新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第三百二十三話 モーター・A・ダイアリー / 血の定め

出立147~8日目(通算397~8日目) アルゼンチン3~4日目 サルタ3~4日目

 

 

起きた時に気付いた。あ、ちょっと体調悪い。

やっぱ完全回復前においしいからって酒飲み過ぎたのはよくなかったな。全く後悔してないが。

 

ちょっと早めに来たツアーの迎えのバンに乗り、静かに他の客のピックアップを待つ。ペットボトルを凍らせておいたのが良かった。頭や首を冷やしながら待つ。

 

さて、今回のツアーはCafayateという街の周辺を巡るものだ。

片道3時間半くらいの距離にある小さな街で、ダイナミックな渓谷を見ながら向かう。朝7時半ピックアップで、12時間で帰る。申し込んだときは思わなかったが、結構ハードだな。レインボーマウンテン程じゃないが。

 

ちなみにツアー料金は550~600ペソ。600のところはトリップアドバイザーマーク付きだったので、聞き忘れたが、もしかすると英語のガイド付きかもしれない。

 

つまりガイドは英語出来ない。インカムを装着して道々喋りながら運転していくガイド。結構笑いも起こっているので、旨い調子なのだろう。1mmも理解できなかった上に体調が思わしくない私には、雑音でしかなかったわけだが、どうも他はアルゼンチン人か、違っても南米の人ばかりの様で、珍しく外国人的な参加者はいなかった。いや、そういう人は他のツアーなのかもしれないが。

 

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とはいえ景色だけは何となくでも楽しめるものだ。ダイナミックで面白いが、最近の私のブログ、大体山とか岩の景色ばっかりよね。地形的にはすごく面白いのだけれど。

 

1度の休憩を挟み、最初の目的地へ。

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「悪魔ののどぼとけ」と言われる場所。ダイナミックな地形で、入り口には露天商が訳のわからんお土産を並べている。

川の浸食で削られた地形らしく、今でもときどき氾濫するらしい。

 

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以降も何度か停車しては写真撮影タイムが発生。

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うわー、なんかのマンションみたい。ガイドが「中国!」とか言ってた気がするが、集合住宅といえば、なのだろうか。面白いが地味だ!

 

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これは何かの動物か?わかりづらいが犬かな。こういうのってもうこじ付けだよね。

なんとなく、コロンビアで見た、何でも太らせるというタイムマシーン3号のネタ的な絵を描くボテロさんを思い出させますな。

 

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アルパカにしてはデカいし、リャマにしては体系がアルパカだし、謎の動物。相変わらず訳の分からない露天商が買っているものの様だが、撮影代は取られなかった。

 

そしてカファジャテの街の手前で停車。ワイナリーだ。

そう、カファジャテはアルゼンチンにおいて、メンドーサに次ぐワインの産地。酒を愛する私としては、来ないわけにはいかなかったのだ。

 

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目の前にはブドウ畑が広がる。サボテンとの揃い踏みが南米らしい。

ドライバーの説明だと、他にはたばこも名産っぽい。もうね、「たばこ」っていう単語を聞き取っただけだから、詳細は不明。でも、水捌けがいい土地なんだろうね。

 

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ワイナリーの姉ちゃんの説明も全く理解できないので無視していたが、ここで作っているのは間違いなく、国際的な賞も何度かとっている様だ。

 

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そしてお待ちかねの試飲タイム!

白からスタート。貴腐ワイン程ではないかもしれんが、かなりの甘口ワインで、女性受けしそうな一品。

 

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赤は2種類。最初は白と同じラベルのもので、こちらはベーシックな赤。渋味とスパイシーさがある辛口ワインで、肉に合いそう。そして、スーパーで買った安いのより確実に高そうww

 

f:id:haruki0091:20171129054536j:plain2杯目は別ラベルで、何と甘い。いや、赤らしい渋味と同じくスパイスのような風味がありつつ、甘いのだ。ちょっと赤で甘いのは飲んだ記憶がないので衝撃だったな。こっちの方がお値段は高かったが、最初の2本は130ペソ(約780円)~とかで買えることを考えると、さすがはワインの産地と唸らざるを得ない。

 

さて、緩やかな回復傾向にあった体調は、ワインによってすこぶる良くなり、バンは出発。

街でお土産屋によって、しばらくの自由時間へ。

ガイドはスペイン語ながらも個別に集合時間を教えてくれ、助かった。というか、これまでこんなに聞き取れなかったことなかったので、おそらく集中力も散っているのだろう。体調なのか、モチベーションなのかww

 

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街は大変小さく、見るところも少ない。これは……なんだろうな。

というか、日曜日で店も中心地以外開いてないので、安いものもないし、することもないのだけれど。

適当にお土産屋を冷やかしてワインの金額を見て~とやりつつ、次なる目的地、アイス屋さんへ。ワインアイスなるものがあると聞いていたのです。コーンで金額が違い、2つだとどこの店も40ペソ~。日本よりちょっと安いくらい?

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こちらは奮発して50ペソ。その分アイスの量が多いかは不明だ。

肝心のアイスは白と赤それぞれがあり、どちらかと言うとシャーベット状。アルコールも入っているっぽいので、必然的にそうなるのだろう。

これが、うまい。

甘すぎず、本当にうまい具合にシャーベットにしたワインといった趣。白の方がサッパリ、赤の方がコクがあって、それぞれのワインの特徴が出ている。サルタ~カファジャテは半袖推奨の暑さ(日本でいうと5月末なのだけど)なこともあり、毎日でも食べたいと思った、マジでマジで。

 

あとはカテドラルとかも行ったが、することもない。こういう時一人はどうしようもありませんな。

 

なんだかんだで時間まで待ってピックアップ。

 

帰りもちょいちょい停車して記念撮影。

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ダイナミックな地形のうねりが見えて……いや、すごいんだけど、絵的には代わり映えしないよね。ごめんね。

 

20時前に宿で降りた。大体時間通り。

ちょっと体調悪化していたが、明日は移動なので、前日に買った肉を食べないといかん。気合を入れてスーパーへ。

ワインとオリーブ買ってきた。オリーブもまぁまぁ安いかな。

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やはり牛肉と赤は合う。今日のワイナリーで飲んだ冷えたヤツとは質は違うかもしれんが、十分にうまい。そしてやっぱり上向く体調ww

 

翌朝。朝食後、バスターミナルに向かってクロリンダまでのチケットを買うことに。

しかし私の気持ちが通じたのか、現金払いなら20%オフにしてくれるという。

 

ターミナル内の多分ATMが混んでいたので、セントロまで戻る。実際金おろしたらいくらかかるのかも知りたかったからだ。105ペソの手数料なので630円くらいか。噂通り、高いな。

チェックアウトやらをバタバタして、ターミナルで購入。1,340ペソくらい。

 

さて、高いといっても、やはりその国の料理は食べておかなければならないだろう。

メルカドに行って食堂を探る。しかし、どこも100ペソくらいか、ピザなら安め、といった状況。うーむ、この国では外食は外食とs知恵、特別な存在になってしまうのかもしれない。つまり、先進国と同じ。

 

なんとか80ペソの「ナポリターナ」なる料理を見つける。ピザよりはパスタの方がマシかなーとこれを注文。

 

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なんか思ってたの違ーう!

牛肉?にチーズを乗せて焼いた代物の様だ。目玉焼きが半熟なので、それを付けるのもいい。なかなかうまいな。ワインも合うかもしれない。見えないかもしれないが、下にライスが敷かれているので、満腹度もばっちりだ。

 

スーパーでスプライトを買って飲むが、これまた日本と同じか、スーパーで買うものとしては日本より高いくらいだ。あ、アルゼンチンは水道水飲めるので、そこはいい点だ。

 

さて、宿で準備を整えて、15時半過ぎにターミナルへ。

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なんか日本のアーケードゲームがある。誰もやってないな……。需要あるんだろうか……。

 

16時発の18時間の旅だ。定刻過ぎに出発。

御所の周りでも走ってるんじゃねぇかみたいな景色が過ぎ、田舎道へ。前日のツアーの景色って、ツアーにするだけあって滅多にないものだったのね。

 

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夕食付と言うが、こんな感じのが20時過ぎに出た。サンドイッチ2種類が同じチーズとハムという具。コイツラに野菜を食うという概念を、誰か早く教えてやってくれ!

 

映画も音が出なくて何度も途切れ、そのたびに機械がリスタートしている。先進国アルゼンチンのバス、期待していたがこんなもんか。まぁ、道の整備がされている点は大きく違う点かもしれないが。

 

さて、明日にはまたまた別の国。「次の国に観光の名所はありません」という、ディケイドの物語状態だが、どうなる第324話!

全てを破壊し、全てを繋げ!

 

輝く自然が、我を呼ぶ!