第二百八十四話 たったひとつのEのために / 非日常の日常日
出立86日目(通算336日目)エクアドル12日目 ガラパゴス2日目 サンタクルス島2日目
快眠で目が覚め、朝食付きのため、いただくために屋上へ上がる。
揃うのを待っていたら、おこぼれ狙いか、フィンチさんが来訪。どうでもいいが、こいつら距離感が近い。まぁ、確かに、何もしないし出来ないわけだが、こう寄ってこられると可愛くて仕方がない。
おお、豪華!クロワッサンもサクサクだし、いうことない。最近甘いものがおいしいのだけれど、再びラブハンドル増加の予感が……。果物とかが付いていない辺り、やはりこの島では高いのだろう。
今日は特に予定はないので、取りあえず街へ。日帰り可能なツアーを探すためだ。
学校では行事だろうか、練習だろうか。何かやっていた。当たり前だが、普通に学校があり、通う生徒がいるのだ。この島での生活か。物価はともかく、島の外に出たらあんなに特殊な動物たちがいたということにも、驚くんだろうな、逆の意味で。
ゾウガメの像。観光地化しているからか、あるいはエクアドルのモニュメント大好き!な風潮のせいなのか、妙ちくりんなものも多いので、それも紹介していこう。
亀の甲羅の小屋?用途は不明。
蛇?龍?わけわからない。
チャールズ・ダーウィン研究所に向かう道にはTシャツショップ。デザインセンスは抜群だが、値段がオタバロで見た時の3倍くらいする。陸に戻ってからにしようか。
魚の市場へ。今日はアシカも参戦!数でものを言わせるペリカンに対して、デカい図体と愛嬌で漁師の横をキープ。まぁ、ペリカンさんは恐竜の一種だけあって目がマジで怖いからな。
ウミイグアナも参戦!って、あなた魚食べないんじゃなかったっけ?
昼飯は4.5ドルのとこで。
スープが魚を選べたのでそうすると、マグロの竜田揚げみたいのが入っていた。
メインは豚にしたが、メインも魚にしていたら、やっぱり竜田揚げだったんだろうか。
ここは中華のレストランでもあるのだが、食べるんだったら、グアヤキルでにしたいね。
夜を考えると、昼は肉にしたいところだ。三枚肉を挙げた感じ。悪くはない。
チャールズ・ダーウィン研究所にはビーチも隣接しており、ちょっとした海水浴が楽しめる。ちょっと水は冷たいけど、透明度はスゴイ。歩けば逃げていく魚が見えるし、じっとしていると寄って来る。海まで楽しいとは!
鳥さん。目つき鋭いね。
海を泳ぐウミイグアナ発見!でも見られたのはコイツだけ。静かな海岸より町中の方でたくさん見るってのは、一体どういうわけだ?
チャールズ・ダーウィン研究所に再び。余裕があるので、細かいのにも気が付く。
トカゲかヤモリか。素早く動き、止まったら体を上下に動かしている。昨日は気が付かなかったが、こいつら至る所に居やがるぜ!
そしてリクイグアナ。黄色い。スゲー黄色い。
たぶん誰も知らないと思うが、ファミコンソフト『デブラスの逆襲』のゲーム画面上のデブラスが本当こんな感じ。思い出すなー。死んだと思ったら腹から2匹出て増えやがった……。
今日は亀たちの食事の風景にも出会う。こいつこの後ゲップしましたからね。
こちらもモシャモシャと食べる。確かに甲羅によって食べる草の位置が違うようだ。楽しいね!
若いこの子はフェンスのギリギリまで来ていた。近寄ると少しビビる。しかしトロい。こりゃあ乱獲されるわけだ。
飲み食いをあまりしなくても長生きするため、大航海時代には食料やらとして、連れ去られたという。本当にヨーロッパ人は碌なことしてないな、あの時代。
仲良くお昼寝。
こちらの施設もシエスタの習慣に漏れず、12時~14時半は休憩時間。だが別に入ること自体はでき、ジョージとかには遭えないが、ツアーの客などもいないので、静かで、のんびり観察するには向いている。心なしか亀たちものびのびしている。
いいなぁ、こうやってぼーっと観察できるなんて、15日も余裕なければできないよなぁ。
ツアー漬けだといろいろ見れてもゆとりがないからね。
スズメやハトよりも接近しやすいな、こいつら。
夕飯は、昨日のマグロが少し余っていたにもかかわらず、また買っちゃった。
お腹のいいところだったから。そして昨日のはスープに。スープの旨さに自分の才能を恐れたね!
具は玉ねぎとピーマンとバナナ。八百屋の兄ちゃんが少しまけてくれたので、1ドル以下で買えた。種類少ないけど、結構安く手に入るね。
しかしマグロだけで腹を満たすなど、なかなか経験できないことだ。さすがに飽きるかな、と思ったが、2kg食いつくすレベルであった。いやー800gのステーキ食うヤツおかしいと思ったが、イケるものかもしれないな。
さて、明日はツアーに申し込んだので、また新しい動物たちの出会えるはずだ。楽しみだね。
命の神秘が、我を呼ぶ!