕飯に。

 

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鶏肉のコーラ煮、2ドル。

マヨ久しぶりだなー、とかそんなん。コーラで煮ると肉は柔らかくなるねぇ。

 

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夜の街を軽く散策し、ビールを買って戻る。

既に3日目ともなると、店のおばちゃんの対応も早い。夜ということで鉄格子が下りていたが、顔を見るなり向こうからビールの大瓶を出してくれた。顔なじみができると、離れがたいなぁ……。

 

宿の食堂からは夜景が見える。そこで飲むビールは格別だ。

 

さて、明日は夜行バスでの移動だ。久しぶりだなぁ、夜。

しかも国境越えということで、余計にワクワクする。さぁ、次こそはこの旅のメインだ。

 

古代の夢が、我を呼ぶ!