第二百六十九話 Cの時代の愛 / ここらが気合の見せ所?
出立67日目(通算317日目)コロンビア15日目 サレント3日目
コーヒー農園で説明してくれていた姉ちゃんが「明日私もその宿に行く」と言っていたので何かと思ったら、レセプションに座っていた。働き者である。
さて、朝食を済ませた私はセントロへ向かい、ジープを探す。
目的地のココラ渓谷は入り口までかなりあるため、まずはジープで行くという寸法だ。
このジープはかつて、コーヒー運搬等の際に使われていた名残らしく、そのコーヒー農園にも走っている。3,000ペソだったかな。
ココラ渓谷までは3,800ペソ。席が埋まると後ろの台に立ち乗りになり、何と4人もの人間が立つことになった。私は左端にライド。せ、狭い……。
かつては後ろに豆を積み過ぎて「ウィリージープ」と呼ばれてたとかで、確かになんかひっくり返りそうww
サレントの標高的に、当然山道があり、カーブの際はもう、楽しくてしょうがない。
15分くらいだろうか。渓谷の入り口に着く。ここからは徒歩になる。しばらく歩いてから入山料的に2,000ペソ払う。
ぼちぼち歩くが、男の独り歩きなので、ぐんぐん進んでいく。
目の前にはカップルのみ。仲良く歩く様にちょっとアレな気持ちになるが、そんなことどうでもよくなるくらいに景観がいい。
パーム椰子。ワックスとかそういうのの原料になるとかで、高さ70mくらいになるとか。
当然、世界一高くなる椰子。84年のゴジラより少し小さい、ウルトラマンUSAの3人くらいですね。しかもこれがめちゃ硬い。倒木したやつもまだ硬い。どうして倒木したのか知りたいレベル。
どんどん山道になっていく。漂うジャングル感。
緑はもちろん、水もキレイ。
ティガのピラミッドが奥にありそう。つり橋は結構ボロイが、我が県民の得意な「凍った道を歩く」時と同じ原理で行けば、手すりも使わず普通に歩けることが分かった。
たまに野生なのか何なのか、犬が現われて道を案内?してくれる。
ガンガン来られると一瞬恐いんですけどねww
多少標高が変わるからなのか、霧が出てきたからなのか、徐々に気温が下がっていく。しかし歩いて暑いから、鳥肌立ってちょっと赤いのに汗かいているという、どないせぇっちゅうねん状態。
そうこうしている内に分岐点が。「Akaime」というところに遠回りすると、ハチドリが見られる、という話を入手していたので、向かうことにした。往復で2kmくらい余計に歩くことになるが、ハチドリが見られるなら価値があるだろう。しかしそんな簡単に見られるわけがないしな、と思いつつ向かう。
こんな見た目。5,000ペソ支払って入るわけだが、何とエサ場が用意され、1羽どころかたくさん舞っている。おいおい、ガンガン見られるじゃん!
美しい。
目がなんか、昭和のガメラシリーズの怪獣みたいに見えるな。
羽ばたき中を撮るのが結構大変で悪戦苦闘。多くの人が同様にしていた。
ここではほかにも多くの鳥が見られるらしい。そういえば、今いる宿でもオオムみたいの飼ってたな。これ書いてる時点で「Rico!Rico!」とか叫んでる。何がそんなに「おいしい!」んですかね。
さらに料金には飲み物代が含まれており、コーヒーかチョコラテか、こちらの「アグアパネラ」か選べる。キャラメルをお湯で解いた感じと聞いていたが、何か黒砂糖の方が近い感じ。
何故かケソ(チーズ)が付く。小腹がすいていたので丁度良かった!ワンダンクして食うのもあり!
少し道を戻り、本格的な山道に突入。3~4歳くらいの子どもをそれぞれ背負って登る、強者の夫婦もいた。ヤバい、鍛え方が違うな。。。
到着!見晴らしがいい!山頂を「Montana」というらしく、ため息をつく瞬間に世界地図が変わっていきそうな景観。
花もたくさん咲いているし、レストランもあった。
来た道を戻ってもいいが、渓谷を見ながら下れる道があるようなので、そちらへ向かう。
ああ、これは、こっちの方が楽だね。全然落差の無い、緩やかで穏やかな道。
こんな景色も見られるし、花も咲いていてそれを撮りながらのんびり歩く余裕もある。
犬や馬も歩いていたが、変わったところで行けばアルマジロも見た。いやー野生のアルマジロなんて初めて見たわ~死んでたけど。
心ないクソ野郎が捨てたお菓子のゴミを拾っていい人アピールしつつ、牧場の斜面を降りていく先人たちに倣って滑りながら降りる。
牛がたくさん。そういえば、行きの斜面にもいたな、牛。なんでこんなところにいるんだヤギみたいな状態よく見ると凶悪な角。動物は、いつ牙をむいてくるかわからなんのだ。
こうして4時間ちょっとくらいで麓に戻り、ジープでサレントに戻った。これまでの過酷な体験が功を奏したか、さほど疲れずに終えることができた。
昨日の店の横で、昼定食。6,000ペソ。
スープは鶏の臓物入りのコンソメ風味。うまい。君らね、これを串に刺して炭火で炙り、塩を振ればそれだけでうまいんだよ?焼き鳥食いたい。
メインはチョリソ。大胆に大きめのが一本。皮がカリッカリになっていて旨い。ジュースはコロンビアの安い定食屋の定番、レモネードだ。
セントロに出ると、学生たちがブラスバンド?の練習をしていた。小さくてやることのない街だからか、結構みんな見ていた。
ここにあるもう一つのカフェ「Mundo Cafe」へ。
Espressoマシーン主体だが、淹れ方は不明だが「トラディショナルスタイル」があったのでそれに。2,500ペソ。
酸味もありつつコクがある、コロンビアの定番スタイルだ。
輸出に回されなかった、等級の落ちるものが国内には出回るというが、やはり取れたて炒りたて挽き立ての3つの立てがあれば味は違う。この辺はそばと一緒ですな。
そして何より、ここの姉ちゃんがかわいい。思わず一緒に写真撮ってもらうレベル。
店の外観写真の、店内右側がその人だ!
ありがたいことに、もうやることのなくなるのんびりした街、サレント。
宿で休んで夕食はチキンを買って済ます。
延泊したけど、明日移動でよかったか……?
コーヒールンバが、我を呼ぶ!