新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百六十七話 M・オブ・デス / スターゲイザーと地を這う獣

出立24日目(通算274日目)メキシコ22日目 メリダ~チチェン・イツァー~カンクン1日目

 

 

強盗にビビりまくっていた私は策を講じた。

ダミーのバッグを用意し、手元に。本バッグは座席の下に隠してチェーン固定。黒いからぱっと見はわからないだろうという浅知恵である。

強盗は外国人の手荷物だけを盗っていくという。クソ、メキシコ人共は余裕だな!なるべく後ろの席を押さえ、いざ来たら屈もうとか、そういうことも考えていた。

「maps.me」を見ながら緊張の面持ちで経過を見守る。今回は予定もあってOCCを使ったので、一応1等バスだ。供えられた手例が面では「EYE in the SKY」が流れている。あー見たかったんだよねー。スペイン語の例のヒドイ吹き替えだけど、それでも何となく状況がわかるってことは、この監督スゲーなー。とか言ってるうちに、バスは直進せずに大きく迂回し、別の街へ。「これ本当にメリダ行くんだよね?」と不安になるくらいのオアハカ側への大きな迂回。

そういえば、他の人のブログだとサンクリメリダ間は12時間になってたな。

状況を鑑みて、このルートに変わったんだろうか。

映画はやりきれない終わり方だったが、こちらは事なきを得たっぽい感じで無事に通過。

乗り込んでくる警官の巡回や、隣の人間は犯人のグループなのかといった疑心暗鬼もなんてことはなく、というか警戒してたの私だけ?レベル。

そうなるとトイレ横の太り過ぎて座り切れてないおばさんはこの長距離大丈夫なんだろうかとか、余計なところに気が回り始める。

 

かくして無事にメリダに着いた私は、目の前の2等バス乗り場へ向かい、そこから古代遺跡「チチェン・イツァー」行のバスに乗り込む。91ペソ。

あ、ちなみに「サンクリメリダ 16時発 翌10時過ぎ着」、「メリダ~チチェン・イツァー 10時半発 13時半着」です。

それからチケット買うまで1時間近くかかった。。

っていうか暑い!なんだこれは!?実はここまでの都市、全て標高が高かったので、何なら朝晩は冷えていた。それがお前!

チケットも242ペソとものすごく高い。荷物も預けないと入れてくれないので預けたら100ペソでものすごい高い。コイツら、観光客だからって足元見やがって!

ちなみにサンクリで会ったK君はツアーできたらしいが、バス代等込みで考えると、絶対そっちの方がお得。お昼もガイドもつくんだもの。

 

時間の都合があるとか以外、このやり方はお勧めしかねるなぁ。さて、観光です!

 

チチェン・イツァーはマヤ文明の遺跡であり、200年以上に渡ってユカタン半島の芸術、宗教、経済の中心地だった。「泉のほとりのイツァー人」を意味し、その名の通りユカタン半島最大の「セノーテ」という聖なる泉の周りに築かれている。

 

この遺跡は10世紀前後で2つの群に分かれることになる。

 

取りあえず目立つ、10世紀以降の新しい遺跡群から見ていこう。

 

10世紀に入って再びこの地に戻ったマヤ人は、トルテカとの文化交流が見受けられる遺跡群を築いていた。

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はい、出ました!この遺跡のメインと言っても過言ではない、「El Castillo」。

スペイン語で城や城壁を意味する中心的な神殿。これ自体が巨大なカレンダーの役割を担っているというから驚きだ。細かい解説はなんか調べてくださいwwだが、マヤの農耕歴(ハアブ歴)と祭事歴(ツォルキン歴)を用いている。例えば、四方の階段に一番上の一段を足すと365になるとか、そんな感じ。

マヤの神殿は基本正面にしか階段を配置しないので、わざわざそう作っている、ということになる。

 

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この蛇、ククルカンは羽毛の蛇であり、春分の日秋分の日には階段の影が羽毛に見えるようになるとかいう、書いててもよくわからん仕組みになっているらしい。恐るべし、マヤ人。

 

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「Templo de los Guerreros」

通称:戦士の神殿といい、周りの石柱群には戦士の浮彫がある。

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これがトルテカ文明の遺跡に近い形式を持つことから、マヤとの交流が唱えられているとか。

よく見ると横たわる人物の石像が、頂上部分に見えるが、これがチャック・モールといい、生贄の心臓を捧げる装置である。内部にも神殿があるとか。

 

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なんかイグアナ?が這っている。実はコイツ、翌日も見かけることになるんだが、この辺によくいるんだろうな。

 

 

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「El Tzompantli」

頭蓋骨の城を意味し、その名の通り、生贄の骸骨をさらす場所だったとか。これもマヤの伝統とは異質のものらしい。

壁一面の髑髏はちょっとかわいい。アステカ文明の神様にも骸骨はいるし、お土産としてもめっちゃあるので、メキシカン的には怖いものではなくなってるんだろうな。あ、日本にも黄金バットとかいろいろいたな。

 

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「Templo de los Jaguares」

ジャガーの神殿。

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正面にはジャガーが、ジャガーか?ジャガーだな。ジャガーが置かれ、内部には10世紀のトルテカ侵入の際の戦闘記録らしきものが彫られているとか。

ジャガーはマヤ人にとって畏怖の対象・強さのシンボルつまり森の王者だったらしく、お土産にもそういう理由か、ジャガーモチーフが多い。

 

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「Juego de Pelota」

球戯場はモンテ・アルバンにもありましたが、こちらにはきちんと輪があり&広い。

この輪に手を使わずに上腕や腰で打ったボールを入れる競技だとか。

勝ったチームのキャプテンが栄光の生贄に選ばれ、斬首される。

ええっ!?勝った方がっ!?

そりゃあ、負けた奴捧げられても神も微妙だろうが、両チームのキャプテンはどういう心境で競技に参加してたんだろうか……チームのメンバーが得点を決める度に死が近づくわけだろ……気が気じゃない!!

 

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斬首されて流れた血が7条の蛇としてほとばしる様が基壇部分には描かれているというが、多分これだな。その先から植物が芽を出しているというから、やはり恵みのためにやる神事だったんですな。相撲と一緒。

 

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「Cenote Sagrado」

は遺跡の名の由来ともいえる聖なる泉。ちょっと見づらいかな。ユカタン半島最大規模であり、聖地として生贄や財宝が沈められたりした。財宝の中には中南米の文明のものもあり、当時の交易の広さが伺えるとか。

 

 

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そしてここからが旧シリーズ。つまりマヤ本来の文化でできたゾーン。

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全盛を極めた7世紀、王族が突如としてこの地を去ったことで、歴史の舞台から一度姿を消している。

 

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「El Caracol」は天文台で、トルテカ・マヤ時代に手が加えられている様だ。

今のプラネタリウムとかにも通じる丸いドームがカラコル(=カタツムリ)という名の由来。ここの窓が、これまたマヤ人の正確な天文学に基づいて開けられており、子午線、月没の最北端、春分秋分の日月没の最北端を見られるようになっているらしい。

 

話は変わるがあまりの暑さに途中でコーラを買った。めっちゃうまかったが、30ペソもするという大暴挙。マヤ人たちが空を見上げていたというのに、お前らは人の足元見やがるのか!まったく、現代人はどこも一緒だな。

 

 

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「Casa de las Monjos」は所々塗料が残り、ブクウ様式というトルテカ以前の技術で建てられている。

 

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ピラミッドも多数。写真を撮ってと言う夫婦が、お礼にと取ってくれたので、いつもの祈りのポーズを。

「それいいね!」と早速真似しだすのは、やはりノリの良さか。ちなみに旧時代の方はこの手前の復元されたヤツに見られる、鼻長い神みたいのが信仰されていたらしい。

 

こうしてやけくそで見終わると17時近く。バスチケットを取りに行くと、17:35発だった。

バス停にバスが次々来るが、反対方向とかで、気付けばチャイナレディーと二人。彼女はカンクンから来たらしく、「どれくらいかかった?」「んー5時間くらい」

5時間っ!?22時越えるんですけど!?

いやー、メールしといてよかった……。

151ペソの2等バスは相変わらず冷房効き過ぎの車内で、上着を貸す男前っぷりを見せつつ、何故か社内灯は消された暗闇の中で耐え抜いてバスターミナル着は22時を回ったころ。おおう……。

 

幸い宿はすぐ近く。日本人宿の「ロサス7」だ。

手早くチェックインしてシャワーを浴び、夕食というかこの日初の、昨日の昼から食ってねぇな。を買い出して食べる。

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カップ麺ですが、これまたおいしくない。

ただ日清は現地人に合わせて作っているというので、これでいいのだろうな。

 

さて、日本人宿にしたのは理由がある。次の国の情報集めだ。

何せ次の国は基本的にネットがない状況なのだから……。ということで、次回を終えたら2~3週間更新できないかも!ひえっ!でもその前に海行かないとね!

 

カリブの海が、我を呼ぶ!!