新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第三百十一話 Pのボレロ / Stand by me、マジでマジで。

出立126日目(通算376日目)ペルー22日目 クスコ3日目~マチュピチュ1日目

 

 

7:15に旅行会社の前ということで、バタバタと荷物をまとめてホテルに預け、必要な荷物を持ってアルマス広場へ。

申し込んだ会社が違うので、また後程、ということで別れた。

15人乗りくらいのバンタイプで、席が空いているためか、出発後に地元民を拾っていた。いいのか、それで。

 

僅か1時間半で休憩になり、運転手は飯を食い始めた。「30分後に」ということだが、それを過ぎてもダラダラだべっている。てめぇ……

 

前述のレストランの他、売店もあるが、足元見た価格。トイレも1ソルと町中の倍はする。しかし、今回はパンとバナナを買ってあるので、これを適度に摂取していくスタイルだ。

 

さて、ここで時間を食ったことで印象の悪い運転手だったが、その後の運転も急ぐ様子はない。が、これは結果的に良かったように思う。休憩後から入った山道はグネグネと曲がりくねり、おそらく普通に行けば酔う。

この運転手、滑らかなコーナリングに加えて急加速・急減速をしない安定のドライビングで、同業者に抜かれようともマイペース。それでも14時~15時と言われていた中、14時半過ぎには着いたのだから、運行技術はなかなかのものだっただろう。

他の車は途中で停車して、吐いている人間の姿も見受けたわけだが、到着後のことを考えると、万全の体調で送り届けることが最善だ。

 

ということですっかり評価の上がった運転手であるが、休憩はあと2回あり、トイレ休憩1回とゴール手前11kmでの食事休憩だ。食事休憩中は車内清掃をしていて、どうもレストラン経営は家族の様に思える。

 

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山道は雰囲気が良くて、景色を見ていても飽きない。

 

さて、話が逸れたが、こうして到着したのが水力発電所。ここから約10km歩いていくことになる。

 

さて、その前にマチュピチュ遺跡へのアクセスをざっくり説明しよう。

マチュピチュ遺跡はクスコからマチュピチュ村まで向かい、そこから坂を登って辿り着くことになるのだが、その行程には純然たる貧富の差が出る。

 

クスコ~マチュピチュ村はインカトレイルという電車が出ていて、これがブルジョア。ランクも3つに分かれているが、最低ランクでも数万円とかだったと思う。

 

これが無理な人が、今回私が取った、バス+歩きになるわけで、これならばバス代往復60ソルで、あとは勇気で補え!という勇者向けのもの。こちらは10kmの歩きをどう乗り切るかがキーとなるわけだが、っていうか10kmとか別に普段の街歩きでもやっとるわ、って感じなので、これに。

 

線路上と脇を進むために、通称「スタンド・バイ・ミー・コース」と呼ばれているのだ。

かくいう私もあの映画は好きなので、それこそミニバン到着直前に「Stand by me」を聞いてテンションを上げ(その後Surplise-Driveも聞いたのでもうマックス),

いざしゅっぱーつ進行!

 

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こんな感じで線路上を進む!

軽快に歩きだした私の前には、先に到着して歩き始めた旅人たちがいるが、これをグングン抜いていく。別に「誰の背中も追いかけねぇ!」とかってわけじゃなく、歩くペースは人それぞれだからね。

っていうか、皆仲間と話しながら歩いてたりするけど、私は一人ですから。「カサ・デラ・インカで仲間を募って行きましたー!」みたいなブログ読んでましたけどね、あそこで出会ったやつら皆一匹狼でした。

 

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例のアレを彷彿とさせる鉄橋。まぁ、サイズも違うけどね、ここで電車来たら喚いてチキンレースごっことか思ってたけど、前述の通り止めてくれる人誰もいないので、そういう妄想はイイです。

ちなみにガンガン記念撮影する女子たちがいたわけですが、ここではSNSに載せても炎上しないので、国内ではなくマチュピチュでやるのがおすすめ。

 

マチュピチュはクスコより標高が低いこともあり、聳える山は半端なくデカい&断崖になっているので迫力がすごいのだ。f:id:haruki0091:20171109075822j:plain

お高いインカトレイルも通過!おいしいものが食べられたりするらしいぞ!うらやましいね!ってか、普通にどかないと惹かれるから、注意だ!これもすごい話だけどね!

 

車酔いを警戒して朝食を様子見しながら食べていたので、昼食と兼用みたくなって歩き出していたので、結果的に買いすぎることになったバナナ等を食べてカロリーを補給しながら歩く。

しかし線路上をまっすぐ進むのって、なんか横から見たら横スクロールアクションみたいだな。バナナ食ってるからドンキーコングか。樽でもあれば投げてるな。

 

向かいから来る人たちと挨拶しながら元気に歩いていたわけだが、いつの間にか前後に人の姿が見えなくなってしまった。スタンド・バイ・ミー・ロードを歩いていたけど、誰もスタンド・バイ・ミーしてくれないから、スタンド・アローンになって、心のBGMも「Stand by Me」から「男はひとり道をゆく」に変更されてしまった。あ、大丈夫です、ハンカチ持ってるんで。

 

何があるのか知らないが、男は一人でゆくものさ!

 

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残り2kmくらいでトンネル出現!これは持ってきた懐中電灯が役に立つな!

 

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そうこうするうちに街が見えてきた!

 

3時間と言われていたが、2時間半かからないくらいで着いてしまった。なんかこう、他の人のブログを見ていて「もうへとへとになりながら、ようやく街の明かりが!」みたいなのを見ていたわけだが、特にそういう盛り上がりもなく、普通に終わってしまった。ああいうのは、一緒に行く人がいて初めて生まれる感情だったんだな、って。

 

というわけで、スタン・バイ・ミーだと3時間、アローンだと2時間半くらいで着きます。

 

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線路をそのまま進むと、インカっぽいモニュメントがお出迎え。こんな感じのが町中至る所にあるぞ!探してみよう!興味ないか!

 

さっさと目星をつけていたホテルへ。ドミで1泊20ソル。朝食はないが、朝早いから別にいいし。宿代は普通なんだな。やっぱり予約しない方が安かった。

 

f:id:haruki0091:20171109080401j:plain中央広場へ。おそらく皇帝=神の子と思われる像。いいですね!こういう感じ!

街自体は大変小さく、温泉街のような印象だ。おっと、ボヤボヤしていられない。

 

マチュピチュはワカチナよろしく、観光都市で観光価格。飯だってえらく高い!と聞いていたので、唯一安いメルカドが閉まる18時までに到着すればその恩恵に預かれるというわけだ!ひ、1人で来てよかった!

 

スープ無しでメルカドの2階が食堂街で、「Menu(定食)」が平均8ソル。手前の店に入ったらスープが終わっており、メインだけなら6ソル。外の定食が15ソル~ということを考えれば、このメリットがお分かりいただけるだろう。

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マス揚げプレート。ご飯もポテトも冷めかけ。何せもう閉まるからね!照明がほとんどない状況で、端から夜の運用は想定されていないないのだ。でも焼き立てのマスはジューシーでうまかった。

 

ここでフルーツも買って、ブラブラと市場調査。うーむ、やはり、食料品の高さは異常。ペピーニャも比較的安いとはいえ、やはり高い。パンとバナナ買ってから来た俺の有能さが止まらねぇわ(必死の自己肯定)

 

宿に戻って調べてみたら、最後2kmは線路から離れるんだって……なんてこった!

 

翌日はいよいよマチュピチュ遺跡である。緊張して眠れない……なんてこともなく、21時にはガッツリ寝てたぞ!ちゃんと晴れるのか、いい感じに写真撮れるのか……どうなる第312話!

 

 

古代の夢が、我を呼ぶ!