新劇場版 世界の果てまで行って:破

新劇場版 世界の果てまで行って:破(仮)

このブログは、特撮オタクの私が、5年半努めて勤めた会社をやめて、ユーラシア大陸をめぐる物語である。〈背景のモデルはフルスクラッチです:自慢〉

第二百四十三話 M・オブ・デス / ミトラレ!恋の当て逃げ娘!

出立19日目(通算269日目)メキシコ17日目 オアハカ2日目

 

 

起きれたが、若干の二日酔いだ。むしろ若干で済んだ理由が謎だが、取りあえずシャワーを浴びる。ドライヤーまであるのはさすが日本人宿、と言うほかない。

朝食付きなので、これをいただく。味噌汁付など、日本食はありがたいな。

 

泊ままっているキラキラ女子たちだが、意外にタフな人が多そうで、まだまだ世界は広いなぁと思う。つーかメキシコ人に慣れ過ぎて、なんでこんな細いんだろうとか、よくわからん感想を抱く。

 

さて、多少宿で休憩した後、お昼前にノロノロと出撃。今日向かうは「ミトラ遺跡」だ。

1等バスのステーションからさらに先に行った場所にミトラ行きのバスや乗り合いタクシーが止まるとかで、そこで待って乗り込む。20ペソ。

 

1時間ちょっとかな。長閑な道を走っていくと、バス停に到着。そこからトゥクトゥクも出ているっぽいが、15分くらいなので歩いていく。静かな街で、壁のアートが意外といい感じ。

 

ミトラ遺跡はサポテコ人がAD100年ごろに建設した宗教の中心地だ。9~12世紀に祭祀センターとして栄え、生贄の儀式等も行われていたとか。

 

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ああ、いいね。サボテンがまたいい。

 

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こんな感じで壁面のモザイクの装飾が特徴だ。小さく切断した医師の組み合わせで、かなり凝ったデザインを何種も作り出している。

 

ミトラの名前自体は古代ナワトル語の「死者の場所」を意味するMictitianから取られている。

14世紀にミステコ人がやって来て、埋葬地として利用したのがその理由らしい。

 

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南の中庭。

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地下に墓室の様なものがあり、そこにもモザイクがばっちりある。

 

f:id:haruki0091:20170723233834j:plain北の中庭。

 

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モザイクの中庭には14種類もの模様があるとか。よく見ると当時の赤い塗料が隙間に残っている、と現地のおっちゃんが教えてくれた。これもおそらくサボテン由来だろう。

 

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チケット売り場の横には教会が。遺跡を破壊し、その石材で作ったってたか、スペイン。メキシコさんごめんなさいって言え!!

ただ、スペイン人宣教師が初めて来たときは既に墓になった後のため、めっちゃ人骨とか生贄の死体が出てきてビビッて埋め直したとか。ざまぁ!

 

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歩いていくと、遺跡の外にも遺跡があることがわかる。今は十字架が中にあるが。

 

小規模なこともあり、うぉーすげーっ!って感じではないが、モザイク模様のキレイさや街の長閑な雰囲気など、ちょっと郊外にお散歩的な気分には持って来いの場所であった。

 

さて、オアハカに戻り、昨日のメキシコガール姉妹との待ち合わせに向かう。JちゃんとCちゃん(かな?)は25歳と14歳だから、年の離れた姉妹だ。英語のできる・出来ないがどこで別れるんだろうと思ったが、日本人も似た様なもんだったな。

 

ちょっと手間取ったが、何とか合流。歩き出す。

 

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例のコーンにマヨ塗りたくってチーズ振った奴を食べよう、ということになったが。しかしこれが重い。「多いね」と言おうとした横でJちゃん食い切っていたので、コーンと一緒に飲み込む。

 

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おお、遭遇した。実はオアハカは今、「Guelaguetza」というお祭りの真っただ中。故に混んでいて宿も取りにくい有り様だ。要は踊りの祭りで、パレードもやっている。

前後一週間の最初と最後の日曜日には本会場で有料で(まぁ無料もあるが超混む。有料も結構高い)ダンスが見られるわけだが、それ以外では街中でダンスが見られる。

 

日本でいうところの宝船よろしく、お菓子や日用品が舞う。しかし飴が弾丸のように飛んできて、めっちゃ痛い。Cちゃんが拾うの早い!

私はぷらのコップと飴を少々。というか、ピコハンが舞っているのが一瞬見えたが、アレはどうすればいいんだ……。 

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こちらはカカオを使った飲み物。白いのは油っぽい感じの粉末だが、チョコレートドリンクよりもすっきりしている。これは旨い。

他にもガンガン進めて来るが、コーンを引きずっている!っていうかなんでそんなに食えるんだ!それでそんな感じになるんじゃ(以下略)。

でも子どもは別に痩せてるんだよなぁ。Cちゃんも。何がどうなってんだろうなぁ……。

 

貰った飴は酸っぱ辛いアフター甘いみたいなクレイジーな奴もあり、これもヘビー。もうおじさん食べれないよ……。

 

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町の広場では踊っている女性が。これはパイナップル踊りだな。

色んな民族がいろんな踊りを披露するとかで、見ていて飽きない。

ここでJちゃんが踊ろう、と手を取って来る。組んだ瞬間、御嶽海の今場所の戦績が気になったが、ラテンな踊りでガンガン体をくっつけて来る。周りを見回してもそんなスタイルは見当たらんぞ!?

 

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そうして他の場所も見て回る中でL君と会ったりしながら、公園で一休み。本当に祭りなんだな。街全体が浮かれている。

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最後にバルでビールを。

ここでも踊ろうと言われ、最終的に強烈なのをもらった。まー凄いのなんのって……。

 

宿に戻ると、Jさんと女子たちが談笑していた。メキシコ人男性からのアプローチも相当に激しいらしく、「ゲイを探して友達になるのが一番安全」、「しかしゲイバーにはそういう女子を狙った男も現れる」といったあるあるネタ?が展開される。

女の子って、大変だなぁ……。

 

そういえばイスラエル人のS君が、知らずに入った場所がゲイバーで「お前どっちなんだ」「どっちってなんのだ?」ってなったと言っていたな。彼はどうしてるかな……。

 

カリブの海が、我を呼ぶ!