新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百六十七話 Cの時代の愛 / Dethティニーを越えて行け

出立63~4日目(通算313~4日目)コロンビア11~2日目 グアタペ3日目~メデジン5 ~6日目

 

 

8時過ぎに宿を出て、バス乗り場へ。

少年が客の呼び込みをしており、料金は乗ってからでいいという。

8:30発のバスは、街の大通りを呼び込みをしてから出たため少し遅れたが、それにしても彼がやっていたのだからすごい。日曜日で休みなのだろうか。

 

休日の早い時間ということもあり、乗っている人間は少ない。うつらうつらしている間に客の出入りがあり、気付いたら10:30前には着いていた。行きの時よりも遥かに早く着いたが、出る前のグダグダと、途中の山道の異様な飛ばし様を考えれば、まぁ、こんなものかもしれない。

 

さて、前回とは宿泊場所も変わり、「Cerro Nutibara」の裏に来た。悪魔の岩やらの影響で筋肉痛があり、すでに宿に着いた時点でヘトヘトだったが、目的があったので出掛ける。

 

しかし、目的の場所「HAIKU魂」なる店は、日曜日営業から土曜日営業に切り替わっていた。。。ここも所謂メイドカフェで、週一の開店という殿様商売だ。

ボゴタのリベンジを、と思ったが、まぁ、ぶっちゃけもう体力的にきつかったし、打ちのめされないですんだしで、丁度良かったな!

 

ということで、「San Antonio」駅の近くまで歩く。

小腹も空いたので、近くの飲食店へ。 

 

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伝統料理「Tamal」は朝食などでも食べられたりするもので、トウモロコシの粉を水で練り上げ、その中に肉やら野菜やらを入れて蒸しあげた料理っぽい。トウモロコシ部分が特徴的で、後半はちょっときつかった。肉類は酒に合いそう。

一緒に飲んだのはこれまたコロンビアのフェイバリットな清涼飲料水「PONY malta」。これは麦を使った微炭酸飲料で、カラメルの様な、甘いビールの様な飲む人間を選びそうな味。

Maltaが麦的な、似た系統の飲料に使われているっぽい(キューバで似たヤツ飲んだなぁ。ドイツ製だったけど)

合わせて6,500ペソ。安食堂はこれがいい。

 

前述の喫茶店「Salonm Malago」に再びやって来た。

 

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今回は店内の写真。何というか、「Café Pergamino」はカフェで合っているが、こっちは「喫茶店」という表現の方が合っている気がする。

 

コーヒーは深煎りめだがフレッシュさを残す仕様。店内に流れるレトロな音楽と、穏やかな客層が心地いい。

と、外で若者たちが何やら騒いでいる。客も興味津々。店主がシャッターに手をかけて外の様子を見ていた。急に世紀末都市感が出てきたなww

それとは対照的に、流れる音楽に合わせて踊る中高年男女。確かにダンスホールみたいな趣がありますからな。

 

騒ぎが収まったところで、メトロで戻る。13時過ぎてチェックインができた。

部屋にはチリ人の青年がいて、彼と話す。彼が買い物に出かけたので昼寝をしていると、帰って来た彼からビールをおごられる。うむ、疲れていたと思っていたが、酒が入ると活力が湧く。

再び部屋を出た彼をしり目に、力を取り戻し、自炊でもするかと意を決したころ、今度はUKガールが。彼女はボゴタスペイン語を習っていたらしい。ぎこちなくスペイン語で話したところで、出身を明かされ、「いやー、母国語だから英語の方が楽」となり、そこからはマシンガンだ。

彼女が部屋を出たところで、アルゼンチンボーイからスーパーの場所を聞きだしていた私は、食材の確保に向かう。

 

明後日にはいどうなので、そこまでに終わらせねばならないと、手持ちのパスタとの組み合わせを考えて帰宅。早速調理と思っていたところ、別の宿泊者が「1階にフリーパスタがあるぜ」と教えてくれる。

そうか。聞いた以上は彼の顔を立てる必要もあるし、いっちょその面をいただきに行くか、と思って降りていくと、そこには「平和」と書かれたTシャツを着たおっさんが。

「いやー30年前から6年くらい日本に住んでたんだけど、久しぶりだから日本語わからんわー」と流暢な日本語、十分です。

 

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そうして彼からもらったフリーパスタは、この通り、完成していたやつでした。

なんてこった!乾燥した麺くれるのかと思ったぜ!

ともあれ、これを夕食としていただく。具だくさんのミートソースうまし!

ってか、私宿泊費として2日分で1,000円いかないくらいしか払ってないんですが、これ食ってていいのか?

 

翌朝早くにアルゼンチンボーイは去り、UKガールを見送る。

下着にバスタオルだけ巻いて出てきたときは、お前どういうつもりだと思ったが―まぁ、欧米人は男も下着で歩き回るし、前の宿でも似た状態の女子いっぱいいたし―、こっちもやることがある。

宿の兄ちゃんに聞いて、病院へ向かう。

 

そう、例の狂犬病はどないかなー問題である。うっかり隣の処方箋受付とか行っちゃいつつ、病院の受付へ。

事情の説明は事前にメモに書いていたので、それを交えて説明。ただ、アクリル板の向こうからされる質問は聞き取りづらく、もちろんスペイン語だからわからん部分もあるが、という状況。

業を煮やした姉さんが、英語を話せる医師を呼ぶ。しかし聞き取れない。ただでさえ不如意な語学力に加え、アクリル板の思った以上の弊害!

 

埒が明かぬと女医殿は私を診察室に入れ、ゴム手袋をしながら「傷を見せて」と言いつつ靴下をめくりにかかる。

ああ違います、そこじゃなくてここ……とふくらはぎの傷を見せると、

「これ?何だ、これなら全然大丈夫!」

と、ギャバンの蒸着するタイム並みの速さで診察終了。ああ、結構ガッツリいかれてないと危険性はないのか。こう考えると、グアタペの先生方のリアクションの薄さも頷ける。

そりゃあ、「熱出たら来てね」って言うわな……。

 

一応まとめ

・犬に噛まれたらすぐに傷口は洗う(石鹸があればベスト)

・すぐに医師にかかる

・事情の説明は現地の言葉でできた方がいい(紙に書いておくとなおよし)

 

また、長ズボン、できればジーンズを履いていればダメージが抑えられるだろうな、という点(結構ガッツリは方残るくらいいかれると危険性はある)

海外旅行保険あった方が安心。

→今回これがないので焦った。クレジットカードに付帯したものについて、楽天カードは持っていたが、日本出国のチケットをこれで決済していないと保険適応が無い等、カードごとに使用条件が異なるので、こちらも確認しておいた方が。

 

しかしまぁ、いろいろ考えさせられたなぁ。名前の後ろにビヨンドとか付けようかな。

 

拍子抜け&一安心から、再び中心街へ。

 

先日の「Arepa」屋のオヤジさんの店でそれを頼む。

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f:id:haruki0091:20170905115022j:plain甘い味付けの「Arepa de chocolo con cuajada」をチョイス、2,800ペソ。

おお、丸ごとチーズ。Arepaはトウモロコシ原料の、コロンビア伝統のパンで、サンドイッチなどにも使用される。

字面の印象でチョコレートでもかかっているのかと思ったが、出てきたのはこんな感じ。味の薄いチーズケーキがのった、密度の高いホットケーキといった感じで、思いのほか腹に溜まった。

 

そしてまた、Salonm Malagoへ。こうなると店の姉ちゃんも顔を見るなり「コーヒーね」と奥に行き、すぐに出してくれる。

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この姉ちゃんも美人で、本当に離れがたい街である。

 

やることもないし健康とわかったので、宿まで歩いて帰りつつ、教会を見ていく。

 

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「Igresia de San Antio」と

 

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「Perpetuo Socorro」。二つとも特徴的な外見だ。

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中はシンプル。教会はこういう方が落ち着くよね。

 

宿で何気なく起動した「Pokemon Go」では普通にポケモンが現われた。

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まぁ、Wi-Fiないとできないから部屋で捕まえたけど、こうなるのね。

 

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食材を無駄にできないので、ようやく自炊。シーチキンとズッキーニ、フレッシュチーズを使用。うん、うまそう。てか旨い。奥のチリソースはメキシコの空港で余った小銭で買ったやつだが、タバスコの方が辛い。豆の菓子も辛いヤツって……私の味覚大丈夫かしら。

 

この日もフリーの食品が置いてあったが、一体どういうシステムなのか、謎が残る……。

 

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窓の外を見ると、街の夜景が見える。例の夜景の見える丘のすぐ近くなのだから、見えても不思議なじゃないが、これだけ見られれば満足というものだ。

 

何だかんだでやはり都市生活は便利で快適だ。明日は移動日。コロンビアに来た目的が一つ近づく。

 

コーヒールンバが、我を呼ぶ!