新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百七十七話 たったひとつのEのために / 伝説は塗り替えるもの

出立78日目(通算328日目)エクアドル4日目 キト2日目

 

 

 

明け方に花火なのか何なのか、散発的に聞こえたが、取り立てて祭りの様子もないようだ。f:id:haruki0091:20170920081814j:plain

と思っていたら、独立記念広場でデモなのか何なのかが行われていた。目の前の建物は大統領府だ。暴徒化しそうな様子もないが、目的があるし先を急ぐ。

 

さて、今日はキトの郊外に出掛けようと思う。

 

エクアドルとは、赤道を意味しており、この国のアイデンティティともいえる。

キトから22km北のサン・アントニオ村に記念碑があるというから、行かない手はないだろう。

 

旧市街からだと独立記念広場東の角を、南東に下っていくと見える「La Marin Central」からが近いだろう。手前から3番目のターミナルがそれだが、1個前の始発でかなり人が乗ってくるため、循環バスの強みを生かし、手前から2番目から乗っていくとガラガラで座れる。

 

これで終点「La Ofelia」まで乗り、二つ向こうの乗り場から「Mitad del Mundo」まで乗り継ぐ。0.25+0.15ドルで、1時間ほどで到着する。

 

入るだけと色々な施設利用ができるのと2種類のチケットがあり、前者が3.5ドル、後者が7.5ドルだ。

プラネタリウムとか、赤道に纏わるミュージアムとか何とからしく、博物館系はいいか、と入場だけにする。

 

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彼方に見えるのが赤道記念碑。そこに至るまでの胸像は何なのか、詳しくは知らない。

 

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エクアドルの都市の他、世界各国の首都の方角と距離が。

無論、東京方面には三連休の終わりを叫んでおいた。

 

パビリオンが無数にあり、基本的にフルプライスでないと利用できないが、エクアドルのところはいけた。

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遺跡から発掘されたものを、こんな感じのARで見せてくれ、音声で説明が入る。面白い。

 

さて、多くの人がするように、私も赤道の線を跨いで写真を撮る。

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元気玉のイメージですね。

 

ここから少し行ったところに台に打ち込まれた釘と、卵が置いてある。

赤道直下は重力が下に働くので、いともたやすく卵が釘の頭(先じゃないよ)に乗るというのだ。

 

しかし私の前にやっていた女の子は全く乗らず、あきらめて去っていった。ここは私がやるしかあるまい!f:id:haruki0091:20170920082153j:plain

と席に座ったかと思うと、シャリバンの赤射と同じくらいのスピードで終了。なんてこった!また俺の新しい伝説が刻まれちまったぜ!!

 

この施設、博物館等の堅い物ばかりではない。

私の買ったチケットは「入村用」とされており、どういうことかと思えば、土産物の他、クラフトビールが飲める場所まであった。よっしゃやんぞ!

 

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飲み比べセット、7ドル。

本来は真ん中に赤が来るが、現在ないため、残り2種類からもう一杯どうぞ形式になっている。

 

薄いかと思ったらそんなことはなく、白はフレッシュな酸味でのど越し良く、黒はほんのりと甘くコーヒーの様なコクがある一品だった。

 

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赤道を眺めながらのビールうまし!

 製造もここでやっているというから、まさしく赤道ビール!お越しの際はぜひお試しください。

 

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村内至る所にあるハチドリのベンチは、全て柄が違い、街並みや夕焼け、自然の景色など見ているだけで楽しめる。

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利口なシベリアンハスキー

f:id:haruki0091:20170920082441j:plainリャマなんかもいる。こいつは他の奴の知りの匂いを嗅ぎたがるアナリストだ。

 

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各所にあるトイレのマークも、エクアドルの民族だろうか、それぞれの衣装を着たものが採用されていて芸が細かい。

 

他にもカフェやレストランもあるので、フルチケットなら1日過ごせるかもしれない。まぁ、僕は十分満足したので。

 

ここで皆さんにお知らせがございます。

 

実はですね、先程の赤道の線、実際は赤道の上を通ってないことが何年か前に発覚しました。

 

つまり、さっきの写真、別に赤道跨いでいません。ただ理由もなく引かれた線の上でドラゴンボールごっこしてるアホなおっさんが女学生に頼んで撮ってもらっただけの写真だったのです。

 

観測技術の発展で明らかになったというが、あそこまで大々的にやっちまったら、引くに引けないよな!もう周辺施設充実させるしかないのも頷ける。

 

この施設から少し行ったところに、赤道博物館「Museo Intinan」があり、観測の結果正しいとされた位置に別の施設がつくられているのだ。

 

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どういう意図なのか、民族間溢れる外観だ。

4ドルでガイド付き。英語のが始まるまでしばらく待って出発。ニューヨーカーと一緒になる。ガイドさんが日本語をちょいちょい挟んでくるところを見ると、結構日本人も来るんだろうな。

 

f:id:haruki0091:20170920082723j:plainはい、今度こその赤道上でございます!ポーズ考えるの面倒だよね!毎回割りと周囲にウケるけど!(自慢)

 

ここでも卵チャレンジをするが、全くうまくいかない。というか、さっきのだって別に赤道上じゃないからね。

他にも、移動式の流しを利用して、赤道の南北で渦のでき方が違い、赤道上打倒図が出来ずに水が落ちる様を見せてくれる。

 

コリオリの力が働いているらしいんだが、一説によると台風並みの大きさじゃないと関係ないというので、これはトリックに過ぎない、という人もいるとか。

まぁ、私のうっすらとした知識でも、デカいものの見た目上の動きの説明だったよな、という感じなので、そんな気もする。コリオリの力といえば、アンデレス・ホリゾントだね!

 

そしてエクアドルの民族の風習やアマゾンの話も。

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これなんかは敵対部族の首をはねて骸骨を取り出し、乾燥させて魔除けにしていたものというホラーなもの。背景の工程説明のイラストもグロい。

 

そして最後にパスポートに赤道到達記念スタンプを押してくれるわけだが、このとき、卵を立てられた人には、その証が与えられる。

「ほしかったら立ててきんしゃい!」というお姉さんの言葉に、もう一度戻る私。

 

f:id:haruki0091:20170920082859j:plainこれでいいんでしょ!

 

こうしてもらったスタンプとカードがこちら。

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皆も、行くときはパスポート持参だぜ!

ここもアクティビティ?があって結構楽しかった。人数が少ないと尚良しだね。

 

ここで皆さんにお知らせがございます。

実はですね、GPSとかの発展で、ここも赤道上ではないことがわかってしまったんです。

 

つまりさっきの渦がどうとか、卵がどうとか、もう完全に関係ない。だって私のやった方の卵なんか、最終的に釘の頭の隅っこにチョンと乗っているだけ。スゲー微妙なバランスで立ってるだけだったもん。

 

そういうわけで、ここからさらに北のレストラン「EL DORADO」さんの敷地内に、本物の赤道の線が。

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入場料2ドル。

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アプリでもバッチリ000、オーズだね!

 

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というわけで、赤道上で四股踏んじゃった!今の私は世界の中心ですが、皆さんは北半球の私と南半球の私、どちらが好きですか?

 

こうして、真実に近づくほど人が減るという、なんかわかったようなわからんような実態を目にしつつ、キトの街へ帰る。しかし全体的にこの一連の流れも含め、かなり楽しめること請け合いだ。何だかんだで1日楽しめたし。っていうか今日は自分の写真ばっかでインスタ女子みたいだな。

 

昼夜兼用の食事。17時過ぎでもう安い店は店仕舞いをはじめ、私が最後の客だった。

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スープには米と鶏肉が入っていたので、メインの肉が小さいのもまぁ、仕方ないかな感。2.5ドル。安いんだが、コロンビアに比べると食べ物については物価が2倍くらいのイメージだ。バスはその分スゲー安いけど。

 

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宿からサンフランシスコ広場をパシャリ。

本当に19時前後で人通りがなくなる。工事のせいもあるかもだけど、私はもう出歩きません。

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 パネシージョの丘リベンジ。

 

つーか、よく考えてみると、今日赤道周りの施設行くときに北上したってことは、

昨日のうちに赤道跨いで南半球入っていたんだよね。

……ま、まぁ、いいか。

 

さて、明日は新市街の方に行くぜ!

 

聖なる泉が、我を呼ぶ!