新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百七十二話 Cの時代の愛 / あなた色に染めて色の街

出立71~2日目(通算321~22日目)コロンビア19~20日目 カリ3日目~ポパヤン1~2日目

 

 

宿の食事はパン、シリアル、フルーツ、コーヒーなんかを好きに取れという感じなので、ここぞとばかりにフルーツを食って栄養補給だ。

 

さて、カリはすることもないので脱出だ。来るときに運転手の情けに甘えた区間は歩き、まぁ、それでも3kmくらいなので、荷物は重いが何とか駅までたどり着いた。

サレントで買った5Lの水のボトルが多少軽くなったのもよかったかな。

 

バスを待っていたらチョコレート売りのお姉さんがボトルに水を入れてくれと言うので、これ幸いと注ぐ。お礼にチョコレートをくれた。一石二鳥や。ちなみに彼女のようにお菓子やたばこやらを売りにバスに乗る人も結構多く、ボゴタでもよく見たし、都市間の移動のバスでも乗り込んでくる。まぁ、メキシコとかでもあったし、中南米の文化なんだろう。

 

ここからバスで来た時と同じ駅で降り、歩いていく。迷わなかった分、近く感じる。

 

インフォメーションセンターにはなぜか制服警官がいるところに闇を感じるが、彼に聞いてチケット売り場へ。

バスターミナルの2階で「ポパヤン」行を購入、27,000ペソ。

 

12:15発のミニバンということで、30分ちょっと待ち、出発。

サレントからの道に比べて山道は少なく、すぐに眠りに落ちた。ので、休憩があったかわからないが、3時間ちょっとでポパヤンの街に。チェックインを済ませてもまだ3時半。少し観光に出よう。

 

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ポパヤンの街はカウカ県に位置する、高地にある都市。そのため、朝晩は多少冷え込む。観光は旧市街に固まっており、ここだけならすぐに歩いて回れる。

ご覧のように白い。どうやら環境条例みたいなもので白に統一しているらしく、おかげで街並みは美しい。

 

しかし、町中に信号がないためにバイクや車がビュンビュン。怖い、怖いぞ!

 

コロンビアはキリスト教国家の色が強く、この街は教会だらけ。そういえば、これまでの街にもローマ法王グッズみたいなのが売られていて、テレビでも訪問がトップニュースになっていた。ここも例外ではない。

 

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セントロにある「Torre del Reloj」

 

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「Catedral Nuestra Senora de La Asuncion」

なぜこんなアングルかというと、どうもイベントがあるようで、建物の前にはテントが張られて写真がうまく撮れないのだ。なんてこった!

 

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中も白い。ご本尊(?)は躍動感たっぷりのイエスか?立川に降りてきた直後のテンションがこんな感じだろう。

 

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ちょっと小高い丘の上にある「Capilla de Belen」。

階段には例によって復活までの14の苦難の道が石像で再現されていたが、途中から場面が動いていないように見えた。信者なら「ああ、あの場面ね!」とすぐわかるんだろうな。

 

帰りにすれ違ったおっさんが、「日本人か。気を付けろよ、変なのが屯してたから」みたいなことをスペイン語で真摯に伝えてくれた。それなら行きしなにすれ違って、確かにちょっと警戒していたところだ。まぁ、行きに挨拶したからね、帰りもそんな感じで何事もなかった。笑顔は大切ですね。

 

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結構カフェもあり、「San Domingo cafe」なるところでEspresso。本当はドリップとかが良かったけど、ないなら仕方ない。また別の店を探そう。

 

ちなみに、この街でもコーヒー農場見学ができるみたいだが、30,000ペソと高い。バンの中からコーヒープラントが見えたが、そこまでの移動費を込みにすると致し方ないのかも。

 

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外観が黄色い「Iglresio San Juan」は

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中も黄色い。

 

さて、こんなもんかな。夕食は中華料理屋があるというので行ってみた。

炒飯と炒め物で14,000ペソと値が張るが、たまには贅沢もいいだろう。ジュースを飲んで待っていると、やって来た。

 

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いや多いわ!

なんかこう、ブルガリアの中華屋を思い出す量!量も値段も2/3にしませんか!?

ちょっと味が濃いけどうまい。まぁ、米がね、やはり日本の炒飯に慣れているとパサつきが気になってしまう。奥の黄色いの、デザートだと思っていたらどうもパインを使ったソースだったようで、確かにこれかければ丁度いい味になったかも、と食後に後悔。

悔しいので水で薄めて飲み干した。

 

 

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セントロがテント設営で埋まっているためか、暗くなっても町は静か。浮浪者はいるが警官もそこそこいるため、治安も悪くなさそう。しかし、昼に大量に居た、歯ブラシを売りつけようとしてくる兄ちゃんたちは何だったんだろうか。

 

翌朝、早朝4時過ぎに同じ部屋の欧米人共がガヤガヤと荷造りして、出て行った。

コイツ等、喫煙禁止ってあるのに吸っていやがったり、女子割り効かせてもマジクソだな、と思っていたが、「ドミなのに平気で電気付けて用意する」というあるあるを回避していった点だけは、評価したい。

 

いつの間にか一人になった部屋でダラダラと過ごす。いやぁ、実は、することなさそうなので。

 

とはいえ、行こうと思っていた丘を目指して宿を出る。

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途中でこのデカい丸い揚げ物を買う。エンパナーダの究極体みたいなもので、米とチキン、更にゆで卵半分をマッシュポテトで包んで揚げた、ボリュームたっぷりの逸品。

おにぎりを頬張る感覚で、結構腹に溜まる。これで2,000ペソなら満足だ。

 

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この小高い丘。表記的には国境の町「トゥルカン」が見えるっぽい。

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いい眺め。上からだと意外と白い街並みが一部なのがわかる。

 

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謎の像。この目線の先にポパヤンが広がるが、街のヤンキーたちによって、威厳はややない。

 

ぼーっと眺めていると、おばはんが話しかけてきた。まぁ、スペイン語なのでほとんどわからんが、ポパヤンの街について、天気がいいと富士山的な火山が見えるとか、あの辺が私の高校とか、そんなことを教えてくれた。いきなり日本人とわかったのもすごいね。

 

この街にカフェは数あれど、どうもEspressoマシーンのみなんじゃないか疑惑から、紅茶専門店っぽいのを覗くも、インスタ女子が好みそうなフルーツ紅茶っぽいのしかなさそうだったので、チョコラテを売りにしたカフェへ。

 

 

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店内には軽食もある。なんで砂糖ついてんねん、と思ったら、ビターチョコを牛乳に溶かしているらしく、全く甘くない。こういう味なんだーと感心してから砂糖を投入した。

まぁ、キューバのアレにはマジで及ばないが、ほっと一息つくには申し分ない。2,200ペソ。安いな。

 

本当にやることなくなったので、宿に戻ってダラダラと昼寝。

いっぱいだったベッドも今や二人。二人して横になってっスマホ弄っている状況。

 

そうこうするうちに、どうも日本人が来たっぽいぞ、と思ったら、カリで一緒になったKさんだった。一気に国境の街まで行くと聞いていたが、お別れの挨拶もできなかったし、良かった。

 

夕飯は見つけていた安食堂へ。

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いつものDEL DIAで、チキンにしたが、何とフルーツ(パインかな)ソースで仕上げたオシャレな一品だった。まぁ、米には合わないが。

余談だが、コロンビアの米はほんのり塩味が付いているので、これだけでも十分食える。あぁ、キューバも塩味付いていたか。

左の丸いのは子芋をトマトベースのソースで和えたもので、メインのおかずww

ここにジュースもつき、何と4,500ペソ。200円いかない脅威の値段。しかも味だって悪くない。昨日の炒飯の1/3以下ってどういうことなんだ?

 

後は今後の準備をして本日は終わり。しかし、たまにはこんな日も必要だ。そういう意味ではいいステイになったように思う。

明日はいよいよ、国境の街に向かう。この旅最大の危機が迫る!

 

次回も私と地獄に付き合ってもらう!