新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百五十六話 C 32歳の革命 / 生きる力

出立47~50日目(通算297~300日目)キューバ22~5日目 ハバナ6~9日目

 

 

長時間待機した、懐かしのサンタ・クララを朝経由し、バスは昼過ぎに少し遅れてビアスールへ。

慣れたものでバス停まで行き、セントロまで行くかと聞くが、行かない様子だがとりあえず乗れ、というので乗ると、どうやら乗り継ぎの方がいい、ということらしい。

親切なご婦人が方向が同じだからと一緒に乗ってくれ、「荷物はここに置け」とか、「私は次で降りるけど、よく見て降りてね。あの人にも一応言っておいたから」とすっげー親切。その上、なにも要求せずに笑顔で手を振ってくれた。いかん、サンティアゴ慣れしていたが、そういえば最初はこんな感じだったじゃねぇか!あっぶねー、キューバ見直したー。

 

その親子もきちんとそれからの行き方まで教えてくれて去っていき、本当にいい気分。

さて、トリニダーで一緒だったT君がいる『ヨハンナの家』に向かう。ほぼ韓国人宿化しているが、1階は5CUCというのが魅力。

 

しかし宿の人間が誰もいず、T君もいないし、1階はベッドが1個で埋まっている!

 

うむ、次だ!

『ホアキナの家』はかなり日本人宿かが信仰しているというが、運よくベッドが空いており、入ることに。

ベッドはめっちゃ狭いが、水の補給ができる点が大きい。重かった5Lの残り2Lくらいが……ww

しかも洗濯まで無料でしてくれるらしい。おい、至れり尽くせりじゃねぇか!

 

さて、既に4日ハバナにいた私には、やることは限られているが、極めて大切なミッションだらけだ。

 

ということで、メインの歩行者天国オビスポ通りから、ピエハ広場に至る道を進む。

 

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「Museo del Chocolate」はチョコレートを専門に扱う店。以前も記述した通り、ゲバラ指導の元、国営のチョコレート工場が作られるほどのカカオの産地。まぁ、この辺はそうなんだろうけど、バラコアはその一大生産地だったわけだ。

しかし頼みの店は私が行った折は開店中のはずなのに閉店。もう諦めるしかなかったので、こちらで満たすことにした。カサでも出なかったしね!

あ、右隅は動かないパフォーマーさんですね、歩いてたけど。

 

もうえらい混み方なので、暑い中待ってようやく入店。クーラーが効いており、冷たい方を頼もうとして、メニューの記述を見て止まる。何かホットの方がいろいろ入れて作ってるな。クーラーも聞いているので思い切ってホットで。

 

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ナショナルスタイル、とかで0.55CUC。人民も入るので、多少良心的な価格。そして味は……滅茶苦茶うまい。なんだこれ。もう溜息が出る。

コーヒーの甘いのくらいの認識でいたら、とろりとしていて舌を優しくコーティングし、するりとすり抜けて喉に落ちていく。粘度はお汁粉が近いだろうか。嫌みがなく、上品な味だ。

うめぇ。うめぇよ、ゲバラさん!

正直バラコアで板チョコ少し食った時は「日本の菓子メーカーって優秀だな!」と思ったが、これはもう貴方!何ですか!

ものすごい幸せに包まれて店を出る。あ、ちなみにこの向かいの銀行でゲバラ札とコインが手に入ります。

 

もうこれ以上やると明日以降やることなくなるので、飯を食って帰ろう!

 

オビスポの一本下のオブラピア通りにある「クレープサユ」は、日本人のさゆりさんとかいう人が始めた店で、海原雄山がキレるスタイルで調理してたらしいが、低価格で日本料理が耐えられるということで、地元民にも人気だ。

 

行くと中央のテーブルはすべて埋まっていたが、あとにもお客が来ると、「ここ座れよ」と地元の若者たちが迎えてくれる。取り立ててこちらに絡んでこないところがサンティアゴとの違いだが、ときおり日本の話題が出ていた様だ。

 

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そしてこちらがカツ丼、2CUC。

……うん、なんというか、「俺に貸せぇえええええっ!!一から教えてやるわぁあああああっ!!」みたいなことも一瞬思ったが、値段も考えるとこんなもんだろう。ナショナルスタイルのレモネードは5CUPで良心的。

小松菜の食感と結構日本風の味付けでいい感じ。まぁ、肉は見る影もないほどわずかだが。

 

その間も写真撮るから入って!みたいのがあるも、まぁ、楽しいレベルだね。やはり日本の話題に及んだのか、突然「I have a pen, I haye a apple……」と言い出したので、思わず吹いて箸を落としてしまった。いやー、ピコさんマジスゲーわ。

 

宿で一っ風呂浴びて、日記でも書くかーとラウンジ行くと、日本人が3人、ハバナクラブで一杯やっている。皆明日ここを去るらしいが、一人は早朝で、タクシーを一人で使う運命にあるというからご愁傷さまだ。

 

同室のコリアンRさんが外出準備を整えていたので、どこに行くかと聞くと、

「夕日を見に行く。お前も行くか」となった。

風呂入ったし、移動疲れもしているし、携帯の充電もわずかなので、「行く」と答えて着替える。あっという間に他の三人も加わり、一行は海沿いへ。

 

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うむ。いいね。メトロン星人も言っていたが、この星の陰影礼賛は宝だ。何よりの土産になる。

エレクトリカルパレードでもしそうな山車を引いたトラクターがあるので、T君の言っていた祭りはこれかと待っていたら、突如移動開始。見えないところまで行ってしまった。。。

 

諦めた我々はUターンを開始。途中の屋台で、価格の表示があるにもかかわらず、人民価格では絶対にビールを売らずに盛ってくるところがあったりと、そうか、ハバナはそういうところがあったな、と思い出す。水もすごい高いんだよね。地方の倍以上。

 

日本人3人は食事を求めて離脱。Rさんと僕は宿にいた別のコリアン2人と合流して海辺でたたずんでいたが、そこに夜の商売のお姉さん登場。40でどうだ、と声を掛けてくる。

うーむ、こんな細い人もいるんだな。最近どうも目じゃなくて見る対象が肥えているせいか、痩せてるだけでエライ美人が来たと錯誤するようになってきていたからな。

メキシコでもそうだったが、化粧が濃い。彼女に続き、こちらに合わせた4人組も登場する。うーむ、海沿いはそういう場所なのか?

 

途中でコリアンガールたちが通りかかり、山車の行く末に行ってきたが、柵があって入場料が必要だった、という。

 

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翌朝(もちろん、まっすぐ帰った)、宿の朝食はこちらのフルーツにパンとオムレツの軽めのが付くという、思った以上に至れり尽くせり。日本人だらけになるわけだ!

 

満足したところでまだ9時前。涼しい今のうちに出掛けよう。

 

今日は前回滞在時に行けなかった対岸側、カサブランカ地区に足を延ばす。『地球の迷い方』にはタクシーか観光バスで行くしか載っていない、マジでゴミみたいな状況だが、実はフェリーが出ており、片道1CUPで行けることは既に閲覧済みさ、翔太郎。

ピエハ広場より少し下の海沿いにそれはある。しかし入り口に立つおっさんが頑なに1CUCだ、と言い張る。何だこいつ、なめてんのか。昨日のビールの屋台もそうだが、観光客から金を取ろうというのは正しい。博物館とかもそうなってるのはイイ。しかし、今日は折れんぞ!と無視して乗り込む。カミオンと同じく、こっちに正規の係員がいるだろうと踏んでのことだが、誰もいないうえにおっさんも追いかけてこず、船は出港。い、いいのか?

 

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両岸が見えて風が気持ちいい。時間にすると3分程度か。降りる時も何も言われなかった。「1CUC取れないなら1CUPなんていらない!」ってことなのか?旧劇場版のアスカかよ。

 

えっちらおっちら坂を上る。サンティアゴに比べればぬるいが、それでも運動すれば汗も滴る。おお、見えてきた。

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キリスト像。デカいな。

バストかタクシーで来たっぽいツーリストたちがたくさんおり、ガイドを受けている。おっさんがやってきて真っ直ぐに目を見つめながら一言。

ジャッキー・チェン!」ええっ……。

思わず笑ってしまったが、「チーノ」は腹が立つが、これはなんかちょっと嬉しいぞ。やっぱスゲーよ、ジャッキーは。

 

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ここからまたテクテクと歩いていくと、軍の施設みたいなところがあり、キューバの装備の他、撃墜された米軍機の残骸も展示されている。更に進むと岬の先端にありました、モロ要塞。

 

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「Castillo de los Tres Santos Reyes Magos del Morro」は対岸のブンタ要塞との間に鎖を張り、行き来する船を管理していたというが、1762年にイギリス軍がここを占拠。事実上ハバナは彼らに抑えられてしまった。

翌年スペインはフロリダと引き換えにここを取り戻すが、更に翌年にカバーニャ要塞を作り、自衛力を高めることになる。ここは以降牢獄として使用され、現在は灯台の役目も果たしているという。

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うむ、眺めもいい。結婚式の写真っぽいものを中国人っぽい人らが取っていた。華僑か?

なお、中はコロンブスの航海の様子が見られる博物館というので、飛ばした。

 

ここから道を戻り、10時からオープンするカバーニャ要塞へ。

 

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「Fortaleza de San Carlos de la Cabana」は上記の通り、1763年に建設された要塞。

中のゲバラ博物館見たさに入る。6CUC。

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彼の生い立ちや生涯、遺品が展示されているほか、中にはゲバラの執務室等が当時のまま残っていたが、何となく写真撮っていいのか不明だったので、こっそり撮った彼がキューバに「帰ってきた」棺の写真を。係の婦人のこっそりのサービスもありがたかった。

 

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世界一物理的に物騒な日時計発見。この砲は、どうするんや?

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出ようかなーと思ったら制服を着た兄ちゃんたちが出てきた。勇壮な音楽と共に行進し、日時計の前に。松明をそっと砲の後ろに。ああ、そういう形式か、と思ったら空気を震わせる爆音を轟かせ、空砲を放つ。大人からも声が漏れ、当然子どもはギャン泣き。そりゃそうだ!

 

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更に戻ると、キリスト像のすぐ前にゲバラの第一邸宅がある。

革命前はバティスタの義理の兄弟が住んでいた様だ。

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寝室などもあるが、どちらかというと仕事用だったらしく、執務用の机もある。

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後はアートがちらほら。こちらも6CUC。

 

これにてショートトリップは終了。船に乗って戻る。これは結構待った。いつ出ているのか、基準は不明。今回はきちんと1CUP渡したが、人数にまみれたのが良かったのかもしれない。後サングラスと。

 

さて、宿で息を整えて昼飯に向かう。途中でTくんにも無事会えた。彼は昨日のフィエスタを席の間から見たらしいが、「キューバクオリティだった」という。してみるとサンティアゴのアレの感じか。

 

その彼に聞いたイタリアンレストラン「Galy Café」はキューバで珍しくまともなゲッティが食えるという。行ってみると混んでいたが、数分で入れた。

 

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これが悪魔の名を冠するゲッティ、50CUP。現地ジュースはマンゴー15CUP。

うむ、麺の固さが何てしっかりしてるんだ!ソースも辛味とガーリックが効いてガツンと来るが、チーズが嫌みなくマイルドにまとめている。うまいぞ!

そしてマンゴージュースも濃くていい。なぜこれがtukolaとかより安いのか、よくわからん!

 

お会計時に5CUPぼられるのもいつものことだが、チップ分インクルーシブしてるんだろうな!まぁいいけどな、やるけどな。

 

宿で休んだ私は、明日の早朝には出るという日本人Tさんと連れ立って、以前Cさんに連れられて行った人民飯屋に向かう。

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うむ、これが30CUPというのは安いな!ジュースを付けても2CUCちょっと。立ち食いだが、ハバナイチのコスパだろうな。

 

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見た目これじゃあ、普通は気づかないな……。

 

翌日早朝に彼を見送り、ダラダラと過ごしていたが、ハバナに戻ってからずっと同じ宿だったA君と、コヒマルに出掛けようとなり、バス停へ向かう。

 

A58のバスで0.4CUPで行けるというので、1CUP出して二人分として払ったが、そんな細かい単位のあったんかい、という気持ちと共に乗り込む。

 

海底トンネルを潜ると、前日行ったカサブランカ地区だが、更に抜けると団地が見え、あっという間に田舎の景色になる。たった20分で閑静な港町となり、観光客もほとんどいない。

 

コヒマルは小さな漁村だが、ヘミングウェイがここを舞台に「老人と海」を書いたことで有名になった。

彼の愛艇「ピラール号」も当時はここにつながれ、釣りを楽しんでいたという。彼に因んで開かれる釣り大会では、フィデルも出場、優勝したことがあるという。

 

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海沿いを歩くと、潮風が心地よく、海水浴を楽しむ地元民も。うむ、確かに昨日の要塞の辺りで海がキレイだったが、ここは更にだ。サンダル履きの強みで足だけ付けたが、実に心地よい。「老人と海」は二人とも読んでいなかったが、なんか書けそうなくらい景色がいい。

 

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更に歩くと小さな要塞がある。一体何を守ろうというので作られたのか。何も守れなそうでリュウさんが泣きそう。

 

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地元民が作ったというヘミングウェイの胸像。この辺まで来ると、アメ車で乗り付ける欧米人も。残念ながら、こっちサイドまで来ると海にはゴミが浮き、透明度はあるが汚い印象になってしまう。ヒロンもそうだが、本当に地元民にはゴミをその辺に捨てる習慣をやめてほしい。

 

ヘミングウェイがコヒマルを訪れると、必ず行っていたというレストラン『La Terraza de Cojimar』は海沿いを更に南下すると現われる、海鮮メインの店だ。一階のバースペースから階段を降りると、海につきだしたテラスが。

 

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観光客はここなのだろうか。海風と景色は最高。街で流れるような激しい音楽も一切なく、客の声とさざ波がBGM。ビールも進む。

 

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おススメのコースがあったものの、バックパッカーにはちとキツイ。そこで、コヒマルの名を冠するこちらのパエジャ、7CUCに。

エビに魚、貝にランゴスタが入った、非常にお得なアイテムで、意外と具がゴロゴロ入っていて、ボリュームもある。海鮮のだしが染み出て米にしみこみ、味も言うこと無しだ。

 

うむ!あのハバナのゴミゴミした喧騒を思うと、僅かな距離を移動しただけでここまで静かでゆったりとした時間の過ごせる空間があることがとても価値のあることのように思える。

「明日も来ようかなぁ」というA君。水着がいるかもね。雨を気にしながら、他にやることもないので帰路につく。

 

宿で一杯やるときのつまみにと、ピザを求めるA君の横で、そういえば人民ピザ屋で手だしていなかったな、と求めたのがこちら、ヨーグルトドリンク。

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5CUPで飲める代物だが、この自家製の飲み物が意外なことに滅茶苦茶うまい。くそ、これは早く手を出すべきだった!

 

酒をやってから日が暮れたので、再びの「Museo del Chocolate」。

出国前にアイスver.も試しておこうという算段だ。

 

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チョコレート付きで1CUCなので、ホットよりは高い。一口飲むと―なんてこった!立っていたら膝から崩れ落ちるほどの旨さじゃないか!

ホットとはまた違う、確かに濃度は薄くなっているのだろうが、味わいは普通のチョコレートを食べているのと同じ濃さのチョコレート味。それでいて喉をするりと抜けていく柔らかさは至上の感覚。

「ただのおっさんが1CUCで世界を肯定できるんだ。こんなに満足なことがあるか?」というレベルだ。ゲバラさんマジパネェ。

 

この宿には珍しい、フランス人女性二人組が数日宿泊しているが、A君が話しかけられていた。

「明日コヒマル行く人間を探すから、声かけないでくださいね!」と言っていたのを思い出し、静観していたが、サンタ・クララに行くというのでオブさんの宿を紹介。そこから会話に加わって、ラムを馳走になる。

しかし欧米人は2、3か国語は当たり前に話せる様な様子だ。言語体系が似てるのだろうが、それにしたってやはり努力は必要だろう。拙い英語では難しい質問に答え切れず、今日も辛酸をなめた。

 

翌朝、朝食の席で、前日に風邪薬を上げた女の子らや男の人が話しているので加わる。しかし日本語で話しかけられたので気付かなかったが、彼女は韓国人だった。

なんかこう……本当、勉強します。

 

彼らも今日チェックアウトということで、残った時間お土産を買うという上記男性Kさん(日本人ね)と一緒にオビスポへ。チョコレートの話をしたら、じゃあと入るKさんはフットワークが軽い。そして相変わらずうまいぞ!ホットチョコレート

 

その後、ホテルの2階の葉巻売り場に。超雰囲気いいが、撮影禁止。ふむ。

買いたいところだが、湿気や温度の変化で香が飛ぶらしく、バリバリ色々長期間移動する私にはどう考えても管理は無理。残念!

 

その後も彷徨ってホテルに戻り、3人をお見送り。

しかし1時間もしないうちに私も出発だ。ホアキナさんは朝食とオプションが豊富でよかった。韓国人がほとんどだったが、慣れればいい奴らだ。まぁ、短期旅行なのに辛ラーメン持ってき過ぎだと思うけどね。

 

タクシー使うゆとりもないので、来た時と同じようにP12のバスに乗る。1CUP。ドンドン乗り込むキューバ人。彼らともお別れだ。そう思うと寂しいものである。

「空港なら次だよ」と、後ろに座っている姉ちゃんが肩を叩いてくれた。

おお、ありがとう。ストロー弄りながら不遜な態度でグランの奥からこっちを見てると思っていたが、結構いい奴じゃないか!

 

ターミナル間を移動するバスを待つも、一向に来ないので歩きはじめる。追い抜かれはしなかったが、チェックインに並ぶと先ほど一緒に待っていた台湾人が前に。あと少しだったか!

 

搭乗待ちしているとKさんに再会。飛行機が遅れているらしい。訳知り顔でメキシコシティの情報を語り、見送る。

残った小銭をくれたので、これでビールを飲んで待つ。うむ。イイ感じだ。

 

時間通りに飛行機に乗り込む。こうして革命の大地キューバを離れることになった。

生命力溢れ、時々うざい。しかし、まだまだ行ってみたい都市もたくさんあったし、ハマる理由もわかる。ネットがなくても案外行けることがわかったのも面白かった。

 

さて次はどんなことが起こるのか……。楽しみだな!

 

カリブの海が、我を呼ぶ!