新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第三百三十八話 Sまでにしたい10のこと / 日が沈んでからの日の沈まぬ国

出立177日目(通算427日目) スペイン2日目 マドリード1日目

 

やべっ!寝かせすぎた!はい、スペイン着くところからですよ~

 

 朝もきちんと食事が出てありがたい。アルゼンチンのバスとは違うね、やはり。隣の人に「今日はおかわりしないの?」とか聞いてやりたかったぜ。

 

さて、飛行機は昼過ぎにスペインはマドリードへ。

しかし荷物が出てこない。確認してみると、上海まで一気に行くという。おいおいそりゃないぜ!なんせ乗り継ぎに23時間あるからホテルとったが、必要なものは大きなバッグの方だ。

お願いすればピックアップできるというのでそうした。

「あと10分で来る」と言われてから1時間後に現れるバッグ。スペインにウルトラマンがいたら、かなりの長時間戦えそうだ。

しかしこの時の僕は、まさかこの判断が悲劇を呼ぶことになるとは、思いもしなかった……。

 

さて、空港から市内への移動は数あれど、今回撮ったホテルがメトロ駅近くなので、メトロを選択。

しかしこのメトロ、空港から市内へは4.5~5€で行けると聞いていたが、別途カード(2.5€)が必要。マドリードよ、お前もか。

どうもコイツ等の真似してるんじゃないか、南米主要都市。日本も少し前はICカードに互換性なかったけど、切符買えましたからね。状況違いますからね。

 

そんなブーたれながらホテルに向かい、チェックイン。しかし複雑な電子キーが、手順通りにしても全く開かずに、スタッフの元へ2往復。

1日しか滞在しないので、さっさと観光に出掛けたかったが、なんだかんだで16時を回る……。ま、まぁいいや、愚痴言ってないで出掛けよう!

 

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マドリードはスペインの首都。9世紀後半にムハンマド1世によってイスラム征服地北の砦として建設されたことに始まり、マジュリートと呼ばれる小さな集落だった。11世紀後半にカスティーリャ王国によってキリスト教徒の手に奪回された。

1561年、フェリペ2世は宮殿をこの地に移し、ハプスブルクスペイン帝国の首都となったのだ。ということで、歴史的な表舞台に出始めたのは、南米の諸都市の建設と大差ない。

 

f:id:haruki0091:20180109160327j:plain「Pueta del Sol」は太陽の門を意味する、街の中心的広場で、各地方へ向かう国道の中心に位置する。

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クリスマス当日ということで、ツリーもあり、夜はこんな感じに。f:id:haruki0091:20180109160844j:plain

さらにマドリードの紋章である、熊と山桃の像があり、待ち合わせ場所になっているとか。

日本でいうハチ公的なもんですな。

 

その辺をブラブラ。

……うん、さすがヨーロッパの元・日の沈まない帝国。オシャレwwちなみに中国人にコリアン、日本人といったアジアンが滅茶苦茶いて、南米との違いを見せつけて来る。いや、まぁ、そりゃそうだよな。

 

f:id:haruki0091:20180109160411j:plainオリエンテ広場から 

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王宮へ。フランスのヴェルサイユ宮殿で育ったブルボン王朝初代国王フェリペ5世は、焼失したハプスブルク王家の宮殿跡にフランス・イタリア風の宮殿建築を命じ、1764年に完成を見る。

普段は中を見ることができるようだが、クリスマスのため、当然閉まっていた。

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その向かいにはカテドラル。ブルー基調の外観が美しい。

なんかアレ、これ見ちゃうとやっぱり南米のは見劣りするというか、初代と2代目のゼットン見比べてるみたいな感じしちゃうよね……。

 

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町中の教会群も、やはり印象が違う。

 

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そしてメルカドを発見!まさかスペインにもあるとは……って、こっちが発祥か。

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中ではハムやチーズの店が多く並び、その場でワインを傾けられるバル形式に。

ま、ここ以外のハム屋さん……確かチャルクテリアだっけ?まいにちスペイン語で出てた気がするが、そこでも同じ様にワインとかビールと一緒に摘まめる。

一品1.5€くらいからあってリーズナブルでいい。が、混み過ぎているし、ここで食べたら逆に一人が際立つ!やめだ!

 

f:id:haruki0091:20180109160636j:plainだんだん暗くなってきた。シエスタの時間が終わったのだろうか。

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クリスマスの割に店が開いていたので、退屈しない。そりゃそうだよな!稼ぎ時だし!

 

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商店街の途中で楽団がクリスマスソングを演奏。うーむ、ヨーロッパと言うだけでオシャレ感が……。

 

f:id:haruki0091:20180109160658j:plain巨大な蜘蛛。クモンガ!と言いたいところだが、セアカ?微妙か。シアター的なところだ。劇場が結構あるのは、さすがヨーロッパ。

 

ということで、暗くなったからもう一周して、バルへ。f:id:haruki0091:20180109160904j:plain

赤ワイン1.8€。ワインが安いのは日本とは大きく違うね。

ザ・バル的なタパスがない店に入っちまったのだが、突き出しでピーナツ付き。生ハム食べたかったのでサンドイッチにした。2.5€だったか。おいしかった。

隣の席では日本人の野郎二人でパエジャをつついているという、奇妙な光景に出会った。彼らは一体どういう関係なのだろうか。お互い日本人のくせに偶に英語でやり取りしていて、2秒くらいイラついた。

 

何だかんだで3杯飲んだが、2杯目以降は並々注いでくれてナイスサービス。

ちなみに、ここの店員も中華系っぽく、移民が多いのが伺える。

 

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ああ、いいね。

 

宿に戻り、残った食材の消費としてちょっと買ったトマトと一緒にシーチキン炊き込みご飯にして、ビールと一緒にいただいた。

この宿に日本人2人がいて、ダンスで稼ぎつつ旅しようと思います!みたいな若者がいた。英語は全くだが、コミュニケーションをガチで取りに行こうとする姿勢が素晴らしい。これが若さか。

 

彼と絡んだために、残り僅かなコミュニケーション意欲をフル活用し、さらに振る舞いサングリアがあったので、寒空の下最後の夜を満喫した。

 

かくしてベッドにもぐりこんだ私。この旅で最後の外国の空の下は……曇っているな。

 

この時の私は、まさか翌日以降にあんな悲劇が起こるなんて、想像もしていなかった。

お、終われない!!

 

 

故郷の大地が、我を呼ぶ!