第三百三十七話 Cの戦い / 描いていた理想
出立176日目(通算426日目)チリ6日目 バルパライソ2日目~サンティアゴ3日目
宿の朝食はパンの他にフルーツにヨーグルトにジュースに、とにかくフレッシュ系が豪華であった。ありがたい。本当にありがたい。
さて、Sちゃんらとの待ち合わせをしつつ荷物のパッキングをしていたが、飛行機ということもあっていろいろやっている内に一緒に行こうと言っていたフリーツアーの開始時間を通過。
急いで追ってみたが、追いつくことはできなかった。まぁ、他にもツアーあったのかもしれないし、結局こういう定めなんですな、私のクリスマス。
さて、悲観していても仕方ない。宿のチェックアウト時間が迫る中見たものと、チェックアウト後に見たものをまとめて紹介しよう。
何故まとめるのか。それがこの街たるゆえんだからだ。
まずは我がホテルから。
レムリア……。いいですね、特撮オタ的にはボウケンジャーとかが浮かびますが、そこじゃなくて、この壁の絵。
こっちはSちゃんらのホテル。
そう、このバルパライソは「アートの街」として知られ、街中至る所に様々な絵が溢れているのだ。
こっちはホテル近くのもの。特に右側、何となくですが芹沢博士とゴジラ感ありますよね。
どうでもいいですけど「オキシジェン・デストロイヤー」ってスゲーセンスですよね。70年以上前に痺れるネーミングをする人がいたものです。
近くのカフェ。おしゃれ~星の王子さまとか、BSの再放送のアニメ見てましたけど、面白いよね。いいな、高いから行かないけど。てかこういう店で海鮮楽しみたかったんですけどね!メルカドなら安いだろうと思ったら、日曜日じゃねえかみたいな、もう海鮮食えない定め。
その隣のこちら。前日に宿に帰った際、上のベッドで寝ていたブラジル人がいて、彼と話したのだが、何とその彼の作品。どうやらこれで飯を食っているらしく、ハワイで仕事したこともあるらしい。なんでそんな話になったかといえば、日本が大好きだという彼が一番日本人を見たのがそこだから。やっぱりそうなのね。
あとちょっとで帰るというのに、彼をはじめとした宿泊者が「SAKE、いいよね」とか言い出した時には苦しんだ。知ってるよ!今一番欲しいから!
いやぁ、最初に部屋入ったときに「なんでスプレー缶こんなにあんねん。こっわ、世紀末かよ」とか、この街の特色忘れて思いましたが、冷静に考えれば描いている人がいるわけで、心の底から納得。
階段アートも多い。
こちらは前日に行ったところで、今回絶対押さえておきたかったところ。HAINというお土産屋さん。
もうすごいでしょ、見た目からして。なんかこう、星人っぽいというか。こんな変態みたいな感じの見た目から申し上げにくいんですが、パタゴニア地方の先住民なんです。
「ヤマナ族」と誤解している人が多いんですが(ブログでもそう。近いから混同したんじゃないかという説)、正確にはセルクナム族。彼らは裸にペイントしていたらしいのだが、服を着たことで衛生状態が保てなくなって滅びた、というトンデモ話があるらしい。
実際には混血や虐殺、伝染病など、それこそよくある事象の積み重ねが招いた結果なのだが、この奇抜な見た目と相まって、服を着たから滅んだの方が面白い、というのはよくわかる。
ちなみにここのお土産は日本の観光地並みかそれ以上の理不尽価格なので、買うのは諦めた。
ほかにも、ホテルの外壁にこれ。いくつか姿があったようだ。うーむ、こうみると色は違うがヤプールとか、そういう感じよね。
ここからはバスターミナルへ向かって、重い荷物を背負ってはぁはぁ言いながら汗流して坂道移動して撮ったやつ。これ見よがしに言うと、荷物は20kg以上(お土産で倍増したね)。
ゴッホっぽいものから
こんなポップなものまで。
これは寿司屋だが、寿司感どころか日本感もほぼない。っていうかマネキンの胴体が怖い。
青空美術館だか。ここに限らず町中が全部こんななので、特別言わなくてもいいだろって感じ。
個人的にまあいいかな、ってものを集めたが、これ以外にもたくさん。何というか、本当に落書きみたいなものからアートなものまで様々。ただ、来るまで知らなかったが、日本人の間では「治安が悪い」と言われているそうで、他の南米の街よろしく、坂の上に行くほど貧困層なので、注意されたし。ま、欧米人とかここ大好きだけどね。
そんな訳で夜の飛行機なのに、乗り遅れたら終わりだからとビビって昼過ぎにはバスに乗り、サンティアゴへ。日曜日とクリスマスのコンボで案の定店も開いてないので、一気に空港へ。
ここで残ったチリペソの消費を考えたが、うーむ、微妙。日本語話せる店員のいる店もあったが、「ここは全部高いですよ」という始末。そらそうだ!
結局ワインとお茶を買って、それでも残ったものでドーナツ購入。
実は初めてDUNKINドーナツ。クリスマス仕様で心を抉ろうとしてくるが、この後乗った飛行機も利用者たくさんいたぞ、欧米人。
この飛行機が女性がサンタ帽、男性がトナカイの角を付けて完全にクリスマス意識。照明もか。
さらに携帯のライトで何かして……みたいなのをスペイン語でやっていて取り残される。くっそ!
夕食時にはうっぷんを晴らすようにサーモンをチョイス!まさかの初&オンリー海鮮wwいやーこのところ外食スーパーパンチだけだったからね。楽しみで仕方なかった!
そしてワインとビールのダブルアルコール。
以前キューバのコヒマルに一緒にいったA君が、CAさんの話として教えてくれた、「おかわりよりも一度に言った方がいい」を実践した結果だ。いやー最高!とご満悦していたら
隣の男はもう一食頼んだ挙句、その後の水とかくれる際に更にワインを要求。す、すげぇ。
いや、厚かましいな、とかそういう意味も含めてね。自分が小さく見えたそんな日だった。
さて、もう帰る感出してますが、今回のフライトは待ち時間合わせて59時間。
ご、59時間!?ちょっともう少しなんか……ねぇ?
まぁ、安いんでいいんです。映画も見つつ、向かうはスペイン。トランジットが23時間近くあるということで、宿も取ったぞ!とうことは……まさかのヨーロッパでクリスマス&しめかよ!しかも侵略国の首都!
そう思うと因縁を感じずにはいられない。っていうこの記事もスペインで書いてますけどね。肝心のスペイン編は日本でUPかな(UPされなかったら、何かあったと思ってください)。
情熱の国が、我を呼ぶ!