新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百六十二話 Cの時代の愛 / アップ・ダウンタウン

出立58日目(通算308日目)コロンビア6日目 メデジン1日目

 

 

バスは途中で横におっさんが乗り込んできたり、このおっさんが歌い出したり、バスの空調が不安定で脱いだり着たり寝袋に出たり入ったりでバタバタしたが、おおむね満足な状況だ。

 

8時前にバスはターミナルに着。そこからメトロに乗り換え、ホテルを目指す。

メデジンはコロンビア第二の都市だが、メトロが整備されていて、かなり生活しやすいと聞く。全線統一料金(2,300ペソ)なので、難しいこともない。

スリに警戒しつつ、何事もなく駅に着く。そこから歩いたが、日が昇った後の街の雰囲気も悪くなさそうだ。

 

ホテルが超絶快適な環境で、さすがBooking.comで9.5叩きだしているだけあるな、って感じのところ。広いし、川のせせらぎが聞こえてハンモックやら何やらもある。

 

ジードなので、情報収集して外出する。

来るときに思ったが、ボゴタに比べて暑い。日中は30度近くにまでなるようだが、夜は春の陽気。そもそも湿気もないため、過ごしやすさは大きく変わらないだろう。

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メデジンはコロンビア第二の都市。2012年には米ウォールストリートジャーナル紙に「世界で最も革新的な都市」に、ニューヨークやイスラエルのテルアビブを押さえて選ばれるほど。これがブーストとなり、かなり多くの観光客が訪れるようになった。

『地球の迷い方』には掲載されていないが、日本人宿があったこともあり、訪問者は年々増えていた様だ。

かつての麻薬と暴力の街のイメージを払拭し、治安のよい街が出来つつある。

 

まずは「Acevedo」駅まで出る。ここからケーブルカー「メトロカブレ」に乗るが、なんと地下鉄の共通料金内で行ける=公共交通機関なのだ。

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ケーブルカーで登る先にあるのは、ダウンタウン。つまり貧民街だ。

治安の悪さに大きく影響している貧富の差だが、このケーブルカーの登場によって中心地へのアクセスのしやすさが向上。これによって楽に仕事に出られるようになり、治安を改善することにつながったという。

 

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街並みを眺めながら登れるが、中心地の整った印象とは大きく違い、ここだけ見ればキューバやインドの様。壁が朽ちていたり、トタンの張り合わせの屋根だったり。前日に「住める」と言ったが、こういう現実を見ていなかったのは事実だ。

歩いたら楽しそうな景色も見えるが、ここで何かあっても文句は言えまい。実際に少し歩いたが、活気はあってもアジア人は異邦人として相当に目立つ。身構えないのは無理だろう。

 

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そんな中、メデジンの象徴といわれる図書館へ。

駅の執着から少し降りるとある。今や改装中の様だ。子どもや店の人も気はいいが、犯罪がりうるかもしれないと思わせるものもあった。

 

ケーブルカーからメトロに乗り継ぎ、「Parque Berrio」に降りる。

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街の中心地で、ボゴタにも会ったボテロの彫像が並ぶ。

彼の出身地はここメデジンであり、そうなれば当然町ぐるみで推してくる。

この背後にはボテロ作品が多く展示される博物館があるが、しばらく博物館はイイかなぁ。

 

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「Maternidad」の像で写真を撮ろうとする親子が構図近くてワロタ。

 

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この兵士は強いのか疑問。なお、日本人の団体観光客がいてびっくり。「服のダサいアジア人は中国人」というレッテルが見事破壊され、悲しむ。今日はチーノと言われても手を振る諦めっぷり。

 

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犬か……これはまぁ、いるかもな……。

 

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「Palacio de la Cultura Rafael Uribe」はモザイク模様が美しい。ボテロの像の背景にあると、かなりシュールな絵ができる。地元民の撮影も多い。

 

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そこから歩行者天国を下っていく。両側に見せ、中央に出店が並び、活気がすごい。アメ横みたいなもんか。土産物と言うより、地元民向けのものが多い。

 

昨日の夕飯がマジで効いていたが、14時を過ぎれば小腹も空く。

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本日はこちらの軽めの食事が売りの店へ。

 

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「Cazuela Pequena de Frijol」とコロンビアの代表的な炭酸飲料「Postbon」。

前者は昨日食べた様な、豆のソースにアボカドやソーセージ、更に揚げた臓物系が入った片手に収まる程度の軽食。

後者はチェリー味で、見た目程黒くなく、普通に甘すぎずにおいしい。

2,900+2,100ペソ。

 

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隣の店のオヤジが「俺も撮ってくれ」と言うので撮影。また食べにくるよ、遠いけど。

 

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その近くにある喫茶店「Salon Malaga」はレトロ感漂う店。メニューもシンプルで、コーヒー、ティー、ビールのみ。

店内にはレコード音声の音楽が流れ、一方テレビでサッカー中継が流れている。客層はハイエイジャーが多い。

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当然コーヒーを注文。酸味も程よくあり、旨い。雰囲気の良さに長居したくなるが、回転が速い客も多い。そして1杯1,200ペソという有り得ない金額。そりゃあ人が溢れるわ。

 

メトロを使った方がいいが、イマイチ歩いていないので徒歩で次の目的地、「Cero Nutibara」へ。途中通った道は自動車&バイクの整備工場街だった。こういうのも楽しい。

 

その丘はモンセラーテより断然登りやすい高さでありながら、しっかり町が見渡せる。

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貧民街の方と

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新市街の方。こう見ると、やはり建物の様子が違う。と言うか、ここもえらい広いな。これでも収まってないし。

 

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丘の上には教会や飲食店、土産物屋も。先住民の集落を再現したというスペースで、記念撮影の客でもにぎわっていた。

 

下りて歩いて宿に向かう途中、スーパーを発見。カップ麺があったので、思わず購入。

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今日の夕飯はこれで。ベーシックなチキンコンソメで、麺もメキシコのより日本寄り。特段これはというのはないが、普通に食えた。

まだ飲んでいなかった国産ビールも。Liteは本当に軽く、薄かった。Primaの方が安いが、こちらの方が濃いめかな。

 

宿のハンモックに揺られるのはかなりいい感じで。これは沈没しそう。

 

観光地が散らばっているが、ボチボチ明日も見て行こう。

 

コーヒールンバが、我を呼ぶ!