第二百四十四話 M・オブ・デス / オアハカ・フルアクセル!
出立20日目(通算270日目)メキシコ18日目 オアハカ3日目
さて、「Guelaguetza」の影響で日本人宿はいっぱい。事前に取って置いたところまで移動である。ちなみに、4日前には押さえていたが、もうどこのホテルもいっぱいのようだ。恐るべし、Guelaguetza。
その前に翌日移動のバスのチケットを購入。2日間だけど、「たなばた」はいい宿だった。まず価格がね。安いし、キレイだし。まぁ、現地の人は場所認識してなかったけど。
そこから2km近く下ったところにあるホステルへ。この時点でもう昼回っているが、大急ぎで本日の目的地へGO!
本日は「モンテ・アルバン」という遺跡に向かう。
2等バスそばの市場の近くに往復のシャトルバス乗り場がある。55ペソ。だいたい30分かからないくらいで到着し、坂を上って到着。って、めっちゃ混んでるww
14時に着いたが、結局買うまで20分かかった。
博物館が併設されており、野晒しにできないものはこちらに。
うむ、よくわからんがなんか人物?おそらく後に出て来る「踊る人」の一部だろう。
ここ「モンテ・アルバン」は紀元前500年ごろから建設が始まった、中米最古の遺跡だ。先日のミトラ遺跡を築いたサポテコ人が、それ以前に使用。山の頂上を平坦にして祭礼センターとし、最盛期の500~750年には25,000人も人口がいたとか。マヤ文明よりも早く、高度な文明を築いていたことになるわけだ。
850年ごろから段階的に他の都市への移行が進み、放棄後はミステコ人が埋葬の地として、ってまたか、ミステコ人。何なんだお前らは。古代都市見つけると死体埋めなきゃいけない決まりでもあったのか。
サポテコ人がなぜ放棄したのか、具体的な理由はわかっていないらしいが、まぁ、平城京と。か、そんなのと一緒だろ。
さて、前置きが長くなったが、ここは球戯場。革の防具を着て鉄の輪にボールを入れる競技らしいのだが、全然ピンと来ない。H字型だし。
大神殿。おそらくここでなんかしてたんだろうな。生贄がどうとか。これの向かいには宮殿跡があり、ここにシャーマンとかの高位の人々がいたと思われる。
天文台。他の建物に対して45度傾けて作っていることから、その用途が推測されたとか。宮殿から見ると、春分・秋分の際にはちょうどここに日が沈むらしい。
南のピラミッドから見た「踊る人々のピラミッド」(奥のやつね)
なんか楽しげな雰囲気の名前。
踊っている様な人々のレリーフが多数発見された最古の建造物だが、そのほとんどが裸人で、目を閉じて口を開け、血を流している様子が見て取れるらしく、拷問や死体を表すことで権力や軍事力を表現していたのではないか、と言われている。
ええ……そんなん普段から居たくないですよね?
北にもピラミッドはあり、ここからも全景が見られる。奥が南のピラミッド。
北のピラミッドの背後にも最古の施設と思われる遺跡があり、広場もあって、縮小版というか、おそらくここからどんどん広げていったんだろうなぁ、って感じ。
木陰で昼寝する人や、お弁当を持ち込んでいる人もいて、地元の人のピクニック先みたいな印象も。実際かなり広いし、雰囲気もまったりしているので、時間があればそんな過ごし方がしたかったなぁ。暑いし、やはり朝からがいいと思う。
帰りのバスは17時になっていたが、他の時間帯のも利用できるらしく、16時ので戻る。
宿にチェックインし、18時からのパレードに向かう。
ああ、いいね。町中で行われる最大規模のものらしい。
実はオアハカは原住民をはじめとした多数の民族が居住する地域で、それぞれの民族の伝統衣装で伝統の踊りをしているんだと思われるww
花火が舞い、呼びかけに答えて群衆も声を返す。メスカルが振る舞われたりと、もう大騒ぎ。
こんなイロモノ?も多数。
はっちゃけてて楽しそう。
通過後は他の通りに向かってパレードを追いかけるが、まぁ、最初のとこ程は見れないね。
夕飯を食べようと20 de noviembreメルカドに向かう。
「たなばた」にお勧めとあった店「abuerita」で「Mole negro」の「con arroz y piena」(お米ともも肉)を注文。95ペソ。
値段があれだが、もはやモーレリベンジはここしかない。見た目めっちゃうまそうだが…
うぉっ!?なんだこれ!滅茶苦茶うまい!
チョコレートは甘すぎず、カカオの苦みが程よくコクを生み出し、チリがわずかに辛味を添える。簡単に言うと、ホテルのカレーみたいなものからカレー要素を抜いた感じの、コクと旨みの化身。トルティージャにのせてもうまいし、サルサをのせてもうまい。
ああ、ティオティワカンで食ったのは何だったんだ…というレベル。めちゃウマフードを生みまくるメキシコ。やはりそうなるよな!
ホテルに戻ると、遭遇出来たら、ということにしていたJちゃんから、教会のとこにいるよー、とあったので、向かう。
結構待たせてしまって、悪いことをしたが、コンサート等に連れてってくれる。
屋外ステージではオアハカ出身の歌手がめっちゃええ声で熱唱し、ダンサーが舞う。客を立たせて躍らせたりと、パワフルなステージだ。
街中ではスペインの音楽が。客から女性を引っ張り出し、彼女に捧げる愛の歌、みたいのを演奏。終盤では二人を囲んで屈んで演奏。大盛り上がりである。
さて、前日のブログ記事を読み返してみると、Jちゃんらが迷惑であったようにも読めるので、ここで訂正しておく。
メキシコ人の例に漏れず親切なのは言うまでもないが、幼稚園だか小学校低学年の先生らしく、面倒見もいい。たとえば、道を渡るときとか、公園にいる男に「ああいうのは危ないから近づかない方がいい / ちょっと離れよう」とか。
何か買うのも「ここは私が出すから。次は貴方が出して」と支払いをスマートに終える。文化の違いですけこまされた感もあったが、終始気遣ってくれ、こちらの不安を感じ取ったのかこの日はホテルまで送り届けてくれるという男前っぷり。
……ここまで書いて気付いたが、これできる男のHow toですよね。勉強になるわーwww
明日は夜のバス移動。この街ともお別れですが、というか通常の街を回ろう!まだやってないやんけ!
カリブの海が、我を呼ぶ!