新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百六十五話 Cの時代の愛 / 天使と悪魔の間に…

出立61日目(通算311日目)コロンビア9日目 メデジン4日目~グアタペ1日目

 

 

コーヒーを飲んで宿を出た。居心地は大変いい宿だったが、駅まで距離があったので、重い荷物を抱えてだと、大変いい運動だ。

 

途中で例のフライドチキン屋で丸いのと円盤を買う。

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球の方はしょっぱい具無しのドーナツで、腹を膨らませる用って感じ。

 

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円盤の方はエンパラーダに鳥の裂き身を入れており、ボリュームあり。二つで2,500ペソ。100円いかないのか。

 

「Caribe」駅から直結のバスターミナル「Norte」でバスに乗る。グアタペまでは13,500ペソだ。

10:30発を買え、8分前、ギリギリやんと思って慌てるが、結局10分ちょっと遅れて出発。1時間に一本は出てるっぽい。

 

当初街の喧騒を出るまで汗をかくほどだったが、ここを抜けると風を切って心地よく、ウトウトする。

途中で人を拾ったり降ろしたりしながら2時間ちょっとかかって目的地に到着。ここから宿まで歩く。

湖沿いでロケーションは申し分ない。

 

さて、荷物を置いてここからは遠足だ。

5km近い道のりを歩いていく。日差しはあるが、気温自体はそこまで高くないせいか、日陰がなくても辛くはない。

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あまり歩いていく人間がいないのだろう。歩道がないところがあったり、トゥクトゥクの運転手が乗らないかと声を掛けて来る。

 

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途中で目的地「Piedra del Penol」が見えてきた。通称「悪魔の岩」と呼ばれる、この街の観光資源だ。7万年前に誕生したとされる1枚岩で、地上に露出しているのは2/3、それでも200mの高さがある。

 

グアタペの街からトゥクトゥクなら5,000ペソくらい?来るときにここからバスに乗った人は2,000ペソ払っていた。ただ、トゥクトゥクは結構急な坂の上まで行ってくれそうだが、このバスは坂の麓までだろうね。

こうしてその急な坂道も含めてすでに疲れた私の前に現れた悪魔の岩。

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で、デカい!黒い!この悪魔の岩、登ることができ、前面に縫い目の如く階段が見えるだろう。あれを登っていくわけだが、もう見てるだけで辛そうだ!

 

入場料18,000ペソを払って、もうこの時点で引けまい!おそらく気候的にここも高地だろう。息切れに苦しみながら、休み休み登っていく。

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岩の断面の階段は660段だったかな。悪魔の岩の由来はこの工程のシンドさ由来じゃねえのかと思いつつ、降りる人たちに微笑みとエールをもらいつつ、ようやく頂上に。

しかし、まだ終わりではない!

登る時から知っていた。ここの頂上には「740段」で行けることを。そう、頂上に立つ塔に登ってこそ、真のエンディングを迎えるのだ!隠しボスというか、シグマサーキュラーみたいな微妙なポッと出ボス感!

 

もうここまで来れば特に障害ではない。エイヤで登り切る。

 

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うぉおおおおおおおっ!キタコレ!スゲーいい眺め!

 

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この辺りは湖に面して、それも小島が多く存在する。こんな一枚岩が飛び出て来るんだから、結構な地殻変動が起こってこうなったんだろう。360度こんな感じなんだからすごい。グランドラインの航海図みたいな感じ。

 

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うーん、いいな、悪魔を上り詰めたら天国のような光景が拝めるというのも、なんというか意味深だな。たくさん島あるし、一個くらいくれないかな。くれないか。

 

しばらくぼーっと景色を見ている。親子連れやカップルなど、たくさんの人がやって来ては記念撮影していく。ここまで登るのは大変だから、うんと時間を使うといい。

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世界最高レベルの絶景トイレ。 

 

30分以上いただろうか、帰りもあるので降りていく。

塔の中には土産物や、塔の周りに飲食店、岩の下にも飲食店があるが、やはり割高。降りる階段の途中で小休止するおっさんの前には、大量のビールが。ああ、これ運び込むんだから地上の倍しても文句言えねぇわ。それでも200円いかないし……。

多分岩の下の方が安いだろうな。

 

さて、坂を下り切ったところで膝が大爆笑。そういや、爆笑って大人数が笑う状況の事を言うらしいね。一人じゃ爆笑もできない。などと考えていると、塔の上であった男性と女性らが車で通りかかる。

「乗ってきな!」と現地の方らしく、乗せてくれる。挨拶してちょっと喋ったくらいだが、それでも車に乗せてくれるなんて、コロンビア人イイ奴だな!彼らの生井レストラン前で降ろしてもらう。大変にありがたい。小1時間の歩行の手間が省けただけでなく、おそらく明日の筋肉痛を幾分か和らげてくれただろう。浮いた時間で少し街を歩こう。

 

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グアタペは大都会メデジンの東に位置する小さな町。悪魔の岩が観光資源だったが、かなり治安が悪かったらしく、観光客の足もあまり向かなかったのだろう。このままじゃマズいと思った彼らは、思い切って街をカラフルにした。

雰囲気が良くなると犯罪も減り、人も来るようになると潤ってまた治安が良くなるという相乗効果で、観光都市として浮上したのだ。

 

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ここを抜けたところにある小さな広場。カラフル―!ってか、かわいいー!湖の傍だからか、魚の像もある。ミニバンドが音楽を奏で、楽しい雰囲気。カフェで小休止しながそれに耳を傾ける。イイ感じだ。

 

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街の広場にある「Virgen del Carmen」は白と赤のエクスタシー。

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横にある銀行などの入る建物もこんな感じ。色だけでなく、可愛らしい雰囲気も魅力の一つだろう。

 

街自体は本当に小さいので、メデジンから日帰りで来る人も多いと聞くが、雰囲気がいいので、泊まってみるのもいいんじゃないかな。

 

途中の店で棒アイスを買って、こちら側から「Piedra del Penol」が見えると来ないかなーと探す。

 

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うむ、逆光だがいい感じだな。街の外れまで来たが、ここまでに見た家々もかわいく仕上げている。

 

観光客用のレストランが建ち並ぶレイクサイドから、1本入ったところに地元民が使ってそうな店を発見。ここで夕食とする。

 

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「ALMUERZO DEL DIA」は「今日のランチ」の意味。既に18時半だが、注文できた。

豚の三枚肉のフライにサラダやスープ、ジュースが付く。10,000ペソ。

スープは野菜系でさっぱり。肉は多少硬いが味は悪くないのでペロリといける。

後半でビールを付けて+3,000ペソなのだからお得だ。

 

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宿にはタイレストランが付いているが、この日は生憎のおやすみ。ビールとスナックを買って宿に戻る。

COLA & POLAはコーラとココナツの風味のするカクテル?だった。

 

さて、もう少し街の雰囲気を味わいたいので延泊してみた。アクティビティもあるみたいだが、一人はねぇ。ということで、のんびり過ごそう。

 

コーヒールンバが、我を呼ぶ!