新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百九十三話 たったひとつのEのために / 足元がグラつくときにはもう飛べ飛べ飛べ飛べ!

出立98日目(通算348日目)エクアドル24日目 ガラパゴス14日目 サンクリストバル島4日目

 

 

さて、船で行くツアーということで、この日は酔い止めの薬服用。そのためにパンひとつ平らげた。これが功を奏すればいいが。

 

7時半にツアー会社に行ったが、シャッターが下りていて、焦る。おいおい、この時間って言われたんですけど?とウロウロしている内に、無事に人が来て、滞りなく出発。

 

今回は6人でのツアーだ。アメリカ、カナダ、UKで、全員英語圏で気が楽。

妹が日本に留学中な女の子もいて、私の出身県のことも知っていた。観光で行ったことがある人が多いのも特徴か。皆親しみやすくていい雰囲気だ。

 

そして、4人がクルーズ船使ってのツアーからの客らしい。スタンダードな方法での観光だ。今思うと、内容をもう少し詳しく聞いておけばよかったなぁ。

 

ダーウィンベイを見てから「Isla Rojos」に向かい、ビーチに寄って帰ってくるという内容で、80ドル。

昨日までの晴れ空が嘘のように曇りで、気温がイマイチ。ガラパゴスでは天気運だけ持っていなかったか。

 

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先日陸側から寄ったダーウィンベイも、海側から寄ると意外に鳥類が多くいることに気付く。

お馴染みペリカンアオアシカツオドリ

 

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この黒いのは何だろうな。カモメ的なヤツだろうか。

海面にはアシカやウミガメなどが見えた。この辺はコンスタントに居るね。

 

そして「Isla Rojos」に上陸。大変に小さい島だが、陸から離れているというその一点でか、鳥たちの楽園になっている。ついでに言うと、ビーチサンダルでは厳しい足場だ。

 

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つっといてトカゲから。ガラパゴスならではの奴らしい。

なるほど、サンタクルス島で見たものとは少し違う気がする。体の上下動もしてないし。

 

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お、来ました!本日のメイン、グンカンドリ!

雄のお腹が赤いのが特徴のアレだ。右のは雛の様だが、体の大きさは既に大人並みだ。

 

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おっと、つがい発見。左上はこれも雛だね。胸が白いのが雌だ。

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こちらはメスが羽を広げている。卵が下にあるとか。1度に1個だけ卵を産むらしい。哺乳類みたいだな。

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雌のアップ。ここまで近づける。卵を温めているんだろう。特に威嚇もしてこない。 

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おっと、出ました、求愛のポーズ!

独身の雄がみせるポーズで、特徴的な鳴き声を上げて開始するため、ガイドが「お、始めるかもしれないぞ!」と辺りを探す。ちなみに、発情状態じゃないと、本当に赤い面積が小さくなっている。まぁ、人間も同じような……なんでもない。

ちなみに、膨らませた状態で飛んでいる奴もいる。露出狂みたいな奴だな。

 

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そしてまたまた来ました、アオアシカツオドリ

初回のツアーでも遠目に見たが、相当近場で見ることができた。

こちらはメス。目が大きめで、足のブルーをはじめ、全体的に色が淡い。

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おお、羽を広げた!当然逃げるが、思ったよりも近づける点が、さすがアホウドリ系。

まぁ、この2種類見るのが今回のツアーの目的ですからね、それくらいできないと。

 

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アシカの親子。当然、ここにもアシカの楽園がある。

生まれて3日程とのことで、よく見るとへその緒がまだついていた。切なそうに鳴く。

アメリカンが近づいたら、メスが威嚇した。まぁそれはそうだな。人間の母親だって攻撃的になるんだから。ガイドからは、2mの距離を保てばだ丈夫、という注意が。

 

そして右上に見えるのがシーライオン岩で、ここもダイブスポットとして有名。まぁ、僕はライセンスないんでね、どこかで取ったらまた来たいですね。

 

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こちらはアオアシ~さんの雛。なんと、雛は足が青くない!年齢を重ねると青くなるという。そして、親以上に警戒心がないのか、好奇心が強いのか、更に近くまで寄れる。

 

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こちらはつがい。左が雄で、右が雌。先ほどの記載はこれを見ればわかるかもしれない。

何とメスの足元には生まれたての雛がいた。それでも2mくらいまで接近できるんだから、本当に観光客に優しい鳥だ。

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雄のアップ。若干凛々しい?

 

 

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こちらはグンカンドリの親子。左が雛で、母親がエサを取ってきたところだ。

子どもは早くくれとねだるが、どうやらエサを上げるタイミングに他の奴にかっさらわれる危険があるらしく、母親は周囲を警戒し、他のグンカンドリが姿を消してからあげるらしい。勉強になるね。

 

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アシカのコロニーがあった。

もう本当に獣臭くて、養豚場を少し薄めた感じ。思わず「臭っ!」って言っちゃうレベル。

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ここから船乗るぞゾーンにアシカが寝ており、ガイドが追い払う。それを追うアメリカン。

子連れは威嚇するも、子どもが逃げればさっさとどく。血気盛んな雄は反抗的だ。

 

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お、ここにもアオアシ。これはメスかな。逃げるアシカに動じることなく、その様を見続ける、ある意味超然とした態度(上の写真でも、中央右に写ってるよ!)。ここまで来ると、もうなんか貫禄だ。つ~かかわいいよね、ほんと。f:id:haruki0091:20171009231123j:plain

一際大きなアシカが現われた。アルファ雄、いわゆる群れのボスと思われる。

なんか迫力が一頭だけ違う。ほとんど怪獣というか、こいつは「Sea Lion」と言われても納得できる。

 

この後はダイビングタイム。当然、写真はないww

今回は小さいエイやウミガメ、キレイな魚の群れや、当然泳ぐアシカにも遭遇。

若い個体だったのだろう。好奇心が強く、すぐ寄って来て近くをすり抜けていく。

ガイドによると、自撮り棒などを近づけすぎると噛み付いたりもあるそうだ。曰く、槍とかと間違えて。狩りされないための防衛本能なんだね。

 

太陽がないためか、案の定寒く、にしてはウェットスーツ着てない奴もいたし、何なんだろう、って感じだ。

ツアー最高齢の、おそらく70歳オーバーのおばあちゃんがいたが、彼女も浮き輪と救命具ありとはいえ参加していたのが印象的。まぁ、ツアーに一人で来るくらいだから、アクティブなのは当たり前だろうが、彼女はかなり親切で、心が安らいだ。

 

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昼食は魚ご飯にサラダ盛り放題。今日は風がなくて海が穏やかだったこともあり、懸念は取り越し苦労で終わって飯がモリモリ食える。

 

そしてビーチへ。

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寒いのだが、時折顔を出す気まぐれな太陽が、ビーチで横になっている体を容赦なく焼き、思わず体を起こしてしまう。

シュノーケル道具を持ってきたので、泳いでみるが、そうすると寒い。まぁ、先程見られなかった魚も見られたので、万々歳かな。

 

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ガイドさんが撮ってくれたが、そんなことしてたのか、ドイツ人。

何枚も撮ってあったが、こちらの動きをトレースされていた。

 

こうして13時過ぎにツアーは終了。

ガイドに明日は別のツアーにと誘われたが、まぁ、天気次第だよねww

最終日だからのんびり過ごすのもいい気がするし。

 

夕飯はこれまた市場がやっていないので、野菜でラーメン定食だ。

 

いよいよフィナーレとなるガラパゴス編。最終日はどうなるのか、待て次回!

 

命の神秘が、我を呼ぶ!