新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百九十九話 Pのボレロ / 祈りの先に

出立106日目(通算356日目)ペルー2日目 チクラヨ2日目

 

 

翌日もシスターに言われた通り、午前中は休みと決め込み、昼過ぎに出掛ける。

宿のおばちゃんに名物料理食うならどこがいいか聞いたら、「セントロのメルカドがいいよ」というので向かう。

 

どう考えてもアウト臭い簡易遊園地を通り抜ける。

この国も例に漏れず、コピー商品が溢れている。こうなってくると、中国がおかしいんじゃなくて、先進国の意識が妙に高いだけなんじゃないかって気がしてくる。まぁ中国はもうそっち側だろ、って話だが。

 

f:id:haruki0091:20171017110937j:plain

セントロはこんな感じ。

車通りは激しく、公共交通機関がないため、これも東南アジア~インドと同様に、タクシーやトゥクトゥク的な「モトタクシー」や「コンビ」と呼ばれるバン型のコレクティーボ的なヤツが走りまくっている。それがクラクション鳴らして客寄せしているため、うるさい。スゲー懐かしい喧騒で、やはり最新のインドが思い浮かぶ

ただ、運転自体はそこまで荒くないので、そのためにクラクションはならないし、歩行者を気遣う余裕もあるので、いくらか気は楽だろう。

 

f:id:haruki0091:20171017111036j:plain

カテドラル内。地味だ。やはり南米内で貧国なのは間違いないだろう。

f:id:haruki0091:20171017111151j:plain

サイドのこちらを見ていたら、おばさまがいろいろ教えてくれた。9割言ってることわからなかったが。

 

中央市場の奥へ。

観光客向けではないので、日用品が溢れている。奥に食堂街があるが、何となく入り口の辺って避けちゃうよね。立地に胡坐かいてそうで。

奥の店で、この土地の定番料理たる「カブリート」を注文。8ソル。

あ、ペルーに入ったので単位が変わる。「1ソル=約34円」と思っていただこう。つまり270円ちょっとってところだ。

 

f:id:haruki0091:20171017111317j:plain

はい、こちらがそれ。

カブリートはヤギの肉を調理したものだ。コンビナードとなると、「Almueruzos」と同じように、スープやジュースが付く。

スープはこれまでの国よりダシがしっかり効いており、パスタ?入りでなかなかにうまい。ペルーは飯がうまいと聞いていたが、期待が持てるぞ!

手前の赤い薬味をちょっと入れてみたが、これがえらい辛い。この費用対効果はメキシコのサルサを上回るレベルだ。恐るべし、チクラヨ。

 

メインのカブリートは簡単にほぐれるほど煮こまれている様だ。一口含むと、おおっ!これは!滅茶苦茶うまいぞ!

ヤギの肉というと、中国をはじめ、かなりヤギ臭い感じの味になるわけだが、香草の使い方だろうか。じつに臭みを上手に昇華している。辛くないので、カレー的な処理とは少し違うが、香り高く仕上げて来るとは、ペルー料理の質の高さを教えてくれる。

 

ああ、もうこれまた食べたいから、1日追加して正解だったわ!そういうレベルに旨い。

 

さて、ここからもう一つの市場、「Mercado Modelo」へ。この街の数少ない観光地でありながら、スリも多発するという危険地帯だ。

f:id:haruki0091:20171017111358j:plain

雑然とした平屋の建物。

生活用品や野菜、果物、肉に魚と、市民のためのものがほとんどだが、何とここには「シャーマン向けの用品」が数多く売られているというのだ。

これはシャーマンキング全巻所有している私としても看過できない。まぁ、結末に納得いってないが、何となく何とかなったんだろうな、みたいな、ガメラ3的な結末は透けて見えるけどさ……といけない、話が逸れた。

 

市場の入り口に1つ目の通りがそんな感じのものばかりの様だ。

f:id:haruki0091:20171017111511j:plain

入り口の外がこんなで、

 

f:id:haruki0091:20171018110007j:plain

中がこんな感じ。

f:id:haruki0091:20171018110057j:plain

冗談で一つお土産に、友人のM川君辺りに買って行こうかと思ったが、冗談にし切れないレベルのものしか置いてない。もうカオスヘッダーが再び闇落ちするレベルのカオスな状態なので、踏み切れなかった。

f:id:haruki0091:20171018110211j:plain

呪術に使うのか、人形。店によって形状は違うが、色や顔はこんな感じで共通。人型っていうと、使い的なあれか、藁人形的なあれか……お土産に、ならないよなー。

これは……何だろうな……ナイフとかロザリオとか、石で造られた何かから、乾燥したタツノオトシゴ、おそらく瞑想に入るためと思われる、日本で持ってたらブラック寄りのグレーな乾燥した葉っぱとか、もう説明聞いてもどうしようもなさそうなものがほとんど。

店員もほとんど勧めてこない。まぁ、そうだろうな。何勧めていいかわからんもんな。

しかし、何かを大量に仕入れていく人もいれば、用途不明なものを購入している普通の服装の夫婦もいる。なんなんだ、ここは!面白すぎる!

 

地味に中国の開運グッズとか、エジプトっぽいピラミッドの置物、招き猫もあるので、もう何がどこのものかもわからないが、ライトなお土産物もあるんだろうな。

そういえば、クエンカでもだが、地味に招き猫置いてる店が多いんだよなー。変な親近感。

 

f:id:haruki0091:20171018110303j:plain

露店でパイナップルを購入。1ソル。輪切りにされたこれは至る所で売っているが、ジューシーで甘くてうまい!ナイスな軽食だ。

 

次の街へのチケットを購入したり、冷やかしたりで周辺を歩き回り、喉が渇いたので、これまたペルーを中心に南米の定番の飲み物を。

 

f:id:haruki0091:20171018110412j:plain

インカコーラ。2ソル。

インカ帝国の黄金を表しているのか、黄金色で、味は見た目の印象通りエナジードリンク系統だが、そこまでクスリっぽくなく、飲みやすくて癖になる。

ちなみにコカ・コーラ社さんの製品らしい。

公衆トイレ業を営む人も売っているが、そこで買うのは躊躇われたのであった。

 

f:id:haruki0091:20171018110503j:plain

再び市場近くを歩いていたら、子犬を売ってる大人たちが。ウサギや小鳥も売ってたし、何でも売ってるな、南米のメルカドは。ウドの街みたいだな。

 

メルカドの食堂は17時前には閉まってしまう。腹も減ってないし、宿の方に向かおう。

やはり南米の食堂は昼がメインらしく、街の店も名物食えそうなところは結構閉まっている。仕方ないな、今日もお茶を濁そう。

 

明日こそは当初の目的を果たそうと思う。

 

 

古代の夢が、我を呼ぶ!