第二百六十四話 Cの時代の愛 / 微笑みの爆弾
出立60日目(通算310日目)コロンビア8日目 メデジン3日目
うっかり昼過ぎまでホテルで過ごしてしまったが(すごく過ごしやすいです)、今日は南の方、つまり新市街?的な方に行こうと思う。
ホテルから30分しないくらい。
若干の坂道を登って辿り着いたのは「Caseillo Echavarria」。木がなんか面白い。
どこかの貴族が住んでいたっぽい城。内部は撮影禁止だが、豪華な調度品類が並び、日本人形などもあった。12,000ペソ。
まぁ、時間かけてきたし、払ったけど、ガイド付きでこの値段(スペイン語のみ)なので、城とか好きじゃなければお勧めはしない。言ってることわかんない&金持ちの生活に興味ないで、途中からガイド無視して一人で見て回りましたから。これがゲバラがどうとかなら、わからないなりに聞こうとしたんだろうけどね。まぁ、娘?さんはスゴイ美人そうだったけど。
あと、インスタ映えはするかなwwなんか地元の女子たちもめっちゃ自撮りしてたし。
あ、リスとかいた。
そこから西に歩くと、ショッピングモールがある。
驚くべきことに、ほぼ日本と一緒。スペイン語ってところ以外に目立って違いはなく、一瞬北戸田にでも来たのかと思ったからね。
つまり、さほど面白くない。フードコートは日本と違い、アメリカンな食事がほとんどで、これどこにしてもほぼ食えるもん一緒だけどいいの?って感じだ。「SAKERU」なる日本食?レストランもあり、「BENTO」とかいうのが売っていたけど、私の知らない日本食だった。
帰り道で甘い香りに誘われて、ナッツを購入。通りがかりにお姉さんが微笑んだというのも小さな理由だ。バニラ風味の甘い何かでコーティングされている。2,000ペソ。
ああ、これもリスだ。リスつながりだったか。
もう夕方だが、昼飯?にすることに。
こちらは海鮮料理を提供してくれる店。そこで「Trucha」つまりマス料理を頼む。
いつの間にか頼んでいたオレンジジュースと、付け合わせのスープが先に。
このスープが魚介のだしが良く出ていて、本当にうまい。これに太麺を入れたら、東京で意識高い系のラーメン屋として890円くらいで出せるレベル。言い過ぎた。880円だな。
そしてこちらがメイン。現地では「Trucha」と呼ばれる。フライにされているが、丁度良いためか肉もふっくら。皮はパリッとイイ感じ。キューバの後半に食ったマズい魚とは大違い!マヨソースもいいし、野菜食えたのもありがたい。
ライスがココナッツ風味で少し甘いのも興味深い。
これでジュース含めて12,000ペソ。4ドルくらい。安いな。
この日はサッカーのコロンビア代表戦だったらしく、道行く人はユニフォームを着て、商人たちはそれを売ろうと声を掛けてくる。
モニター付きの酒場はこんな感じに。
昨日の「Café Pergamino」に再度伺い、今日は「Urrao」という種類をいただく。
昨日に比べて、酸味が強めでフレッシュな味わい。後味は近しいが後味は爽やかな印象だ。
ここのWi-Fi使って調べたのが、メデジンにもクラフトビール飲めると来ないかなーだった。結果はビンゴ。工場と併設されたバーがある。うぉおおおっ!行くしかねぇっ!!
歩く距離も足りてなかったため、いやむしろ、ここに行くために昼過ぎまで神様が私を動かさなかったのよ、と、隣の「Industriales」駅周辺まで3kmくらい歩き、辿り着いたのがここ、「3 cordilleras」。
倉庫街にあるため(出荷のトラックがこの直前に発車)、若干不安だったが、受付で説明を聞いて中に。
実はここ、毎週木曜日と、たまに金曜日や土曜日にやってるくらいの希少な店。
よっしゃラッキー!!バッカスに愛されてるぜ!!
ま、地ビール作るのがメインで、そのついでに飲み屋を提供している感じみたいだ。
入り口で25,000ペソ払う。これで5杯(高い店の中ジョッキくらいかな)のビールが飲める。1,000円いかずにそれができるのもすごいが、デフォルトが5杯っておかしくね?高地だから酔い回りやすいはずだけど、やっぱこっちの人ってアルコールに強いのかしら。
店では5種類のビールが提供される。だから5杯なんだろうな。このチケット1枚で1杯。もちろん、全部同じのだってOKだ。これは白。
こちらが黒。おそらく瓶入りで売られているのだろう。
飲んだ順にそれぞれの特徴を言っておくと、
「Blanko(白)」 酸味があり、すっきりテイスト。いわゆるクラフトビール系のベーシックな味
「Rosado(ピンク)」 ビアカクテル?果汁入りでうっすら甘い。
「Negro(黒)」 スイートスタウトの別名がある様に、いわゆる黒よりも甘めの香りの仕上がり。サンクトガーレンのチョコビール程ではないが、そういった趣の香りで、ただエビスの黒程後味は濃くなく、南米感もある。
「Mestisza(黄色?)」 アメリカンペールエールとあるが、香りは一番フルーティで、華やか。それでいてスッキリ。これは女性受け良さそう。
「Mulata(赤)」 バランス型。多少酸味あり。香りも味もバランスよく、純粋にうまい。
最後二つが特に好きかな。
なんか戦隊みたいだな。人種をもじってつけているあたりに、多文化息づく南米の力強さを感じる。
話す相手もいなく、飯食った後なのでつまみもさほどいらない状況では、炭酸が腹に溜まってきつかったね。まぁ、酔いがまわればそれほどだけど。
ここでも大型のスクリーンが設置され、サッカーの試合が流れ、それが終わると今度は男女二人組によるアコースティックライブ。
前述の状況だったため、ソリティアしながら音楽に体を揺らし、ビールを楽しんでいたら、いつの間にか隣にコロンビア美人が。
音楽にノる彼女に合わせて、ついこちらの体も動く。
スペイン語で話すアーティストの言葉を、英語に訳してくれる。知ってる日本語の話にもなった。いやー、生きてりゃいいこともあるもんだ。
まぁ、こういうチャンスを活かせないところがハーフボイルドたるゆえんなわけだが、カウンターの向こうに行った(店員なのか?)彼女にお礼を言い、店を去る。
昨年、日本人の大学生がこの街で強盗殺人に会う、痛ましい事件があっただけに、夜の外出は避けたいところだったが、自分の至らなさに頭がいっていたこともあってか、あまり気にせずホテルに着いた(おいおい)。
ま、帰りはメトロ沿いのライトのある大通りを歩いて行ったこともあるんだろうけどね。女の子も普通に歩いてるし。危険か否かの見極めはやはり難しい。
さて、この都会感も嫌いじゃないが、一度明日は移動する。
コーヒールンバが、我を呼ぶ!