新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百八十三話 たったひとつのEのために / ハローダーウィン!

出立85日目(通算335日目)エクアドル11日目 グアヤキル3日目~ガラパゴス1日目 サンタクルス島 1日目

 

 

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10:40のフライトだが、宿を出たのが8:20で、若干焦る。国内移動だが、それ以上にいろいろ厳しいと聞いていたからだ。

 

乗り込むお母さんにお願いして、乗せてもらう手を今回も使う。

行きにおっちゃんに聞いていたところで降りたら、空港じゃなかった。やはり駅名は信じていいんだな……。

 

さて、これから向かうのは、上記の通り「ガラパゴス諸島」。ダーウィンが「種の起源」を書くに至る、大きな要因になったと言われる島だ。

その独自の生態系を守るために、色々と通過儀礼がある。

オンラインチェックインを済ませた後、トラベラーズチェックの購入が必要。結構並んで、からの購入。10ドルと聞いていたが、20ドルに上がっていた。

ちなみに、ここに記載する関係で、帰りの航空チケットも必要。まぁ、これは普通、往復で買ってるか。合計39,000円ちょっとで買ったが、別の人が8月に調べた時は30,000円くらいだったといっていたので、時期での違いは結構ありそう。

 

それから荷物の検査。生態系を守るため、野菜や果物の持ち込みは禁止。

幸いここでもひかっかることなく通過できたが、没収されたり検められたりしていた人もいるので、ちゃんとしよう。

 

そして機内で配られる入国カードならぬ入島カードには、72時間以内に動物に触ったかという項目も。めっちゃ虫に噛まれまくったんですけど大丈夫ですかね。

そもそも動物には触っちゃいけないことになっているが、徹底しているのである。

 

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機内から見えてきた島。諸島と言うだけあり、多くの島がある。というか、海がめっちゃキレイ。

 

空港ではピックアップの前に、K9(犬ね)が荷物をクンクン。荷物の上を歩いていく様が面白いが、犬アレルギーとかあったら大丈夫なんだろうか。

 

そしてここで入島料100ドルを納める。

島の保全のためですからね。仕方ありません。カード決済できるか不明なので、現金は多めに持って行きましょう。

 

こうしてようやく島に入ったら、降り立つ空港のある島には何もないので、ここからバスとフェリーとバスを乗り継いでサンタクルス島のプエルト・アヨラという街に向かう。

ツアーで申し込んでいるとどうなるのかわからないが、今回私は何もしていないで、このルート。合計1時間ちょっとの意どうかな。船と後者のバスで合計3ドル支払う。

 

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プエルト・アヨラの街は意外と普通の見た目だが、決定的に違うことは物価が高い。

もう0.3ドルって書かれたお菓子が1ドルで売られているレベル。

 

お昼に入った定食屋。Armuerzoで4ドル。平均4.5ドル。

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スープがエビでいい感じだが、この後のメインはご飯多めで都に肉とバナナフリットが1つ、ちょっと乗ってる感じ。4.5ならもう少しいいかもしれないが、波乱の幕開けを感じさせる。もちろん観光客向けのレストランは言うに及ばず。

もうこれは、日本だと思って行動することにしよう。

 

腹ごしらえを終え、散策へ出る。

 

チャールズ・ダーウィンな1835年に、英国海軍の測量船ビーグル号でこの島に上陸。南半球を動植物と地質調査の目的で従事しており、後者の目的で島に着いたのだが、その独特の生態系や島ごとに大きく異なる生物の様相に目を見張り、そちらにシフトしていったという。

後に自然選択説を体系づけ、「種の起源」の発行に至ったという。1978年にユネスコ世界遺産に、2001年には海にまで範囲が広がったが、2007年には危機遺産に指定されるに至っている。

 

ガラパゴス携帯持ってきて「ガラパゴス諸島ガラパゴス携帯!」って……なんでもない。

 

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漁港によると、巨大なペリカンが。魚を狙いに来るらしい。

 

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こんな感じで魚やエビが。ここで夕飯のお買い物をしましたぞ!

 

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一旦宿に帰ろうと思ったら、道端に海イグアナ。その辺のアスファルトに突然海イグアナ。

スゲー。超スゲー。

 

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ダーウィンの胸像は、街中至る所で見る。

 

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歩いていけるところにあるのが、こちらの「チャールズ・ダーウィン研究所」ゾウガメを中心に、動物が観察できる。しかも無料。

 

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ダーウィン・フィンチ」という、自然選択説を強く裏付ける鳥も多くいるらしい。身内の生物研究者からよく見て来い、と言われたのだが、どれがソレかわからないので、多分これかな的なものはジャンジャン乗せていく。

 

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これは違うかな?人懐っこいというか、チチチチ鳴いて、ガンガン人のそばに寄ってくる。f:id:haruki0091:20170927000231j:plain

似た種類にもかかわらず、エサを木の実にするか、虫にするか等で、くちばしなどの構造が大きく異なって進化しているのだという。大きさはスズメより一回り小さいのが多く、園内を回っていると多く見かける。

 

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園内はパネルでの説明が多く、あり、気分を書き立てる。英語表記もあるので、安心だ。

 

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ハイ来ましたゾウガメ!で、デカい!のっそりとゆっくり移動していく様は堂々たるものだ。

 

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ここではゾウガメの保護、生育、観察を行うことがメインとなっており、島ごと、年齢ごとに分けて飼育、観察している。甲羅の形状、大きさの違いで大変わかりやすい。

 

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水浴びゾウガメ。やはり大きい方が面白い。というか、普通の亀サイズからここまで大きくなるってのがすご過ぎる。

 

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2012年に急逝されたロンサム・ジョージ先輩の剥製。厳重管理で、2分間しかいられない。ウルトラマンレオの地球滞在可能時間よりも短いタイムだ。自撮り熱が白熱する一同。いるのか、自撮り。

ピンタ島のゾウガメだからピンタゾウガメなんだね。

そして「ジョージが帰って来た!」という記載に、「戦士たちが帰って来たぞーっ!」というのを思い出した。祟り神にならなくてよかったな、ジョージ。

 

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これは先ほどと違う種のゾウガメ。身内のもの曰く「甲羅が鞍型とドーム型の亀がおり、前者は地面の草を食べ、後者は高いところに映える草を食べるようになった」のだという。隠しまで形状が異なることを考えると、そこの草木の生態によるところが大きいのだろう。

実際、この施設ではゾウガメの保護のために、草木の研究・保護も行われている様だ。

 

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ロンサム・おっさん。

 

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帰り道で木に止まっている、割とデカい鳥。高さ40cmはあろうか。見たことのない生物ばかりいて、ちょっとどうしていいかわからないです。

 

ドミは2人部屋なのだが、宿に戻ると、イタリア人が帰っていた。彼も同じ様にバックパッカーしている様だ。

夕食をドイツ人の女の子と作っている隣で、私も作業に入る。

 

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ハイ、マグロ。市場で買ったやつですね。1キロ3ドルという、訳の分からん安さで、どうやらこっちの人は赤身食べないかららしいのだが、買ってきた。

量が多いとか以前に、マグロなんて捌いたことないので、さっぱりやり方がわからない。クックパッドとかにも載ってるか怪しいので、取りあえず三枚おろしの基本でやってみた。あとネギトロもした。

みんな知ってるか?ネギトロってねぎ入ってるからじゃなくて、皮からこそぐ作業=ねぐから、ネギトロなんだぜ。ぐっへっへ。

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はいドーン!スゲー量だな、おい。

イタリア&ドイツ勢も、調理の様は興味津々。

「どうやって食べるの?」「生や。日本人は生で食うんや」「マジかコイツ」ということで、最初は半分くらい焼こうと思ったけど、何となくきれいに切れるコツが見えたので、後半はこの右側の感じに。部位的に赤身だね。

そして醤油はグアヤキルで購入。3ドルちょっとです。アメリカ製でした。

 

ガラパゴスでも帰るけど、倍くらいする。ちなみにビールの大ビンも、普通は1.5ドル、ここだと3.5ドル。輸送料だね、仕方ないね。

前述の二人は野菜のパスタだったが、この島では野菜の方が高い。ぶよぶよのアボカドとか、大丈夫なのか、って野菜が多い。

 

そして当然のようにうまい。まぁ、高級店のそれとは比べるべくもないだろうが、こんなにたくさん食べれることなんて、そうそうない。もう毎日これでもいいくらいの気持ちだ。

ちなみに、市場は夕方17時半以降の方がたくさん揃ってるぞ!

 

わさびがほしいところだったが、我に勝算あり!唐辛子で食うところもあることを考えて、メキシコスパイスとのコラボレーション。ベストマッチ!!

 

イタリア人とドイツ人と食卓を共にしたが、トライした彼らのリアクションは「食えるけどそんな食べなくてもいいかな」というところ。イタリア男子は肉っ気がほしいのか、トライを重ねた。2人とも「柔らかいね」というよくわからん感想がまず来た。そうか、そうくるか。

 

だがいいぞ、その意気だ!これは俺たちが食うやつだから、そのままでいてくれ!このまま安い状態をキープし続けたいんや!カリフォルニアロールで満足し続けろ(いい人達なので、恨みはみじんもない)!

食生活においては、われわれもガラパゴス進化してきたわけだが、そんなところで繋がりを感じてみたり。毎日マグロ食おうかな。ジラかよ!

 

こんな感じで充実したスタートを切ったガラパゴス編。

航空券の安い時期を探したら、うっかり15日も滞在することになったので、のんびりツアーとかも探してステイしていこう。当面は食事の問題だな。

 

 命の神秘が、我を呼ぶ!