新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百七十六話 たったひとつのEのために / こ怖良い街!?

出立77日目(通算327日目)エクアドル3日目 オタバロ3日目~キト1日目

 

 

朝食の調達も兼ねて、散歩に出かけた。

 

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昨日の喧騒が嘘のようにしっかりと街は片付いており、日曜日ということもあってシャッターが閉じたまま。中央の市場ではすでに出店の準備が始まっていた。

 

パン屋で二つほど購入し、宿に戻るところで、妙なものを発見。

 

f:id:haruki0091:20170918232020j:plain十字架はわかるが……鳥?

そう言えばオタバロの全景を見ていないな、と登ってみることにする。

 

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地図上では「Virgen de la gruta」となっている。

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眺めもいい。

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鳥は何かの資料館の様だが、まだ、なのか今日は、なのか、やっていなかった。それにしても南米人、鳥好きだな。まぁ、胃袋でも感じまくってるしな。

 

宿に戻って食堂に入ると、既に多くの旅人たちが食事を摂っていた。キトから来たもの、コロンビアから来たもの、様々で、土地柄もあってか自然系の話が多くなった。まぁ、長くなってくると教会とか見てもあまり感じなくなってしまうからなぁ。

「なんか似たようなの見たなぁ……」って。そこいくと自然は飽きない。前のバイト先のお母さんが「結局最終的に自然とか動物ものの番組しか見なくなる」と、これはテレビについてだがおっしゃっており、大変よくわかることだ。

 

さて、荷物をパッキングして、町唯一のバスターミナルへ向かう。

付いてすぐに出るところだったらしく、出発。11時過ぎ。車内で料金を支払う。2.5ドル。

車内では映画が流れ、ウトウトするうちに2時間ちょっとでキトの北・カルセンバスターミナルに到着する。

 

ここから旧市街の宿を目指す。詳細は他の人のブログに譲るが、路線バスで「Terminal norute(La Y)」を目指し(La Yだけだと混乱するので、前者で聞いた方がいいと思う)、そこからトローリーバス(トランスミレニオと同じ、専用レーンを走る長めのバス)に乗り換えて「Santo Domingo」まで。1時間くらいで0.25ドルだ。

 

泥棒宿の愛称でおなじみのサクレという宿へ。ボロイけど安く、サンフランシスコ広場の目の前という好立地もあって旅人に人気。泥棒宿とは、しばらく前に盗難が相次いだために着いた名前だが、今は宿泊者以外の出入りはなさそうで、比較的静かだ。もちろん、自前の南京錠は使用したが。

 

さて、まだ15時前。観光を始めよう。

 

キトはユネスコをして「人類の文化遺産」と言わしめた街で、アンデスの山々に囲まれた標高2850m、400年前の植民地時代の建物が今も残る古都だ。かつてはインカ帝国北の都として栄えた歴史を持つ、エクアドルの首都にして人口第二位の都市だ。

そしてそれだけではなく、多くの犯罪(スリ、強盗、殺人)が起きるクライムシティでもある。

 

本日は宿のある旧市街を見て行こう。

旧市街は1978年にユネスコ世界遺産に登録されている。

 

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宿のすぐ横、サンフランシスコ広場に佇む「Iglesia y Convento de San Francisco」。

アンデスのエル・エスコリアル宮殿」とも呼ばれ、スペイン征服後まもなく、1535年に建立された南米一古い歴史を持つ教会で、70年以上の歳月を費やして造られたという。

 

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中は撮影禁止とされているが、バンバンみんな撮っており、丁度いた日本語ガイドのひともフラッシュたかなきゃOKと言っていたので撮影。

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それにしても派手派手。エルドラドも真っ青のゴールド感。

 

ついでにガイドを盗み聞き。

スペインの指示で現地の人間が作っていた様だが、見たことのないブドウの細工は下手だったり、イエスの像を後ろから稼働できるようにして神を信じさせたりと、古い故にいろいろあるようだ。

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中でもこちらの入り口天井の装飾。アダムとイブの楽園追放物語だが、太陽の細工が実はインカの神を表しており、原住民は最初、教会に通うふりをして自分たちの神に祈っていたのだという。

侵略されてすぐに神を切り替えたわけではないことがわかる、貴重な資料だ。

 

そっと日本人の群れに別れを告げ、様々な教会を眺めつつPlaza Grandeへ。

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独立広場の名を持つこちらの中央には、写真のような独立記念碑や、大統領府がある。

ライオンに鷹にと勇ましい。

 

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カテドラル前では演説が行われているのか、人だかりと歓声が上がっている。

 

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そこから坂を上った先のバシリカを目指す。

日曜日ということもあって多くの店はシャッターが下り、曇りのためか街の雰囲気も暗いイメージだが、警官が所々におり、大通りを歩いている限り、治安の悪い街というイメージは湧かない。

 

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「Basilica del Sagrado Voto Nacional」は坂の上に建つ、町で一番大きな教会だ。

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中に入るには2ドル必要。

 

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こんな感じ。

 

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奥にはこういうのもあり、中に入らないとみられないわけだが、正直微妙かな。

 

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外壁の中央部分、付きだしたものをご覧いただきたい。ゾウガメやイグアナなど、ガラパゴスの動物でも模したのではと思われる彫刻が突き出ている。

反対側も同様で、狼?とかバク?とかが並んでいた。一体どういうチョイスなんだろうか。

 

教会上部に登ることもでき、これも別途2ドル。個人的にはこっちがおすすめ。

 

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この急な階段を上った(降りている写真だが)先に見えるのがこちらの景色。

 

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二つの塔越しの街の象徴「パネージョの丘」。周囲には近代的な街並みと山々が見える。

何故かシャッター押してを頼まれまくる今日の私です。

この塔の左側にも上ることができる。

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塔越しの街並み。遠くに山も望め、キトの街が盆地にあることが確認できる。

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反対側を眺める。

向かって右が旧市街で、多くの教会などが見える。左側が新市街だ。

 

教会を降りて、宿に行くためにトローリーバスを降り立ったサンドミンゴ広場へ。

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教会は入ることができなかったが、これも立派なつくりだ。

 

等とやっているうちに日が傾いてきた。治安のことを考えて夜の出歩きは避けたかったので、食事を考える。しかし、日曜日ということもあり、いい店が見つからない。

仕方なしに買い出しと、途中で物売りから買ったもので、宿で済ませることにした。

 

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右がインドオヤジから買ったサモサ3つで1ドル。懐かしさで購入。「エンパナーダ インディオ」と記述されており、確かにな、と納得。

右は砂肝を芋に乗せたもの。これも1ドル。砂肝の久しぶりの食感に、帰国後に焼鳥屋へ行くことを決意。それにしても、個室だと散らかるなぁ……

 

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夜のパネージョの丘。うちの子だとこれが限界かな。サンフランシスコ広場も見れ、治安が悪い夜に出掛けなくていいのが大変にありがたい宿である。

 

明日はエクアドルの名前の由来に迫りたい。

 

レッドラインが、我を呼ぶ!